マドリードから南東に45kmほどのところに、チンチョン (Chinchón ) という中世の趣が今も残る田舎町があります。
マドリードからチンチョンへは、バスで約50分(La Veloz社のバス337番Valdelaguna 行)。
マドリードのPlaza del Conde de Casalの近くにある停留所からバスに乗り込むと、周りの乗客はみんな地元の人っぽく、観光客らしき人は乗っていません。 チンチョンはバスの終点ではないので、どこで降りるかわかるかしら。。。とちょっと心配していたのですが、バスの中には次の停車駅を知らせる電光掲示板があって一安心。
マドリードの郊外を抜けると、荒涼とした景色が続き、やがてオリーブ畑がひたすらと続きます。 前日にセゴビアに行った時に走ったマドリードの北とはまったく違う景色です。
チンチョンは、そんなオリーブ畑が広がる大地の中にポツンとある小さな町。地図もなにも持っていなかったのですが、バス停で降りて、パラドールのサインの方向に歩いていくと、町の中心のマヨール広場 (Plaza Mayor) がありました。
緩やかな傾斜のある広場は、15~17世紀に建てられた趣ある建物で囲まれています。
周りは石畳になっていますが、広場の中央は土のまま。
なんだか、映画のシーンに迷い込んだみたい!
中世の装いをした人たちが、土ぼこりを上げながら広場を行き来する様子が、今にも目に浮かびそうです。
ちなみに、このマヨール広場は、Around the World in 80 Days (1956年)の撮影に使われたんだそう。 今度DVDを買って、観てみたいな。。。
マヨール広場を取り囲んでいる建物には、Meson とかTaberna と呼ばれる居酒屋のような食堂が並んでいます。
私たちは朝早く訪れたので、まだ準備中のお店が多かったのですが、お昼時に訪れるともっと活気があるんでしょうね。
このマヨール広場を中心に、チンチョンの町には、こんな石畳と白壁の建物が並ぶ路地が続いています。
マヨール広場の北側の高台に建つ教会から町を見下ろすと。。。
白壁と瓦屋根の古い建物が、所狭しとひしめいています。
中世の田舎町の景観をここまで見事に残している町を訪れたのは初めてかもしれません。
とても小さな町で、1時間ちょっとあれば十分散策できるし、バスの便も頻繁にあるので、マドリードからの半日エクスカーションにオススメです。
チンチョンは、アニスのお酒とニンニクの名産地なんだそう。道端でもにんにくを売っていましたが、とっても小さなニンニクでした。あの小さくてねっとりしたニンニクって美味しいんですよね!
お昼時に訪れて、マヨール広場に並ぶお店で食事をしたら、ニンニク料理とアニスのお酒を楽しめたのかな??
コメント