一昔前のシドニーのレストランシーンは、ファインダイニングのレストランとカジュアルダイニングのレストランがはっきりと分かれているイメージがあったのですが、ここ数年は、ファインダイニングとカジュアルダイニングの中間のような、そこまでビシッと畏まらずに、でもお洒落で、楽しく食事ができるお店が増えてきたように思います。
その一方で、ファインダイニングのレストランは苦戦を強いられているようで、Rockpool、 Marque、Sepia、The Bridge Room など、食通の人たちから高評価を受けていたファインダイニングのレストランが近年立て続けにクローズしています。
私はシドニーに在住ではありませんが、シドニーを訪れる際には、いつもシドニーのレストラン巡りを楽しみにしています。私の独断と偏見で選んだ、シドニーのおすすめレストランと、今度シドニーを訪れたら行ってみたいと思っている気になるレストランをリストアップしてみました。
シドニーのおすすめレストラン(順不同)
Bentley Restaurant & Bar
私がシドニーで今いちばん気に入っているファインダイニングのレストラン。先日、母がオーストラリアに遊びに来た時も、このレストランに連れて行きました。
ファインダイニングでありながら、畏まりすぎず、サービスもフレンドリーで、楽しく食事ができます。
ランチは、2コース$65、3コース$75と、ファインダイニングにしてはお手頃な値段。プリフィックスなので、前菜・メイン・デザートともに、数種類の中から選ぶことができます。
食材の組み合わせや、お肉の火の通し方などもお見事! デザートもめっちゃ美味しかったです。
ちなみに、夜は、アラカルト、もしくは$165のコース(ベジタリアンは$140)です。
場所はシドニーのCBD。サーキュラーキーから徒歩約7分です。
→ Bentley Restaurant & Bar のウェブサイトはこちら
A1 Canteen → A1 Canteen は閉店となりました
Automata というファインダイニング・レストランのシェフがオープンしたカジュアルなレストラン。朝・昼・夜とオープンしているので、カフェとしても利用できます。(日・月は朝~昼のみ営業)
カジュアルとはいえ、お料理はとても美味しくて、プレゼンテーションも美しいです。
ひとつだけ気になったのが、サービスがいまひとつだったこと。注文取って、サーブしたら、それで終わりって感じで、ワイングラスが空になっても「ワインもう一杯いかがですか?」という声掛けもないし、食事の後に「お料理はどうでしたか?」という一言もなし。オーストラリアのこのレベルのレストランで、ここまで客とのインタラクションがないというのも珍しい。 ひょっとしたら、たまたま、この日だけ、だったのかもしれませんが。。。
場所はシドニーの Chippendale。シドニーセントラル駅から徒歩約7分です。
Lankan Filling Station
昨年(2018年)オープンして、瞬く間に話題になった、人気のスリランカ料理レストラン。
シドニーも移民が多い町なので、美味しいスリランカ料理店は、きっと他にもあると思います。でも、このお店がこんなに人気なのは、オーセンティックで美味しいスリランカ料理が食べられることに加えて、「お洒落で楽しく食事ができる」というところにあると思います。
お洒落と言っても、決してかしこまったお店ではありません。オーダーは、メニューの紙に注文したい料理をチェックしてウェイターに渡す、というカジュアルなスタイル。みんなでワイワイと楽しく食事ができるお店です。
場所はシドニーのDarlinghurst。ハイドパークから徒歩約5分です。
→ Lankan Filling Station のウェブサイトはこちら
Mercado
私が大好きなNOMAD というレストランでヘッドシェフをしていた人が3年ほど前にオープンしたレストラン。
お料理は、NOMADよりもシンプルなものが多く、個人的にはNOMADdのほうが好きですが、シドニーのCBDには、こういうワインバー風のレストランが割と少ないので、使い勝手の良いお店だと思います。
Ash Street という雰囲気の良い細い路地にあります。
場所はシドニーのCBD。マーティン・プレイスの近くです。
NOMAD
シドニーのサリーヒルズにあるワインバー風のお洒落なレストラン。
前回私が訪れた時からシェフは変わっているのですが、グルメ誌などでは変わらず高評価を受け続けています。
私も今度シドニーを訪れたら、また行きたいな、と思っています。
場所はシドニーのSurry Hills。ミュージアム駅から徒歩約5分、シドニーセントラル駅から徒歩約7分です。
Ester
シドニーのチッペンデールにあるワインバー風のレストラン。
前回私が訪れた時以来、このレストランはますます人気が出て、グルメ誌などのランキングでは、毎年、高評価を受け続けています。
観光客には少し不便な場所にあるのですが、お料理の質も良く、サービスもフレンドリーで、おすすめのレストランです。
場所はシドニーの Chippendale。シドニーセントラル駅から徒歩約10分です。
行ってみたいレストラン
Poly
上のおすすめレストランに挙げた Ester が、昨年(2018年)、サリーヒルズにオープンしたレストラン。Ester よりも、もうちょっとお洒落な感じなのかな、と思います。今度シドニーを訪れたら、必ず訪れたいと思ってます。
Firedoor
サリーヒルズにあるウッドファイヤーグリルのレストラン。シェフは以前、スペイン・バスク地方のAsador Etxebarriで働いてた人。かなり前から気になっているレストランなのですが、曜日が合わなかったり、予約がいっぱいだったりして、行きそびれちゃってます。次回こそは、ちゃんと前もって予約して、行ってみたいです。
Automata
上のおすすめレストランに挙げた A1 Canteenの元となったファインダイニングのレストラン。お料理はコースのみ($105~)。場所はチッペンデールで、A1 Canteen の斜め向かいにあります。A1 Canteen のお料理がとても美味しかったので、ファインダイニングのAutomataにも行ってみたいです。
Fred’s
パディントンにあるファインダイニングのレストラン。メニューを見る限り、質の良いものをきちんと料理して出すお店、といった印象を受けます。以前レストランの前を通りがかった時に、とても良さそうなお店だったので、気になってます。
Bennelong
シドニーのファインダイニングレストラン QUAY のエグゼクティブシェフが、オペラハウスの中にオープンしたレストラン。(QUAYについては、下の番外編を参照。)
こちらも高級ですが、QUAYよりはお手頃。
Efendy → Efendy は閉店となりました
シドニーのバルメインにあるトルコ料理のレストラン。シドニーの中心からは少し離れた場所にあるので、ランチ(週末のみ)に訪れてみたいな。
番外編
Spice Temple
シドニーの Rockpool で名を馳せたシェフ&レストランター Neil Perry のモダンチャイニーズのレストラン。
→ 以前 Spice Temple を紹介した記事はこちら。
お料理&雰囲気ともに、大好きなお店なのですが、ここ数年行ってないので、「番外編」とさせていただきました。
Quay
シドニーいちのファインダイニング・レストランといっても過言ではないモダンオーストラリア料理のレストラン。サーキュラーキーに面したビル(ロックス側)の中に入ってます。
ずーっと昔にQuayで食事をしたことがあるのですが、めっちゃ美味しかったです。当時は、Tetsuya’s が世界で最も予約が取りにくいレストランだと言われていた頃だったのですが、私は Quay のほうが美味しいと思いました。今ではオーストラリアで1、2を争うレストランとなり、お値段のほうもコースで$225~なので、なかなか手が出せなくなっちゃいましたが。。。 特別な日に、思いっきり贅沢をしてみたい、という方にはおすすめです。
Icebergs Dining Room & Bar
シドニー郊外のボンダイビーチにある高級イタリアンレストラン。ボンダイビーチの絶景を見ながら食事を楽しむことができます。ちょっと浮世離れした、セレブ気分が味わえるお店です。
→ Icebergs Dining Room & Bar のウェブサイトはこちら
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コメント
シドニーのレストラン最新情報をお送り頂き有り難うございました。
今や、私が駐在していた頃(40年前)の有名店のことは記憶していませんが、ただ、ロブスターの刺身で有名だった”Blue Angel” は今でも記憶しています。 当時、日本人駐在員のアドバイスによって、ロブスターの刺身を始めたと聞きましたが、今も続いているようですね。
ネットによりますと、同レストランではタスマニアオオガニも提供されているようですが、味はどうなんでしょうか? その昔、ビクトリア州ポートキャンベル西方の海辺の小さな魚屋で、ボイルドの巨大なタスマニアオオガニ丸々1匹を僅かA$15で購入し、そのまま近くの公園で食したことがありますが、決して大味というわけで無くすごく美味しかったです。
藤原さん、タスマニアオオガニって、初めて聞きました! ネットで検索したところ、ものすごく巨大な蟹の写真が出てきてびっくりしました。こんな大きな蟹が売ってるの、見たことありません!!
ご返信頂き有り難うございます。 A$15は、当時¥250/A$1 でしたから、円に換算しますと、3,750円でしたが、その安さに驚きました。 魚屋で価格を聞くと、”Fifteen “と言われたのですが、まさかと思って、”Fuve Zero?” と聞き返しました所、”No no, one five”。 即購入でした。
今では、Kgあたり1万円程度で販売されているとか。
美味しかったですよ。 ぜひ一度味わってみて下さい。(記念にこのカニの大きな右手部分を持ち帰り、石膏で固めて今も保存しています。)
ところで当時、メルボルンに住んでいた頃、タクシーの中で、運転手から、”日本人なら、ゴルフするでしょ?”と聞かれ、”どうして?”と聞き返すと、”日本ではゴルフのプレー代が高いから、日本人はみんなそうみたいだよ” との回答。 複雑な気分でした。(当時、ゴルフのプレー費は、日本で2万円前後。メルボルンでは安いところで、A$3 (750円)でした。)
このタクシー運転手の言葉に反感を覚えて、ゴルフはお付き合い程度に止めていましたが、今思うに、あの時もっとゴルフに打ち込んでいれば、もっと上手くなっていただろうなー、との思い。
ゴルフの代わりに、馬3頭を購入し普段はpaddock に預けておいて、週末になると家族でHorse riding を楽しんでいました。paddockのownerが所有する24エーカーの山道と草原を自由に駆け回る爽快さはなんとも言えませんでしたよ。
当時、pet horse は概ね 一頭A$500で買うことができ、3頭を預けるための費用は、日本円で6万円/月程度でした。 今は、こんな価格では買えないでしょうし、預かってもくれないでしょうね。
長文、失礼しました。
PS:オーストラリアの植物では、Eucalyptus macrokarpa とCorymbia ficifolia に強く惹かれ、
栽培に没頭していますが、日本でこれらの開花を目にするのは、ごく稀です。
ご存知と思いますが、これらの美しい花は最高だと思っています。
失礼しました。 スペルを間違えました。
上記ユーカリの正しいスペルは ”Eucalyptus macrocarpa” です。
藤原さん、私もユーカリの花、大好きです!