2014年11月 アメリカ合衆国 ネバダ~ユタ~アリゾナ州 [4]
ザイオン国立公園を訪れた翌日は、ブライスキャニオン国立公園 (Bryce Canyon National Park) へ。
前日、シーダーシティ (Cedar City) というザイオン国立公園のコロブ渓谷の近くにある町に宿泊していたので、ここからブライスキャニオンまでは車で2時間弱の道程です。
シーダーシティの東側は、かなり標高の高い山岳地帯が連なっているので、この時期山の上の方はうっすら雪が積もっていました。
面白いことに、この山岳地帯を車でずっと登っていくと、突然平原が広がるんです。 見渡す限り平原なので、なんとなく標高が低いような錯覚を起こしてしまうんですが、実際には標高2000mを超える平原がずっと続いているんです。
こういう地形のことをプラトー (Plateau) と呼ぶのですが、ブライスキャニオンは、このプラトーの縁の崖が浸食されてできた渓谷です。
ブライスキャニオン国立公園のビジターセンターから伸びる道路はプラトーの上にあるので、車で走っていると、平坦な松林の中を走っているだけで、渓谷の景色は見えないのですが、展望スポットの駐車場に車を停めて、崖のほうに歩いていくと。。。
わーお!!
崖の下には、見渡す限り、こんな景色が広がっているんです。
プラトーの上の松林の景色があまりに単調なだけに、このカラフルで複雑な形をした尖塔に埋め尽くされた渓谷が眼下に現れたときには、思わず感嘆の声が上がります。
崖の上から壮大な景色を眺めるだけでも感動なのですが、谷を中へと入っていくトレイルを歩いてみると尖塔や奇岩を間近に見ることができるので更に楽しい☆
上の写真は全て Sunset Point という展望スポット近辺の写真ですが、ブライスキャニオンには、この他にもいくつもの展望スポットがあります。
どの展望スポットも素晴らしい眺望で、甲乙つけ難いのですが、「展望」という点でいうと、Bryce Point が一番かなあ。。。
Bryce Point の展望スポットは、谷の中に突き出ているので、ぐるりと周りの景色を一望できるんです。
この尖塔に埋め尽くされた景観は、「雪や氷が溶けて水が岩に染み込む」→「染み込んだ水が再び凍る」→「膨張した氷が周りの岩を浸食する」というサイクルが繰り返されたことによって出来上がったものなんだそうです。
自然って凄いですね。
私たちは、次なる国立公園へと向かう移動距離を稼ぐために、ブライスキャニオンには宿泊しませんでしたが、ブライスキャニオンに朝日や夕日が当たる景色は素晴らしいそうなので、日程に余裕があるならば、ここで1泊したいところ。ブライスキャニオンは、かなり辺鄙な場所にあるので、近くに町らしい町はありませんが、国立公園へ入る手前に、宿泊施設が何軒か集まっています。
辺鄙な場所とはいえ、有名な国立公園なので、ラスベガスからブライスキャニオンを訪れるツアーも出ています。
ただし、ラスベガスから日帰りだとかなりキツイと思いますので、他の国立公園と一緒に何泊かしながら周るツアーに参加するのが良いと思います。
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