クレイドル・マウンテンのおすすめウォーク

タスマニア州

2021年1月 タスマニア旅行

タスマニア北西部に位置するクレイドル・マウンテン (Cradle Mountain) は、タスマニア観光のハイライトとも言える場所。 “Cradle Mountain – Lake St Clair National Park” という1614平方キロメートルに及ぶ広大な国立公園の中にあり、ここに来れば、世界遺産にもなっているタスマニア原生地域の魅力を存分に味わうことができます。

クレイドル・マウンテン周辺には、何日もかけて歩くような本格的なハイキングコースから、お散歩感覚で簡単に歩ける遊歩道まで、様々なウォーキングトラックやボードウォークが整備されているので、個々の体力に合わせて、誰もがタスマニアの大自然を楽しむことができます。

数あるウォーキングトラックの中でも、私が特におすすめしたいのが、Dove Lake CircuitCrater Lake Circuit という2つのウォーキングトラックです。どちらも、2~3時間で歩ける眺望の良いコースです。

Dove Lake Circuit

クレイドルマウンテンにやってきたら、まず歩いてみてほしいのが、ダブ・レイク・サーキット(Dove Lake Circuit)。クレイドル・マウンテンの麓に広がるダブ湖(Dove Lake)のまわりを一周するウォーキングトラックです。

どちら周りで歩いても構わないのですが、時計回りで歩いたほうが、クレイドルマウンテンを眺めながら歩く時間が長いのでオススメ。一周約6キロ、2時間ほどで歩けます。

湖の西側で若干アップダウンがある箇所はありますが、それ以外は昇り降りは殆どありません。

グレーシャーロックという岩の上から湖を見渡したり、苔が生える雨林の中を歩いたり、ボート小屋のある湖畔に出たりと、景色の変化も楽しいので、是非一周してみていただきたいですが、時間がなかったり、6キロも歩きたくない、という場合は、グレーシャーロックあたりまで歩いた後、湖の正面に戻り、反対側のボート小屋まで歩くと良いでしょう。

ダブ・レイク・サーキット(Dove Lake Circuit)は、過去のブログでもたくさん写真を載せて紹介していますので(→こちら)、是非ご覧になってくださいね。

Crater Lake Circuit

クレーター・レイク・サーキット(Crater Lake Circuit)は、いくつもの湖や滝を訪れながら、大自然の中を歩くウォーキングトラックです。距離的には、ダブ・レイク・サーキットと同じぐらいだと思いますが、アップダウンはこちらのほうが多いので、1周3時間ぐらいかかるかな。

ループ状のコースなので、どちら周りで歩いても構わないのですが、私のおすすめは時計回り。

ダブ湖の駐車場から歩き始めて、まずは、リラ湖(Lake Lilla)へ。

Lake Lilla

リラ湖沿いのウォーキングトラックを歩いている時、エキドナに遭遇!

リラ湖からは、ロニー・クリークへ向かうLake Lilla Track と、ウォンバットプールへ向かう Wombat Pool Track に道が分かれますが、時計回りの場合は、ウォンバットプールへと向かう階段を上がっていきます。

ひたすら階段を登り、標高が上がってくると、眼下にリラ湖が、その向こうにダブ湖が見えてきます。

階段を登りきった後、少し歩くと、ウォンバットプール(Wombat Pool)という小さな湖が見えてきます。

Wombat Pool

ウォンバットプールの湖畔に添って歩いた後は、また登り道が続きます。途中ちょっと足場が悪いところもありましたが、だんだんと標高が上がってきて、周りの山々の景色が素晴らしい!

そして、ウォンバットプールから1キロほど歩くと、クレーター湖(Crater Lake)に到着。

Crater Lake

クレーター湖畔にあるダブ・レイク・ルックアウト(Dove Lake Lookout)と呼ばれる展望スポットからは、遠方にリラ湖とダブ湖も見渡すことができます。

Dove Lake Lookout から見るリラ湖(左)とダブ湖(右)

ちなみに、この先には、マリオンズ・ルックアウト(Marions Lookout)という展望スポットもあって、そこからは更に素晴らしい景色が見れるんだそうです。この日は、できればマリオンズ・ルックアウトまで登りたいなと思っていたのですが、残念ながらお天気がいまひとつでね。。。マリオンズ・ルックアウトの辺りは、深い霧に覆われていたし、霧雨も降り出していたので、マリオンズ・ルックアウトは断念することにしました。

クレーター湖は、クレーター・レイク・サーキットの中で最も標高の高いスポットなので、この先は、ずっと下り坂です。クレーター・クリークという渓流沿いを下っていくのですが、苔に覆われたうっそうとした森の中を歩いたり、滝があったりと、今までとは景色が一転します。

Crater Falls

そして、更に下っていくと、ボタングラスやヒース、そして細かいシダが見渡す限り広がる草原が現れます。

この辺りは、ウォンバットに出会える可能性が高いエリアです。というのも、ウォンバットは、このボタングラスという草が大好物なのです。

ここからは、リラ湖経由でダブ湖の駐車場まで戻ってもいいし、もし、歩き疲れたなら、リラ湖まで戻らずに、ロニー・クリーク(Ronny Creek)のバス停までボードウォークを歩いてフィニッシュしてもよいでしょう。リラ湖まで戻らずに、ロニー・クリークでフィニッシュすれば、30分ほど歩きを短縮することができます。

今回ご紹介したこの2つのコースは、クレイドルマウンテンのビジターセンターでもらえるパンフレットでは、中級(Moderate)となっているウォーキングトラックです。

クレイドルマウンテンには、このほかに、もっと簡単なウォーキングトラックもたくさんあります。

Enchanted Walk
Pencil Pine Falls

クレイドルマウンテンに着いたら、ビジターセンターでパンフレットを入手してチェックしてみてくださいね!

お知らせ: クレイドルマウンテンの入園料やシャトルバスなどのシステムが、以前と少し変わりました。詳しくは、「ガイドブック情報アップデート(タスマニア編)」をご参照ください。

コメント

  1. 藤原 より:

    素晴らしい景観のウォーキングトラックですね。
    何となく、北海道の知床五湖の散策コースと似ているようにも思えました。
    北海道はヒグマで、タスマニアはウォンバットというのも面白いですね。

    その昔、ヴィクトリア州の山道をドライブしていた時に、道路脇にエキドナを見つけました。手が痛くないように、タオルをエキドナの背中に被せて捕まえてみようとしたのですが、みるみるうちにエキドナのお腹(体)が真下の土の中に沈んでいき、持ち上げることができませんでした。”エキドナはモグラなんだ”と、笑ってしまいましたが、潜るスピードはすごい速さで、まるで、水の中で真下に垂直に沈むような感じでした。エキドナ君は必死だったのでしょうけど。

  2. sowhat より:

    藤原さん、
    へえ~、エキドナって、地上を歩いているときは、あんなによちよち歩きなのに、地中に潜るときは素早いんですね! 手足に鋤のような長~い爪がついているのは、土を掘るためなんでしょうね。

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