イスラム教の国を訪れた時に楽しみな事のひとつが、スーク(市場)を散策することです。
私は旅行に行っても殆どお土産物を買わないので、スークを訪れても基本的には何も買わないのですが、市場の喧噪とか、地元の人の様子や、珍しいものを売っていたりするのを見て回るのが好きなんです。
ちなみに、スークというのはアラビア語なので、トルコでは市場のことはスークとは呼びません。トルコ語では市場のことをチャルシュ (Carsi) というようですが、一般的には英語でバザールと呼ばれています。
イスタンブールの旧市街には、グランドバザール (Kapali Carsi)とエジプシャンバザール (Misir Carsi) という2つのバザールがあります。
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グランドバザール (Kapali Carsi)は、オスマン帝国がイスタンブール(当時はコンスタンティノープル)を征服した直後に皇帝の命によって作られたもの。最初は小さな倉庫のようなものだったのが、その後どんどん拡張され、現在のグランドバザールは広さ30,700平方メートルで、約4000店舗が入っている巨大な市場です。(wikipedia のデータによる)
グランドバザールへ入る門はたくさんあるのですが、私たちは、スルタンアフメトモスクとイスタンブール大学周辺を散策した後に訪れたので、バヤズィト門 (Beyazit Kapisi) から入り、グランドバザール散策後はヌルオスマニエ門(Nuruosmaniye Kapisi) から出て、ブルーモスクへと向かいました。
グランドバザール内には、露天のお店が並ぶエリアもありますが、殆どのお店は屋根付きの建物の中に入っていて、売っている品物によってエリアが分かれています。
さすが歴史的な建物だけあって、こんな大理石の水飲み場があったりします。
他のアラブ諸国のスークと比べると、落ち着いた感じで、市場というよりは商店街みたいなイメージです。
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もうひとつのエジプシャンバザール (Misir Carsi) のほうは、ガラタ橋のすぐ近くにあり、グランドバザールほど規模は大きくありませんが、スパイスやドライフルーツ・ナッツなどを扱うお店が多く、別名スパイスバザールとも呼ばれています。
トルコの有名なスイーツ、ターキッシュディライトを売っているお店もたくさん並んでました。(また後日ブログに書くつもりですが、本場のターキッシュディライトは、めっちゃ美味しいです!!)
バザール自体は割と小規模なのですが、バザールの裏手には、アメ横や合羽橋を思わせるような問屋街も並んでいました。
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どちらのバザールも独特の雰囲気を持っていて楽しいのですが、ただ、やっぱりイスタンブールなので、ちゃんと秩序があって、カオス度は低いです。
なので、イスタンブールのバザールでは、買い物はしやすいと思いますが(お店の人も英語しゃべってくれるし。。。)、目を見張るような光景に出会う事はあまりありません。
今まで色んな中東諸国のスーク(バザール)を訪れましたが、やっぱり、カオス度とかビックリ度という意味では、モロッコのスークにはかないませんね。
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