2025年5月~6月 ヨーロッパ旅行(ポルトガル、スペイン、フランス)
エクス・アン・プロヴァンスに滞在中、1泊2日で、マルセイユの東にあるカシ(Cassis)という小さな港町を訪れました。(エクス・アン・プロヴァンスのホテルにスーツケースを預かってもらい、1泊分の小さな荷物だけを持って訪れました。)
マルセイユの南からカシにかけての海岸線は、白い石灰岩の断崖絶壁が連なり、カランク(Calanque)と呼ばれる入江が点在する景勝地として知られています。
かつては小さな漁村だったカシは、今では、カランク巡りの遊覧船が出る港町として人気の保養地となっています。

港の周りには、テラス席のあるカフェやレストランが、ずらりと並んでいるのですが、その一方で、毎朝漁師さんが水揚げしたお魚を売っていたりと、昔ながらの漁村の風情も残っています。


さて、今回カシを訪れたのは、カランク巡りの遊覧船に乗ることが目的です。
カシの港から出航するカランク巡りの遊覧船には、何種類かのコースがあるのですが、私たちは、3つのカランクを巡る約1時間のツアーを選びました。
カシの港を出発して、まず最初に訪れたのがポール・ミュウ(Port Miou)というカランク。

V字状に細長く入り込んだ入江が港になっていて、たくさんのヨットが停泊しています。
ここはカシの町から最も近いカランクなので、カシの町から徒歩でも比較的簡単にアクセスできるみたい。たくさんの人が入り江沿いの崖の上を歩いているのが見えました。
そして、次に訪れたのが、ポール・ミュウの西にあるポール・パン(Port-Pin)というカランク。

岩場に松の木が茂る穏やかな入江で、たくさんの人がカヤックを楽しんでいました。
そして、最後に訪れたのが、最も美しいカランクと言われているアン・ヴォー(En Vau)です。

ドラマチックに聳え立つ断崖絶壁に囲まれていて、入江の奥にはビーチがあって、めっちゃ美しい!

この入江はものすごく切り立った崖に囲まれているので、徒歩でここを訪れるのは、かなり大変そう。
3つのカランクを訪れた後は、カシの港へ戻ります。海も穏やかで、お天気も良く、景色も素晴らしく、最高に楽しいミニクルーズツアーでした。

ちなみに、私たちの乗った遊覧船はこんな感じ。

私たちが参加したのは、最も短いツアーですが、もっとたくさんのカランクを訪れる長時間のツアーもあります。
カランク巡りのクルーズを楽しんだ後は、カシの港町を散策。

観光客もいっぱいて賑やかなんだけど、陳腐な土産物屋などは見当たらず、とてもいい雰囲気の町です。


港の向こう側には、小さいけれどビーチもあって、多くの人が海水浴を楽しんでいました。

ランチは、港から細い路地を入ったところにある Le Petit Oyster Bar という小さなお店で、マテ貝のプロヴァンス風(香草パン粉焼き)をいただきました。


とーっても美味しかったです。
カシでは、港に面した Le Golfe というホテルに泊まりました。

決してゴージャスなホテルではありませんが、港に面していてロケーションは最高に便利。せっかくなので、海の見える客室を予約しました。

私たちの泊まった部屋からは、こんなに素晴らしい景色が見えるんですよ!

夜は、ホテルのレストランのテラス席で、こんな夕暮れの景色を見ながらのディナー。

シンプルにグリルしたお魚が、めっちゃ美味しかったです。

こんなに素晴らしいロケーションの割には、宿泊料金もそこそこお手頃で、おすすめのホテルです。
カシは、マルセイユから日帰りで訪れることも可能ですが、とても素敵な港町なので、是非1泊されることをおすすめします。
カシへのアクセス
- マルセイユ・サンシャルル駅から電車(TER)で約20分、カシ駅下車。
- 電車のカシ駅は、カシの港町からはかなり離れているので、カシ駅からカシの港町まで、バスもしくはUBERを利用する必要があります。バスを利用する場合は、カシ駅からM1もしくはM1bのバスに乗って約15分、Cassis Casino下車。バスは本数が少ないので、UBERの利用が便利です。
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