宿泊していたポイントサムソンの近くには、コサック (Cossack) というゴーストタウンがあります。
ハーディング川 (Harding River) の河口にあるコサックは、1860年代にオーストラリアで初めて真珠貝採取業が始まった場所。真珠貝採取というと、ここから800キロほど北にあるブルーム (Broome) が有名ですが、実は、オーストラリアで最初に真珠貝採取業が始まったのは、ここコサックなんだそう。
コサックの町は、1860年代から約40年に渡り真珠貝採取業とゴールドラッシュにより栄えますが、真珠貝の枯渇により真珠貝採取業はブルームに移り、ゴールドラッシュは終焉し、更には港の機能がコサックから隣のポイントサムソンに移ったことにより、町は衰退の一途を辿ります。そして、1950年頃までには町が放棄され、ゴーストタウンになってしまいます。
ゴーストタウンとなってからは、残っていた建物も放置され、廃墟と化していましたが、現在は、歴史的な建物が修復され、ナショナルトラストとして保護されています。
真珠貝採取業が栄えていた頃は、日本人もかなりたくさん住んでいたようです。以前ブルームを訪れた時にも思ったのですが、日本の鎖国が終わったのが1850年代。それからわずか20年やそこらで日本からオーストラリアに渡ってくるなんて、すごい勇気ですよね。。。
コサックの町外れにあるリーダース・ヘッド (Readers Head) という岬からは、美しい海の景色が一望できます。
こちらはリーダース・ヘッドの西側に広がるセトラーズ・ビーチ (Settlers Beach)。
このセトラーズ・ビーチからは、4月~10月の満月の日に、月への階段 (Staircase to the Moon) という現象を見ることができるんですよ。
残念ながら私たちが訪れた日は「月への階段」が見れる日ではなかったんですけどね。
月への階段が見える時間は、月が昇る時間と干潮の時間によって変わってくるそうで、カラサのビジターセンターに問い合わせれば具体的な日程や時間を教えてもらえるようです。
コメント
なんともひなびた地域の観光(調査)案内ありがとうございます。世界のリチウム資源からはじまりPilbaraへ、という流れでした。1850すぎには日本人でしたか。とってもわかりやすい簡素な案内ですが一つ希望があります。住んでる方とかの人間臭さがあったほうが温かみが出ていいな。脇に写っているだけでもいいのです。1時間サーフィン中、唯一Fish and Chipsだけでした。Thank You