イスタンブールのモスク

トルコ

トルコは国民の殆どがイスラム教徒という国なので、当然ながら、イスタンブールの街にはあちこちにモスクがあります。

私が今まで訪れたイスラム教国では、異教徒がモスクの中に入る事ができないというところも多かったのですが、イスタンブールのモスクは、礼拝時間以外であれば、異教徒も中に入って見学する事ができます。

 

イスタンブールの中で、観光客に最も人気があるモスクが、スルタンアフメト・モスク(Sultanahmet Camii)。 オスマン帝国の皇帝アフメト1世の命によって1619年に完成したモスクで、通称、ブルーモスクという名前で知られています。

こちらは、ブルーモスクの中庭に入る門。

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この門をくぐって中に入ると。。。

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ドーム型の屋根がいくつも重なった美しいモスクが現れます。

この正面の入口から中に入る事ができるのは、礼拝に訪れたイスラム教徒のみ。 観光客は、中庭から一旦外に出て、モスクの側面にある入り口から中に入ります。

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広いモスク内には一面に赤い絨毯が敷き詰められていて、大きな輪っかに電球のついた照明器具が高い天井から吊り下がっています。

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そして、何と言っても、タイルで覆われた天井が素晴らしい。

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繊細な模様と上品な色使い。。。

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このモスクが、ブルーモスクと呼ばれる所以は、内部に使われている青いタイルの色にあるんだそうです。

メッカの方向を示すミフラーブのある面にはステンドグラスの窓が並んでいて、外から差し込む光が美しい。

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この写真を見ると、ドーム型の天井といい、ステンドグラスの窓が並ぶ様子といい、なんだかキリスト教の教会みたいだと思いませんか?

というのも、トルコ(オスマン帝国)のモスクは、昨日紹介したビザンチン建築のアヤソフィアの影響を受けているんだそうです。

なので、モスクの外観も、他のイスラム国家で見られるようなタマネギを載せたような型のドームではなくて、帽子を被せたような緩やかなカーブのドーム型なんですよね。

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それにしても、ブルーモスクは美しかった! 世界一美しいモスクと言われているんだそうですよ。

ちなみに、ブルーモスクは、1日5回ある礼拝の時間帯は観光客が中に入る事ができません。午後は割と小刻みに礼拝の時間があるようなので、金曜日以外の午前中に訪れるのがベストだと思います。

女性は頭部を覆う必要がありますので、スカーフを持参すると良いと思いますが、持参しなくても布を貸してもらえます。

 

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イスタンブールで訪れたもう一つのモスクは、スレイマニエ・モスク (Süleymaniye Camii)

オスマン帝国の皇帝スレイマン1世によって、16世紀中頃に建造されたモスクです。

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イスタンブールのモスクは、どのモスクもグレーの屋根に白っぽい建物で、外観的にはとても良く似ているのですが、中庭の内側に入ると、それぞれのモスクに個性が見られます。

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こちらのモスクは、内部撮影禁止のサインが立っていたので内部の写真を撮らなかったのですが、ネットで検索してみると、内部の写真が色々と出てくるので、ひょっとしたら、フラッシュ禁止だったのを私が勝手に撮影禁止だと思い間違ったのかもしれません。。。

内部は、床には赤い絨毯が敷き詰められていて、天井や壁の模様はブルーモスクに比べるとかなり地味な感じですが、白が基調で窓が多いので明るい感じがしました。

 

このモスクの敷地内には、スレイマン1世の霊廟も建っています。

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霊廟の隣の墓地にはたくさんの墓碑が立っているのですが、イスラム教の墓石って初めて見ました。

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エレガントで美しいですね。

小高い丘の上に建っているので、モスクの敷地内のテラスからは、金角湾とボスフォラス海峡を見渡す事ができます。

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スレイマニエ・モスクは、イスタンブール大学やグランドバザールにも近く、散策が楽しいエリアなので、メトロ(地下鉄)の Vezneciler駅で下車して、スレイマニエ・モスク→イスタンブール大学→グランドバザールと徒歩で周ると良いと思います。

 

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最後に紹介するのは、イェニ モスク (Yeni Cami)。Yeni = New という意味なので、英語ではニューモスクと呼ばれます。

1665年に完成したモスクで、ガイドブックなどには主な観光スポットとしてリストアップされている訳ではないのですが、スパイスマーケットのすぐ隣にあって、モスクの目の前には金角湾を渡るガラタ橋、そして、アジア側へ渡るフェリー乗り場も目の前、というロケーションのため、イスタンブール観光中には必ず目にするモスクです。

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観光客はあまり見かけなかったので、モスクの建物の中には入りませんでしたが、他のモスクと同様、グレーのドームが幾重にも重なる、美しいモスクです。

 

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上の3つのモスクを見てもわかるように、イスタンブールのモスクは、どのモスクも外から見ると同じような色調と形をしています。

先にも述べたように、この特徴あるドームの形は、ビザンチン建築のアヤソフィアの影響を受けたもの。

イスタンブールの街を遠くから見渡すと、この緩やかなカーブを描いたグレーのドーム屋根と、鉛筆のように細く尖ったミナレットが、あちこちに見えて、とても美しいです。

 

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