スペインは美味しいものがいっぱいある国ですが、その中でも特にバスク地方のサンセバスチャンは美食の町として有名です。
サンセバスチャンにはミシュランの星つきのレストランがたくさんあることでも有名ですが、それだけではなく、美味しいバスク料理が堪能できるタベルナや、ピンチョスと呼ばれるおつまみがカウンターに並ぶバルなど、様々なタイプのお店があるので、美味しいものが好きな人にとってはたまらない町です。
6年前にサンセバスチャンを訪れた時に、サンセバスチャンの旧市街でタパスバーを梯子して、とーっても楽しかったので、今回サンセバスチャンを再訪したのも、タパスバー巡りが目的と言っても過言ではありません。
さて、バイヨンヌからサンセバスチャンに到着したのはお昼前。
この日は夜のタパスバー巡りに備えて旧市街のペンションに宿を取ってあったので、とりあえずペンションに荷物を預けて、旧市街をうろうろ。 ランチの場所を物色します。
ランチ時にオープンしているタパスバーもあるのですが、タパスバー巡りは夜のためにとっておくとして、ランチはレストランで食べようかということに。
旧市街を一通り見てまわって、なんとなく雰囲気が気に入って選んだのが Bodegón Alejandroというお店。
そんなにかしこまったお店ではないのですが、なかなかお洒落で高級感がある店内です。
まず、最初に、アミューズで出てきたのがこちら。
ホワイトアスパラガスの冷たいスープとクリスプ。 美味しい!!
前菜に選んだのはこちら。
スパイダークラブのサラダ。 蟹の身を使ったサラダって、大好きなんです☆
そしてメイン
左(私のメイン):鱈(Bacalao)と蟹のピルピル。 ピルピルというのは、鱈をオリーブオイルでコンフィして、鱈のエキスとオリーブオイルを乳化させてソースにしたバスク地方の伝統料理です。
右(夫のメイン):英語のメニューではローストビーフと書いてあったのですが、お肉がとっても柔らかく仕上がっていたので、煮込んでからローストしてるのかな?
どれもと~っても美味しかったです!!
バスク地方にくる前に宿泊していたフランスのボルドーでは、メイン料理を頼むと大体どこのお店でもお肉の量が多すぎて、ちょっとうんざりしていたのですが、久々にこういう美味しいものがちょこっと出てくるお店に出会えて嬉しくなりました☆
お料理が美味しかったので、調子に乗って、デザートも頼むことに。。。
夫が頼んだチョコレートのスフレとラズベリーのアイスクリーム。
そして、私が頼んだのは、Mamia(マミア) という、ミルクを凝固させたデザート。
ミルクプリンみたいなものなんですけど、これ、初めから固まってるわけではなくて、目の前でレンネットを混ぜて固めるんですよ。 上の写真の左端に砂時計があるでしょ? 砂が下まで落ちてから食べてくださいね、って言われるんです。
このMamia自体には甘みはついてなくて、好みでクルミと蜂蜜をかけて食べるんです。
胡桃は殻のままこんな風に籠に入ったものが出てきて、自分で割って食べるんですよ。
面白いでしょ! こういう遊び心があるレストランって楽しくて大好きです。
そして、最後に、コーヒーを頼んだら、コーヒーと一緒に、こんなものが出てきました。
お砂糖でも入ってるのかと思ったら。。。
引き出しになってて、プチフールが入ってました☆
こちらのお店、お料理の値段は少し高めですが、とても美味しかったし、雰囲気もサービスも良かったので、とっても気に入りました。
そして、夜は。。。
タパスバー巡りです!
サンセバスチャンの旧市街には、バルがずらりと並んでいて、地元の人たちを見ていると、皆さん1つのところに留まらず、1杯飲んだら次の場所に移動するという、正に日本語で言うところの「はしご」をするんですね。
[はしご1軒目] Gandarias Jatetxea
カウンターにピンチョスがいっぱい並んでますが、このバーの奥にはタベルナ風のレストランもあります。 今回はバルで立ち飲みでしたが、6年前にサンセバスチャンを訪れた時には、こちらのレストランでランチを頂きました。 素材の良いものをシンプルなお料理で食べさせてくれるお店で、とても美味しかったのを覚えています。
[はしご2軒目] La Cepa
こちらのお店は、ハモン(ハム)を食べるならここ!と勧められたお店。 ここも、バルですが、着席して食べることもできます。
イベリコハムといっても色んな種類があるんですが、Jamon de Jabugo というのを頼んでみました。
もっと小さいサイズのを頼んだつもりだったのですが、うまく通じなかったらしく、こんなに一杯出てきちゃいました(笑)。
イベリコハムって、本当に美味しいですよね~。 でも、まだこれから他のお店も梯子したいのに、こんなに一杯食べたらお腹一杯になっちゃう。。。
[はしご3軒目] La Cuchara de San Telmo
このお店は、サンセバスチャンの他のバールとはちょっと違って、カウンターにピンチョスは並んでいないので、メニューを見て、自分の食べたいおつまみを注文します。
左:マグロのおつまみ。柚子や胡麻が使ってあって、ちょっぴり和風。
右:コチニーリョ(子豚)のロースト。皮がパリッパリで美味しい。 林檎のソースと良く合います。
ここのお店はとても有名なバルなんですが、意外と空いていてちょっとびっくり。時間が早めだったからかもしれません。6年前に来た時は、満員電車の中のように人が一杯で、お店に入りきれない人が道に溢れてたんですよ。
まだまだ夜は長いのですが、お腹も一杯になったことだし、この辺で退散。
この日は、木曜日だったのですが、旧市街では夜中の2時頃までわいわい賑わってる様子でした。
やっぱり、サンセバスチャンのバル巡りは楽しいな!!
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