カセレスからの日帰り旅「トルヒーリョ」

スペイン

カセレス滞在中に、日帰りでトルヒーリョ(Trujilloという町を訪れました。

トルヒーリョは、かつては、この地域の主要な町として大変栄えていた町なのですが、今現在はとても小さな田舎町です。

滞在していたカセレスから長距離バスで約1時間、到着したトルヒーリョのバスターミナルは、町はずれの殺風景な場所にあって、ちょっとびっくり。

遠方に見える旧市街の街並みの方向を目指して10分ほど歩くと、迷うことなくトルヒーリョの歴史地区の中心となるマヨール広場に到着しました。

トルヒーリョは、スペインの大航海時代(16世紀)に、インカ帝国を征服したフランシスコ・ピサロ、アマゾン川を発見したフランシスコ・デ・オレリャーナなど、数多くの探検家を輩出したことで知られています。

マヨール広場にたつフランシスコ・ピサロの銅像

マヨール広場周辺には、この時代に成功を収めた探検家たちが建てた美しい宮殿や邸宅がたくさん並んでいて、トルヒーリョが最も栄えていた時代の栄華を感じることができます。

トルヒーリョの歴史地区を訪れて面白いなと思ったのは、このマヨール広場が城壁の外にあるというところです。

歴史地区の中心って、普通は、城壁の中にあることが多いでしょ? でも、トルヒーリョは、この美しいマヨール広場の背後(北側)に、城壁に囲まれたエリアがあるんです。

この城壁はトルヒーリョがイスラム支配下にあった10世紀頃に築かれたもの。

城壁に囲まれたエリアは昔ながらの鄙びた村の風情が漂っていて、壮麗な建造物が並ぶ賑やかなマヨール広場周辺とは対照的。

こちらは13世紀に建てられたサンタ・マリア・ラ・マヨール教会(Iglesia de Santa María la Mayor)

サンタ・マリア・ラ・マヨール教会は、内部が素晴らしいので、是非見学を。

そして、こちらは、9世紀に建てられたアラブ様式の城(13世紀に拡張)

城壁に囲まれたエリアは高台になっているので、アラブ城へと向かう道からの眺望がすばらしい。

眼下には、城壁の外に広がるマヨール広場の景色を一望することができます。

かつては城壁に囲まれていたトルヒーリョの街が次第に発展して、16世紀ごろまでには城壁の外のマヨール広場が町の中心となっていったんですね。

長い歴史を誇るトルヒーリョには、様々な時代の面影が残っているのがとても面白いなと思いました。

この日は、マヨール広場にある La Bodeguita というお店でランチ。

チーズの盛り合わせ
トマトサラダとパタタ・ブラバス

エストレマドゥーラ州はチーズのイベリコハムの名産地なので、トルヒーリョにはこんな風にチーズやハムを頼んで軽く食事ができるお店がたくさんありました。

私はカセレスから日帰りで訪れましたが、パラドールなどの宿泊施設もあるので、時間がある方はこの町で一泊しても楽しいんじゃないかなと思います。

トルヒーリョへのアクセス

  • カセレスから長距離バス(AvanzaALSA)で約1時間。(バス会社によって、トルヒーリョのバスターミナルの位置が違うので注意。)
  • マドリードから長距離バス(Avanza)で約3時間15分。

コメント

  1. KOKO より:

    こんにちは
    カセレスも素敵な街並みでしたが、トルヒーリョは観光客らしき人影もすくなく、鄙びた田舎町って感じですね。
    こちらは何月ぐらいでしょうか?
    私も旅行がしたい!

    何度かコメントを差し上げたのですが、いつもはねられてしまうようになりました。
    今回は上手く行きますように

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