サラマンカからマドリードに戻り1泊した後、今度は、マドリードの南にあるトレドを訪れました。
トレド (Toledo) は、古代ローマ時代の頃から16世紀に首都がマドリードへ移されるまで、長い長い繁栄の歴史を持つ町です。
6世紀に西ゴート王国(キリスト教)の首都となり、8世紀にはムーア人に征服されイスラム教の支配下となり、そして11世紀には再びキリスト教の支配下となりましたが、15世紀にユダヤ人がイベリア半島から追放されるまでは、ユダヤ人も多く住んでいたんだそうです。 そのため、トレドの町には、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の3つの文化が混在しています。
確かに、迷路のようなトレドの町を歩いていると、様々な様式の建物があって、面白い。
宗教の影響だけではなくて、その時代時代で、建築様式が違ったり、使われている素材が違ったり。。。 正に長~い期間に渡って繁栄してきた歴史を物語っています。
トレドの前に滞在したサラマンカの街並みが、全てサンドストーンで統一されていただけに、本当に対照的。
上にも書いたように、トレドには15世紀までユダヤ人が多く住んでいたので、ユダヤ教のシナゴーグもいくつか残っていて、中を見学することができます。
こちらは、サンタ・マリア・ラ・ブランカ教会 (Sinagoga de Santa Marita la Blanca)
12世紀に建てられたユダヤ教のシナゴーグです。 15世紀にキリスト教の教会となったため、Santa María la Blanca という名前になっていますが、シナゴーグ時代から特に大規模な改修は行われなかったため、当時の様式が残っています。
こちらは、トランシト教会 (Sinagoga del Tránsito)
14世紀に建てられたシナゴーグで、やはりユダヤ人追放後は、病院やキリスト教会として使われていたようですが、現在はユダヤ人の博物館となっています。
さて、こういう様々な建物が混在している迷路のような街並みがトレドの町の魅力なんですが、トレドの町の魅力はこれだけじゃありません。
私が特に気に入ったのが、トレドの町の周りの景色。
城壁で囲まれたトレドの町は、周りをタホ川 (Rio Tajo) に囲まれているんですが、このタホ川の両岸が高い崖になっていて、渓谷のようになっているんです。
タホ川の南岸からのトレドの町の景色は、ほんとうに美しい!
トレドでは、AC Hotel Ciudad de Toledo というホテルに2泊。このホテルは、タホ川の南岸に建っているので、ホテルからは素晴らしい眺望が楽しめます。夜にはライトアップされたトレドの町を遠方に見ることもできますよ!!
旧市街までは、ホテルの前にあるバス停からバスに乗って約5分ですが、歩いても15分ぐらいです。タホ川沿いの渓谷には、オリーブ、アーモンド、フェンネルがたくさん茂っていて、緑もいっぱい!景色も素晴らしく、旧市街までお散歩気分で歩くのも楽しいです。
サンマルティン橋を渡って旧市街へと入ります。
小鳥のさえずりを聞きながら美しい景色の中を歩くのは、とても気持ちよかったです。
ホテルの外観も内装も素敵だし、このホテル、オススメですよ!
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