グラナダのアルハンブラ宮殿

スペイン

コルドバの次に訪れたのは、グラナダ (Granada)

コルドバからグラナダまでは、ALSAという会社の長距離バスで約3時間。 スペインで’は、高速鉄道が走っていない地方を旅する時には、鉄道よりも長距離バスのほうが便利なことが多々あります。殆どの長距離バス会社は、インターネットで海外からでも予約できるのが嬉しい。

コルドバからグラナダまでの道程は、ヒマワリ畑やオリーブ畑が続く景色の良いドライブです。 特にオリーブ畑の規模は大きく、遥か山の向こうまで延々とオリーブの木が続く様子は圧巻です。

 

さて、グラナダは、イベリア半島における最後のイスラム王朝があったところ。

コルドバのイスラム王朝がレコンキスタによって陥落した後の1238年にグラナダに建国されたイスラム王朝(ナスル朝)は、その後15世紀末に滅亡するまでの約250年間存続しました。

このナスル朝によってグラナダの丘の上に建てられた宮殿が、有名なアルハンブラ宮殿です。

アルハンブラ宮殿を訪れるには、インターネットであらかじめ予約を入れておくべし、と言われているのですが、このアルハンブラの入場システムってのが、意外と判りにくい。

アルハンブラの広い敷地内には、30分ごとに厳しく入場時間が決められているエリア(ナスル朝宮殿)、午前 (8:30 -14:00) もしくは午後 (14:00 – 20:00) のチケットが必要なエリア(アルカサバ、ヘネラリフェ)、チケットなしで誰でもいつでも入れるエリア、という3つのエリアがあります。

私たちのチケットは、午後 (14:00 〜) のチケットで、ナスル朝宮殿の入場時間は15時だったのですが、14時前にチケットが不要なエリアを先に見ておくことに。。。

ちなみに、ここがよく判らないところなんですけど、アルハンブラにはチケットなしでも見学できるエリアがあるのに、アルハンブラの正面ゲートから入ろうとすると、チケットの指定外の時間だと、冷たく「入れません!」と言われてしまいます。

でも、正面ゲートから城壁沿いに少し歩いたところにある城門にはチケットチェックがなく、誰でもいつでもアルハンブラの敷地内に入れるんです。

ということで、私たちも最初は正面ゲートで冷たく断られたのですが、Puerta de los Carros という門から難なくアルハンブラの敷地内に入場。 午後2時になる前に、チケットなしで見学できるエリアを観て回りました。

カルロス5世宮殿 (Palacio de Carlos V)

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ナスル朝が崩壊し、グラナダがキリスト教の手に渡った時にカルロス5世によって建てられた宮殿。内部はこんな風に円形になっています。

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モスクの浴室

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もともとモスクがあった場所には、現在サンタ・マリア・デ・ラ・アルハンブラ教会というキリスト教会が建っているのですが、ここにモスクがあった時代の浴室の部分だけは今でもそのまま残っています。

 

そして、午後2時になったところで、アルカサバ (Alcazaba) に入場。

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アルカサバは、ナスル朝が建国される前の9世紀末にアラブ人が農民の反乱軍からの防御壁として築いたもの。

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アルカサバからは、眼下に、白壁の家屋がひしめくアルバイシン地区 (旧アラブ人街) が一望できます。

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アルカサバの見学を終えた後、午後3時のナスル朝宮殿への入場時間までにはまだかなり時間があったのですが、ヘネラリフェを見学するほどの時間はなかったので、ナスル朝宮殿入場の列に並んで、時間潰し。。。

 

そして、午後3時にいよいよナスル朝宮殿 (Palacio Nazaries) に入場です。

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四方を壁に囲まれて、周りの世界から遮断された中庭。

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とても静かで、小鳥のさえずりだけが響きます。

 

イスラム様式の美しいモチーフの数々。

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美しい部屋や中庭が次々と現れます。

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厳しい時間制限で観光客の数を制限しているとはいえ、やはり人間がたくさんいすぎて、興ざめな部分もあるのですが、団体観光客がどーっと次の部屋へと移っていった後なんかは、ふと気がつくと、部屋に誰もいなかったりして。 そんな静寂の時には、このナスル宮殿の本当の美しさを感じることができます。

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さて、ナスル朝宮殿の見学を終えて、庭園沿いの遊歩道を歩いていくと、ヘネラリフェ (Generalife) に到着します。

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ヘネラリフェは、ナスル朝の夏の別荘だったところ。

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まるでテラスのように突き出したヘネラリフェからは、ナスル朝宮殿とアルカサバを一望することができます。

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庭園のあちこちに噴水が使われています。

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アンダルシアの夏はとても暑いので、噴水の水の音で涼をとってるんですね。

 

アルハンブラは、敷地が広い上に、アルカサバ、ヘネラリフェ、ナスル朝宮殿、の各所で入場できる時間帯が決められているので、回る順序と時間配分をうまく考えて観て回るのがちょっと難しい。

色々とネットで読んでみると、アルカサバ側の入り口から入場して、アルカサバ→ナスル朝宮殿→へネラリフェという順番で観て回るのが一番楽だと言われていて、実際に私たちはその順序で回った訳ですが、それでもアルカサバに入る前に時間を潰し、ナスル朝宮殿に入る前に時間を潰し。。。と、猛暑の中で(この日は38℃の猛暑だった)待つのはかなり辛かったです。。。

アルハンブラは、一度は観ておきたいと思っていたので、今回それが達成できて満足だし、宮殿内やアルカサバからの景色はとても美しかったのですが、この回りづらさ、というのがかなりネックに感じました。

 

ちなみに、アルハンブラ宮殿は、グラナダの町の北側にある小高い丘の上に建っていて、グラナダの町から徒歩でいけないこともないと思うのですが、先述のように猛暑だったので、私たちは行も帰りもアルハンブラ行のバスを利用しました。

アルハンブラ行きのバス (C3) は、グラナダのGran Via de Colon という通りの突き当たりにあるイザベル・ラ・カトリカ広場 (Plaza Isabel La Catolica) から出ている赤い小さなバスで、料金は、片道1.2ユーロです。

こんな感じで、グラナダ一日目は、アルハンブラの観光でクタクタになったのですが、グラナダの魅力はアルハンブラ宮殿だけではありません。

続きは、また明日のブログで。。。

 

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