メリダから高速バスに乗って約１時間、カセレス（Cáceres）にやってきました。カセレスを訪れるのは24年ぶりです。
カセレスは、中世の街並みが見事に保存されていることで知られる町。城壁に囲まれた旧市街はユネスコの世界遺産に指定されていています。
24年前に比べると観光客の数は若干増えていたものの、旧市街の中は、まるで時が止まったかのよう。「中世にタイムスリップ」という言葉が正にぴったりと当てはまる美しい町です。
カセレスの旧市街散策
カセレスの旧市街への入口となるのが、マヨール広場（Plaza Mayor）という大きな広場です。
旧市街を取り囲む城壁の中へはここ以外からも入ることはできますが、殆どの人は、このマヨール広場から、星の門（Arco de la Estrella）と呼ばれる門をくぐって旧市街の中に入ります。
星の門の右側にはツーリスト・インフォメーションがあって、とても分かりやすい旧市街のマップが用意されていますので、散策を始める前にマップをゲットされることをおすすめします。
星の門から旧市街に入って、石畳の道を歩いていくと、大聖堂の建つサンタ・マリア広場（Plaza Santa Maria）が現れます。
サンタ・マリア広場はロス・ゴルフィネス広場（Plaza de los Golfines）と繋がっていて、たくさんの宮殿で取り囲まれています。
カセレスの旧市街は時間帯によって表情ががらっと変わります。上の写真は太陽の光がさんさんと降り注ぐ日中に撮ったものですが、下の写真は早朝に撮ったもの。
早朝は観光客もほとんどいなくてひっそり。
なんだか、本当に中世にタイムスリップしたような感覚に陥ります。
そして、ロス・ゴルフィネス広場から細い路地を通り抜けると、白い塔が印象的なサン・フランシスコ・ハビエル教会（Iglesia de San Francisco Javier）が現れます。
サン・フランシスコ・ハビエル教会から更に坂道を登って行くと、ラス・べレタス広場（Plaza de las Veletas）に到着。
この広場も、いくつもの美しい宮殿や修道院で囲まれています。
カセレスの旧市街には、この他にも歴史的な建物や趣ある路地がいっぱい。
気の向くままに、あちこち歩いて、中世にタイムスリップした気分を味わってください。
カセレスのおすすめレストラン Nolasco
旧市街散策中に Nolasco というテラス席がとっても素敵なレストランを見つけました。
お料理はシンプルながら、とても丁寧に調理されていて、めっちゃ美味しかったです。
今回カセレス滞在中に訪れたレストランの中で、最も気に入ったお店です。
カセレスのおすすめレストラン Durantrës
もう一軒カセレスで気に入ったのが、滞在していたホテルのすぐ近くにあったDurantrësというレストラン。こちらもテラス席が素敵です。
カセレスのレストランでは、席に着くとサービスでタパスが出てくることが多いのですが、こちらのお店では、こんなに素敵なタパスが出てきました。
この日は軽く済ませたかったので、海老のサラダとコロッケを注文。どちらもとても美味しかったです。
このレストランがあるサン・フアン広場（Plaza de San Juan）には、雰囲気の良いレストランがいくつも並んでいます。
カセレスの美味しいもの
カセレスのあるエストレマドゥーラ州はイベリコ豚の産地として知られています。カセレスでは、イベリコ豚のお料理や、イベリコハムなどを是非召し上がってみてください。
また、エストレマドゥーラ州は、チーズの産地としても有名です。中でも特におすすめしたいのが、トルタ・デル・カサール（Torta del Casar）という羊乳のチーズ。中がとろ～っとクリーム状になったチーズで、パンやクラッカーに塗って食べるんです。濃厚でクリーミーで、めっちゃ美味しいですよ～。
カセレスのおすすめホテル
今回カセレスでは、NH Collection Cáceres Palacio de Oquendo というホテルに泊まりました。
16世紀に建てられた宮殿を改装したホテルです。
ホテルがあるのは旧市街の外なのですが、旧市街の城壁のすぐ外側に建っているので、ホテルの裏手からすぐに旧市街に入ることができます。ホテルの前には、サン・フアン広場（Plaza de San Juan）という美しい広場があります。
旧市街にも、新市街の商店街にも近いという、絶好のロケーション。おすすめのホテルです。
一方、前回（24年前）にカセレスを訪れた時は、旧市街の中にあるパラドール（Parador de Cáceres）に泊りました。パラドールというのは、修道院や宮殿などの歴史的建造物を改装したスペインの国営ホテルです。
パラドールはお部屋もとっても素敵だったし、併設のレストランの食事もとても美味しかったです。
カセレスへのアクセス
- マドリードから鉄道で3.5時間、もしくは高速バスで4時間
- セヴィーリャから高速バスで3時間45分
- サラマンカから高速バスで2時間40分
- メリダから鉄道で40分、もしくは高速バスで1時間（鉄道は本数が非常に少ないので注意）
- リスボン（ポルトガル）から高速バスで4時間
カセレス市内の交通
- カセレスの鉄道駅やバスターミナルは、旧市街から2キロ以上離れています。
- 鉄道駅やバスターミナルにタクシースタンドはありますが、時間帯によってはタクシーが停車していないこともあります。私たちが高速バスで到着した時は、タクシーがいなかったので、バスターミナル内のインフォメーションデスクでタクシーの電話番号を教えてもらってタクシーを呼びました。（スペイン語しゃべれなくても、なんとか呼び出すことができました。）
- カセレスにUBERはありません。
- 鉄道駅やバスターミナルから旧市街へは、路線バス＋徒歩でアクセスすることも可能です。バスターミナルからは４番もしくは８番の路線バス、鉄道駅からは１番もしくは４番の路線バスに乗車して、新市街のClara Campoamorで下車。Clara Campoamorから旧市街の入口までは、徒歩約10分です。
- カセレスの旧市街は車の交通規制や駐車規制が厳しいので、レンタカーで旅をする方は要注意です。私たちは24年前に訪れた時はレンタカーで旅をしていたので、旧市街のパラドールまで辿り着くのに大変苦労しました。旧市街やその周辺のホテルは敷地内に駐車場がないところが殆どですので、レンタカーで旅をする場合は、前もって駐車場について確認することをおすすめします。
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