イスタンブールの町は、ヨーロッパ大陸とアジア大陸にまたがっています。
いわゆるイスタンブールの観光名所は全てヨーロッパ大陸側にあるのですが、イスタンブールのアジア側にも行ってみたい!ということで、アジア側のカドキョイ (Kadıköy) というところに行ってみることに。
ヨーロッパ側からアジア側までは、マルマライというボスフォラス海峡の海底トンネルを走る鉄道でアクセスすることもできるのですが、私たちは、景色を楽しみたかったので、フェリーを使いました。
カドキョイ行きのフェリーはヨーロッパ側のいくつもの港から発着しているのですが、この日は、トプカプ宮殿を観光した後だったので、旧市街のエミノニュ (Eminönü) から乗船。
金角湾やボスフォラス海峡に面しているイスタンブールにとって、フェリーは重要な公共交通機関のひとつ。 エミノニュからカドキョイのフェリーも、20分に1本と、かなり頻繁に出ています。(→ イスタンブールのフェリーの時刻表はこちらから調べることができます。)
乗船して暫くすると、旧市街の観光名所が見えてきます。
左から、ブルーモスク、アヤソフィア、トプカプ宮殿。
約20分で、フェリーはアジア側のカドキョイに到着。
港に入っていく前に見える立派な建物は、鉄道の駅。
その他の目立った建物と言えば、モスクぐらい。
と、やはりイスタンブールのヨーロッパ側と比べると、見ごたえのある建造物は少ないのですが、ここカドキョイの名物はマーケット。 特に、新鮮な食料品が手に入ることで有名なマーケットなんだそう。
カドキョイのマーケットは、フェリー乗り場から歩いてすぐ。 ここのマーケットは、グランドバザールやエジプシャンバザールのような建物の中に入ったマーケットではなくて、街の一画がマーケットになってるアメ横みたいな感じ。
道の真ん中で、見たこともない野菜を売ってるおじさん。
ひよこ豆を炒る機械。
イスタンブールを歩いてると、こんな風にヒヨコ豆を炒っているお店を良く見かけます。
乾物屋さん。 チリと一緒にぶらさがってるこの紫色のものは何なんだろ?
果物屋さん。さくらんぼの季節です!
八百屋さん。
オリーブとピクルス。 日本で言うところの漬物屋さんですね。
魚屋さん。
魚にくっついてる赤い物体、何かクリップのような物がくっついているのかと思ったのですが、よーく見て見ると、なんと魚のエラでした。 こんな風にエラの部分をひっくりかえして見せて「ウチの魚は新鮮ですよ!」とアピールしてるんですね! メルボルンの魚屋さんもこんな風にしてお魚売って欲しいもんだ。
カドキョイには、このマーケット以外に見所はないんですけど、ヨーロッパ側から簡単にフェリーで来れるので、ちょこっとアジア側を訪れてみたい、という時にはお勧めです。
カドキョイのマーケットを散策した後は、再びフェリーに乗って、ヨーロッパ側に戻りますが、この後、ベイオール地区でランチを食べる予定だったので、帰りは、カバタシュ (Kabataş) 行きのフェリーを利用。
遠くに見えるのは、ヨーロッパ大陸とアジア大陸を結ぶボスフォラス橋。(かなり霞んでますが。。。)
そして、フェリーはカバタシュに到着。
カバタシュからは、フニキュラー(ケーブルカー)を利用すると、ベイオール地区のタクシム広場まで、あっという間に到着です。
イスタンブール観光は、こんな風に、公共交通機関を使って、あちこち自由に周れるのが楽しい。
金角湾やボスフォラス海峡があったり、街が小高い丘状になっていたりするので、目的地に辿りつくには、メトロやらトラムやらフニキュラーやらフェリーやら、複数の交通機関をを乗り継がないと行けないことも多いのですが、本数も頻繁に出ているし、行き先なども明確に表示されてるし、意外と簡単に乗りこなせちゃいます。
そして、イスタンブールで公共交通機関を使う時に便利なのが、イスタンブールカード (Istanbulkart)。 メトロ・トラム・バス・フニキュラー・フェリーといった公共交通機関に利用できるチャージ制のカードで、カードを購入して、そこに必要な額をチャージして使います。
イスタンブールカードは、最初カードを購入するのに6リラ(約270円)かかるんですけど、1回限りの切符(トークン)を購入するよりも、運賃が大幅に割引(約半額)になるし、イスタンブールカードを使えば1時間以内の乗継割引もきくので、3~4回乗車したら、6リラのカード代金は元がとれちゃいます。
そして、更に便利なのが、イスタンブールカードは複数人で使えるんです。例えば夫と私の場合、常に2人一緒に行動するので、カードは1枚だけ購入すればOKなんです。 これって、旅行者には嬉しいシステムですよね。
→ イスタンブールのメトロ・トラム・フニキュラー・ケーブルカーの路線図や時刻表はこちら
さて、イスタンブールの旅行記は、これでおしまい。
イスタンブールは想像していたよりも遥かに「ヨーロッパ」な街でした。
モスクはあちこちにたくさんありますし、夕方や夜にはアザーンの声も響き渡ってきますが、それ以外では、良くも悪くも中東っぽさは殆どなく、イスラム教の国にいることをすっかり忘れてしまいます。
治安も安全で、街を歩いていても不安に感じるような場所にはまったく遭遇しませんでした。
なので、ヨーロッパ的な環境に身をおきながら、かつ、イスラムやミドルイースタンな文化(モスクとか食べ物とか)を観たり味わったりしたい人にはぴったりのデスティネーションだと思います。
コメント
イスタンブール魅力的ですね。市場の様子など見て読んでお国の違いが出ていてとても楽しかったです。
レストランの料理も美味しそうですね~。私が気になるのはあの例のサバサンド、あれ一度本場でかぶりついてみたいんです。トルコ風ソースで意外な美味しさかも、それとも単なるケチャップか・・・
ichiさん、
そうそう、サバサンド! 有名なんですよね。
フェリー乗り場のあるエミノニュでサバサンドが売ってました。
青魚の焼けるいいにおいがして、おっ、と思ったのですが、フェリーが出る時間が近づいていたので買いそびれちゃったんですよね。 残念!!