セビーリャ滞在中に、日帰りで訪れたのが、ロンダ (Ronda) という田舎町。
ロンダには、マラガやマルベラといったコスタデルソルの海岸の町からアクセスするほうが距離的には近いと思うのですが、私たちはマラガやマルベラに泊まるつもりはなかったので、セビーリャから高速バスを使って訪れました。
ロンダは、グアダレビン川 (Río Guadalevín) が作り出した渓谷の高い崖の上にある町。
海抜723メートル、崖の高さは120メートル(ガイドブックには100メートルとありますが、インフォーメーションセンターでもらったロンダのパンフレットによると120メートル)。
町が渓谷の北岸と南岸にまたがっていて、ヌエボ橋結ばれているこの景色が有名。
この景色の写真を撮るためには、南岸の旧市街からひたすら坂道を下っていかなきゃいけないんだけど、ロンダにやって来たからには、この写真を撮らない訳にはいかない!! あまりに広大な景色なので、私が使ってるようなコンパクトなデジカメではあまりうまく撮れていないのが残念ですが、素晴らしい景色です。
橋の下のほうからは、川の水が滝となって落ちていっていってるの、わかるかな?
この崖を下っていく遊歩道からは、北岸の崖や崖下に広がる田園風景が一望できて、とても気持ちがいい!
この景色を堪能した後は、坂道をひたすら登り、崖の上へ戻って、旧市街へと戻ります。
ヌエボ橋の南岸の旧市街は、ラ・シウダー(La Ciudad) と呼ばれ、イスラム統治時代の古い街並が残るエリア。
なんだか時代に取り残されたような、長閑な旧市街。
窓の形が面白い!
ヌエボ橋の辺りは観光客で一杯だったのに、旧市街の中は意外とひっそりしています。
アンダルシアの町を巡るツアーバスでやって来て、ヌエボ橋周辺の展望スポットに立ち寄って、そのまま帰ってしまう観光客が多いのかな?
旧市街を一通り散策した後は、再びヌエボ橋へ戻って、往路に観た西側とは逆の、東側の展望スポットに立ち寄ってみました。
ヌエボ橋の西側は、渓谷が突然なくなって高い崖状になっていたのですが、ヌエボ橋の東側は、グアダレビン川が蛇行しながら、深い渓谷がずっと続いているんです。
いや~、ロンダといえば、ヌエボ橋の西側のあの断崖絶壁の景色が有名ですが、東側のうねうねと蛇行した渓谷の景色がまた素晴らしい!!(相変わらず、写真がうまく撮れていないのが残念。。。)
写真ではよくわからないんですけど、蛇行した渓谷の先の方にもあと2本小さな橋がかかっていて、旧市街から北岸に渡れる様子。
あの橋を渡ってみたい!!!ということで、再び旧市街へ戻り、旧市街の東側の坂道を下って、ビエホ橋 (Puente Viejo) という橋までやって来ました。
この橋から見る北岸の白い街並も素敵!
そして、ビエホ橋の東側には、もう一本の小さなアラブ橋 (Puente Arabe) も見えます。
北岸に広がるロンダの町は、一般的に新市街と呼ばれているようですが、ビエホ橋を渡った辺りは、いかにもアンダルシアらしい白壁にオレンジ色の瓦屋根の街並が広がっていて素敵でした。
セビーリャから日帰りで訪れたロンダ、とっても長閑で素敵なところでした。
断崖絶壁の上に広がる町自体も魅力なんだけど、町を取り囲む美しい自然が更に魅力的。なんだか、ふうーっと深呼吸が出来る場所です。
バルセロナに到着して以来、旧市街巡りが続いて、ちょっと自然が恋しくなっていたので、そういった意味でも、ロンダを訪れて本当に良かったと思います。
セビーリャ⇔ロンダは、Los Amarillos という会社の高速バスで1時間45分。 (Los Amarillos のバスでも、高速じゃないバスもあるので注意。高速じゃないバスだと2時間半~3時間もかかってしまいます。)
セビーリャには長距離バスターミナルが2つあるのですが、ロンダ行きのバスは、サンタクルス地区の南にある Sevilla Prado San Sebastian というバスターミナルから発着します。 私たちは事前にインターネットでチケットを購入してあったのですが、バスターミナルのチケット売場は、発車直前までオープンしなくて長蛇の列。発車時間になってもチケットが買えずに困っている人もいました。 結局、全員チケットを買い終わるまで発車を遅らせてましたけど、事前にインターネットでチケットを買っておいた方がハラハラしなくて済むと思います。(乗車の2週間ぐらいから発売開始になるようです。私たちは乗車前日にインターネットで購入しました。)
→ Los Amarillos の高速バスチケット購入はこちらから
ちなみに、ロンダへは、セビーリャからロンダに寄り道してマラガに移動するツアーや、マラガからロンダに寄り道してグラナダに移動するツアーなんていうのもあります。こういう現地ツアーを利用すれば、日数が少なくても効率的に回ることができますよ。
ちなみに、ロンダの魅力を満喫するには、坂道の上り下りが必須。 旧市街の石畳は、つるつるした丸い石ころが埋まった石畳。 私は、サンダルを履いて訪れてしまったので、かなり歩きにくかったです。 ロンダを訪れる際には、歩きやすい運動靴を履いて訪れましょう!!
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