南仏のエレガントな町 ニーム

フランス

2025年5月~6月 ヨーロッパ旅行(ポルトガル、スペイン、フランス)

トゥールーズに3泊した後は、オクシタニー地方とプロヴァンス地方の境目にあるニーム(Nîmes)という町にやってきました。

トゥールーズからニームまでは鉄道で約2時間40分。ところが、この日乗るはずだった列車がキャンセルになってしまったため、急遽、高速バスで移動することになりました。高速バスも快適でしたが、鉄道よりも1時間ほど余分に時間がかかるし、ニームの高速バスターミナルは町の中心部からかなり離れた場所にあるので、この区間の移動に関してはやはり鉄道を使ったほうが楽だと思います。

さて、そんなトラブルに見舞われて到着したニームは、とーってもエレガントな町。

白っぽい石造りの建物と青空のコントラストが、なんとも南仏らしくて美しい!

ニームは、古代ローマ帝国の植民都市として栄えたため、円形闘技場やローマ神殿といった古代ローマ時代の遺跡がいくつも残っています。

1~2世紀に建造された円形闘技場(Arenes de Nîmes)
1世紀に建造された古代ローマ神殿 メゾン・カレ(Maison Carrée)

ニームは17世紀頃に繊維産業で繁栄した町なので、その頃に建てられた壮麗な建物がたくさん並んでいるのですが、それらの建造物と古代ローマ時代の遺跡が、まったく違和感なく、ひとつの街並みとして見事に溶け込んでいるんですよね。

ニームの街のもう一つの魅力は、水と緑が豊かなこと。

旧市街の北側には、湧き水が出る泉を中心に造園されたフォンテーヌ庭園(Jardin de La Fontaine)があります。

庭園は18世紀に築かれたものなのですが、この泉は古代から聖なる泉として信仰の対象となっていた場所で、庭園内には古代ローマ時代の神殿や塔の遺跡も残っています。

フォンテーヌ庭園内にあるディアナ神殿の遺跡

そして、フォンテーヌ庭園の泉から流れ出す水は、運河となり、ニームの市街まで続いているんです。

運河沿いには、プラタナスの街路樹が並び、水と緑が創り出す景色に心が安らぎます。

治安も良くて、とても居心地の良い街です。

ニームのおすすめレストラン

ニームでは、市場(Les Halles de Nîmes)の中にあるLa Pie qui Couette というお店でランチ。

カウンターのみのカジュアルなお店

生牡蠣などの魚介類にも惹かれたのですが、フランスなので、やっぱり「ステーキ&フリッツ」を注文。

食事も美味しかったし、お店の人もフレンドリー。活気もあって、とても楽しく食事ができました。

市場内のお店なので、夜は営業してません。カウンターのみで席数も少なめなので、早めに訪れることをおすすめします。

ニームで泊まったホテル

ニームでは、Appart’City Collection Nîmes Arènes というアパートメントタイプのホテルに泊まりました。

アパートメントタイプとは言っても、ちゃんとフロントデスクがあるホテルなので、 チェックイン時間より前に到着しても、荷物を預けて観光に繰り出すことができます。

一番安い部屋を予約したので、客室はかなり狭かったですが、ホテル内にコインランドリー(アプリを使ってクレジットカードで支払います)があったのが嬉しかったです。

このホテルの一番の魅力は、そのロケーション。ニームの鉄道駅から350メートル、そして、ホテル前の広場の向こう側には円形闘技場があります。ニームの主な観光スポットや旧市街は、全て徒歩圏内です。

→ Appart’City Collection Nîmes Arènes

ニームへのアクセス

  • パリからTGVで約3時間
  • リヨンからTGVで約1時間20分
  • マルセイユから鉄道で約1時間~1時間半
  • トゥールーズから鉄道で約2時間40分

ニームはオクシタニー地方に属していますが、プロヴァンス地方のアヴィニョンやアルルからは電車で30分ほどでアクセスすることができます。ニームの歴史地区は鉄道駅からすぐ近くにあって、1日あれば十分に観て回ることができるので、アヴィニョンやアルルから日帰りで訪れるのもおすすめです。

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