リスボンの街は、起伏に富んでいるので、街歩きにはちょっとしたコツが必要です。大まかな地形さえ頭に入れてしまえば、リスボンは公共交通機関が発達しているので、とても観光しやすい町だと思います。
リスボン観光に役立つ情報をまとめてみました。
リスボンの地区と歩き方
下の地図は、リスボン中心部の主な地区の位置を表したものです。

リスボンで最も賑やかな繁華街となるのが、バイシャ地区です。テージョ川に面したコメルシオ広場からロシオ広場、レスタウラドレス広場、そしてその先のリベルダーデ通りにかけては、標高が低く、平坦な地形が続いているので、簡単に歩けます。
そして、このバイシャ地区の両側を挟むように、東側(グラサ地区とアルファマ地区)と西側(シアード地区とバイロ・アルト地区)が小高い丘になっています。
シアード地区の南にあるカイス・ド・ソドレ地区は川沿いなので標高が低くて平らです。
リスボンは公共交通機関が発達していて、標高が高いエリアへも、バスやトラム、フニクラ(ケーブルカー)、エレベーターを使えば、簡単にアクセスすることができます。
標高が高いエリアへの主なアクセス方法としては、
- グラサ地区とアルファマ地区へのアクセスは、28Eのトラムが便利。
- シアード地区とバイロ・アルト地区へのアクセスは、フニクラ(ケーブルカー)のビカ線やグロリア線、サンタジュスタのエレベーター、28Eのトラムが便利かつ人気ですが、その他にバス路線もたくさん走っています。
上の地図で挙げたエリア以外では、リスボン中心部から30分ほど離れたベレン地区へ観光に出かける方も多いと思います。ベレン地区へのアクセスは、カイス・ド・ソドレから15Eのトラムに乗るのが一般的ですが、リスボン中心部からベレンまではバス路線もいくつかありますので、宿泊している場所によっては、バスを利用するほうが便利な場合もあります。
今回の旅では、リスボン観光の時間が丸2日あったので、1日目はグラサ地区+アルファマ地区+バイシャ地区、2日目はベレン地区+カイス・ド・ソドレ地区+シアード地区+バイロ・アルト地区という日程で回りました。詳しい観光ルートなどは、こちら(→1日目、→2日目)を参照してください。
リスボンの公共交通機関
リスボンには様々な種類の公共交通機関があります。
トラム:レトロで可愛いリスボンのトラムは観光客にも大人気。マルティン・モニス広場から出発してグラサ地区⇒アルファマ地区⇒バイシャ地区⇒シアード地区を通る28Eのトラムは特に人気があります。ちなみに、ベレン地区へ行く15Eのトラムはレトロな車両ではなく、モダンな車両のトラムです。
バス:リスボン観光では路線バスの利用もとても便利。バス乗場もきちんと明示されていて、とても分かりやすいです。
メトロ(地下鉄):リスボンには地下鉄もあるのですが、私は1度も使いませんでした。というのも、地下鉄だと景色が見えないでしょ。
フニクラ(ケーブルカー):標高の高いエリアへ行くのに、フニクラはとても便利です。
エレベーター:サンタジュスタのエレベーターは標高の低いバイシャ地区と標高の高いシアード地区を結んでいます。
フェリー:リスボンとテージョ川対岸の町(アルマダなど)を結ぶフェリーが運行しています。
鉄道(CP):リスボンから日帰りでカスカイスやシントラなどへ向かう鉄道が走っています。
リスボンには、公共交通機関が24時間乗り放題になる1日乗車券が3種類あります。
- CARRIS(バス・メトロ・トラム・フニクラ・エレベーター)が24時間乗り放題 €7
- CARRIS+フェリー が24時間乗り放題 €10
- CARRIS+鉄道(CP)が24時間乗り放題 €11
一日乗車券はNaveganteという交通ICカードにチャージして使います。Naveganteを持っていない場合は、販売機でNavegante(€0.5)と1日乗車券を同時に購入できます。1日乗車券は最初に乗車した時から24時間有効です。
1日乗車券を購入しない方は、乗車時にクレジットカードでタッチして乗ることも可能です。運転手から1回券を現金で買う場合は、釣銭がいらないように小銭を用意しておく必要があります。
ちなみに、各公共交通機関の1回券の料金は以下の通り(2025年5月現在)
- メトロ €1.85(1時間有効)
- バス €2.20(1回)
- トラム €3.20(1回)
- フニクラ €4.20(往復)
- サンタジュスタのエレベーター €6.10(往復)
これを見るとわかるように、トラムやフニクラ、サンタジュスタのエレベーターに乗る予定があるなら、一日乗車券を買うとかなりお得になると思います。
タクシーよりもUBERがおすすめ
リスボンは公共交通機関が発達していますが、空港や鉄道駅からホテルまでなど、大きな荷物を持っての移動は、やっぱり車が便利ですよね。私も、飛行機でリスボンに到着した時に、タクシーを使ったのですが、しっかりぼられました。なので、リスボンを発つときは、UBERを利用。車も綺麗だったし、運転手さんも親切だったし、なによりもUBERは明朗会計なのがいいですね。
リスボンのタクシーは、クレジットカードが使えない場合もあるし、ぼられることも多いです。リスボンでは、タクシーよりもUBERの利用をおすすめします。
リスボンではどこに泊まる?
観光的に最も便利なのは、バイシャ地区だと思います。バイシャ地区の地形は平坦なので歩きやすいし、公共交通機関も豊富なので、どの地区へも行きやすいです。
バイシャ地区の中でも、特に高級感があるのが、レスタウラドレス広場から北へ延びるリベルダーデ通り(Avenida da Liberdade)沿いです。プラタナスの並木が連なる美しい通りに、素敵な高級ホテルや高級ブランドのブティックがずらりと並んでます。
とはいえ、バイシャ地区のホテルはお値段かなり高め。。。
ということで、今回、私は、リベルダーデ通りから更に北にあるシェラトンホテル(Sheraton Lisboa Hotel)に泊まりました。

バイシャ地区からは離れているのですが、ホテルのすぐ前にバス停があり、バイシャ地区のロシオ広場までバスで約10分。またこのバス停からはベレン地区へ行くバスも出ていたので、観光にはとても便利でした。ホテルのすぐ近くには、Picoasというメトロの駅もあります。私はリスボン滞在中にメトロは利用しなかったのですが、メトロ駅の自販機で公共交通機関の一日乗車券を購入したので、メトロ駅がホテルの近くにあるのは便利良かったです。
ポルトガルのお土産
ポルトガルのお土産として、お料理好きの方に是非おすすめしたいのが、マッサ(Massa)という調味料です。

マッサは、赤ピーマンを塩漬けにして発酵させ、ペースト状にしたものです。調味料として使うのですが、ものすご~く旨味があるんですよ。
ポルトガルのスーパーマーケットで手に入ります。
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