旅行時期:2018年5月〜6月 ヨーロッパ旅行
今回セビリアを訪れるに際し、是非行ってみたいな、と目論んでいたのが、セビリアから100キロほど離れたところにあるカディス (Cádiz) という港町。
グラナダやコルドバなど、見どころが多数点在するアンダルシア州において、カディスは観光的に特別有名な町というわけではありません。でも、以前、BBC の番組でカディスの特集を見てから、この古い港町の風情に惹かれ、一度行ってみたいな、と思っていたのです。
滞在していたセビリアからカディスまでは、鉄道もしくは高速バスを使って行くことができます。どちらを使っても所要時間は約1時間45分とほぼ同じなのですが、私たちは高速バスを使って訪れました。
上の地図を見てわかるように、カディスの町は、海に突き出した半島のような場所にあります。今では本土と砂州で陸続きになっていますが、かつては、本土から離れた島だったそうです。
セビリアからのバスが到着するバスターミナルは、旧市街のすぐ近くにあります。(鉄道駅もすぐ近くです。)
カディス旧市街への入り口にある門 Puertas de Tierra
この門をくぐると、カディスの旧市街。
カディスは、ヨーロッパで最も古い町の1つで、紀元前1100年ごろにフェニキア人によって築かれたといわれています。古くから港町として栄えていましたが、特に繁栄したのが、スペインの大航海時代。コロンブスも、第二回目と第四回目の航海はカディスから出航しています。更に18世紀には、新大陸(アメリカ大陸)との貿易拠点が、セビリアからカディスに移り、黄金時代を迎えたため、カディスの旧市街には、この頃の建造物が数多く残っています。
こちらは、18世紀から約120年の年月をかけて建設された、カディスの大聖堂。
正面からは見えないのですが、背後には金色のドームがついています。
こちらは、旧市街にある市場。
さすが港町だけあって、魚介類はどれも新鮮で、種類もびっくりするほど豊富!!
こちらは16世紀に築かれた要塞 Castillo de Santa Catalina
この要塞の近くには、美しい海の景色が広がっています。
カディスは、港町らしい異国情緒あふれる街。それなりに散策は楽しかったのですが、やはりセビリアの町の美しさには敵わないし、コルドバのメスキータやグラナダのアルハンブラ宮殿のような観光名所があるわけでもありません。アンダルシアには魅力的な町や村がたくさんあるので、カディスが脚光を浴びない理由が、なんとなく分かったような気がしました。
多分、お天気がもう少し良ければ、もう少し印象が変わっていたのかもしれませんが。。。
実は、この日、カディスの北にあるへレス・デ・ラ・フロンテーラという町にも、できれば立ち寄りたいな、と思っていたのですが、ちょっと失敗をしてしまって、結局立ち寄ることができませんでした。
というのも、カディスの観光を終えた後、カディスのバスターミナルへ行ってしまったのですが、へレス・デ・ラ・フロンテーラへ行くバスは本数が少ないのに加え、高速バスではないので、電車の2倍も時間がかかってしまうんです。それに気づいて、慌てて鉄道駅に移動したのですが、タイミング悪く、電車は発車したばかりで、次の電車は1時間後。。。1時間も待ちたくなかったので、結局、へレス・デ・ラ・フロンテーラは諦めて、高速バスでセビリアに戻ってきちゃいました。
へレス・デ・ラ・フロンテーラは、シェリー酒で有名な町。シェリー酒のボデガに行ってみたかったのに、残念!!ちゃんと時刻表を下調べしておくべきでした。
セビリアからカディスへの行き方
セビリアの Prado de San Sebastian というバスターミナルから、Comes社の高速バスで約1時間45分。 →バスの時刻表はこちらから
もしくは
セビリアの Santa Justa 駅から、鉄道で約1時間45分。 →鉄道の時刻表はこちらから
コメント
こんにちわ。
セビージャから小旅行でカルモナやカディスにいらしたのですね。
数年前にツアー(団体旅行)でアンダルシアを巡ったのですが 何しろ短い期間で有名所を
たくさん訪れたのでよく覚えていない結果になってしまいました。
セビージャは宿泊せずに数時間滞在しただけだったと思います。
カディスは私にとって 若い頃からどうしても訪れてみたい憧れの街だったのです。
何十年も前「カディスの赤い星」という小説の題を知り、「カディス」という響きに
一目ぼれ。いかにもスペインの南の果てのエキゾチックな街の名だと思ったのだと思います。
肝心の小説は 「カディスの赤い星」と名ずけられたルビーにまつまるサスペンス小説で
カディスの街はまったく関係ないストーリーであまり面白くもありませんでした(笑)
でも 最近 セビージャの旧市街の路地歩きは楽しいと聞いてセビージャに滞在し、
カディスの街をこの目で見てみたいとの思いがつのり始めたところにsowhatさんの記事を
拝見したわけです。
私ももう若くないので個人でのヨーロッパ旅行は最後かなと思います。
バスク地方やサンチャゴデコンポステーラにも行きたいし・・
今年 いっぱい悩んで来年どちらかに行きます!
kokoさん、こんにちは。
バスクvsアンダルシア。。。 悩みますね!
バスク地方は、サンセバスチャンを訪れましたが、やはり食事が非常に美味しく、バル巡りがとても楽しいところですね。
ただ、歴史的な建造物や街並みなどは、やはりムーア色の強いアンダルシア地方のほうが、エキゾチックで魅力的だと思います。
かくいう私も、サンチャゴデコンポステーラまでは足を延ばしたことがなくて、実は、来年はサンチャゴデコンポステーラからポルトあたりに行きたいなーと思っているんです。 プーリアの時もそうでしたが、kokoさんとは、行きたいと思う場所やタイミングが重なりますね!!
アンダルシアにいらっしゃるなら、セビリアは非常におすすめです。セビリアの町自体もとても美しく、活気があって楽しい町ですし、カディスやカルモナだけでなく、コルドバやロンダといったところへも公共交通機関を使って簡単に日帰り出来るので、一か所に腰を落ち着けてあちこち訪れることができます。(プーリア地方とは大違い!!)
決めちゃいました。
今年いっぱい悩みませんでした。
来年 春にセビージャにいきます。
楽しみですが不安もあります。
ご迷惑でなければ またいろいろ教えて下さいませんか?
サンチャゴデコンポステーラも魅力的な旧市街があるようで、路地好きにはたまらないとか。
まだまだ 最後の旅行にはなりそうもないです。
kokoさん、
アンダルシアに決められたんですね!!
もちろん、ご質問大歓迎です。遠慮なく何でも聞いてください。
そうですよー、最後の旅行なんておっしゃらずに、これからもどんどんお出かけになってください!
私も、今日は、来年のヨーロッパ旅行の計画を、あれこれ練ってました。。。