サント・マルグリット島とカンヌ

フランス

今回の旅で、ニース滞在中に絶対行きたいな、と目論んでいたのが、サント・マルグリット島。

サント・マルグリット島 (Île Sainte-Marguerite) は、カンヌの沖合にあるレランス諸島 (Îles de Lérins) の中で一番大きな島で、17世紀に鉄仮面が幽閉されていた場所なんですよ。

4年前にカンヌを訪れた時にはカンヌに1泊しただけだったので、サント・マルグリット島まで足を伸ばすことができなかったんです。(→ 4年前のブログはこちら)

さて、サント・マルグリット島へは、カンヌからフェリーが出ていて、たった15分で到着。(→ フェリーのタイムテーブルはこちら

松の木が茂る、緑が豊かな島です。

「鉄仮面」の島なので、鉄仮面グッズが売ってるお土産物屋さんとかあるんだろうなあー、と思ってたのに、フェリーが到着した桟橋近くには、なーんもありません。

あるのは、美しい景色だけ!!

ここからは、松林の中をてくてく歩いて、島の一番高いところにある要塞 Fort Royal へと向かいます。

要塞へ向かうウォーキングトラックは2ルートあって、1つはフェリー乗り場から海岸線に沿ってほぼ平坦な道を歩いて行って最後に60段の階段を登るルート、もう1つはフェリー乗り場から緩やかな坂道が続く階段がないルートです。

私たちは、往路は階段を登るルートで行くことに。。。

最初は、平坦な道がずっと続くので、楽ちんです。 海の景色を見ながら、歩くのがとっても気持ちいい☆

最後に急な階段を登ると、要塞に到着します。

要塞の門をくぐると(要塞の中に入るのは有料)、倉庫や井戸や兵舎など17世紀に建てられた古い建物が残っています。

要塞のテラスから見る景色も美しい!!!

要塞の中にあるこちらの建物は、現在海洋博物館 (Musee de la Mer) となっています。

この左側の部分が、17世紀後半に監獄として使われた建物で、ここに鉄仮面が幽閉されていた部屋があります。

サント・マルグリット島のこの場所には、紀元前(ローマ時代)にも人が居住していたそうで、この博物館には、その時代の遺跡や発掘物、また、近海から回収された紀元前の沈没船の積荷などの展示もあります。

とても見ごたえのある博物館でした。

要塞と博物館を見学した後は、登ってきたコースとは別の坂道のウォーキングトラックをたらたらと下りて、フェリー乗り場まで戻ります。

歩いている途中、素朴な「食堂」といった感じのレストランを数軒見かけましたが、それ以外は、土産物屋などもなく、なんとも飾り気のない長閑な島。

あの華やかで優雅なカンヌの町からわずか15分で、こんなに自然がいっぱいで長閑な島があるなんて、素晴らしいです!!

さらば、サント・マルグリット島。

わずか15分の船旅でカンヌに戻ってくると、そこには、大きなクルーザーやヨットが停泊し、優雅な建物が並ぶ別世界。

カンヌの街並みは、ニースよりもずっとエレガント。

でも、こんな建物が並ぶ裏手には、庶民的な小さなお店が並ぶ通りがあったりして、そのコントラストもなかなか楽しい町です。

そして、ル・シュケ (Le Suquet) と呼ばれる旧市街のエリアも、昔の漁村だったころの素朴な面影が残っていて、散策が楽しいエリア。

旧市街から坂道を登っていくと高台に教会があって、ここからは、カンヌの街並と旧港を一望することができます。

この日のランチは、4年前にカンヌに滞在した時に食事をして気に入った Astoux & Brun というレストランを再訪。

美味しかったです~。

やっぱり、私、カンヌが好きみたい☆

→ カンヌのおすすめホテルはこちら

<自分のための追記>

4年前にカンヌからマルセイユまで鉄道で移動した時に、カンヌの西にあるコルニッシュ・ド・レステレル (Corniche de l’Esterel) という海岸線の景色が素晴らしく、今回ニースから足を伸ばせたらいいなあ~、と漠然と思っていたのです。

でも、やっぱりニースから日帰りだと結構時間がかかってしまうので、結局今回は行くことができませんでした。

今回もニース滞在後、鉄道でコルニッシュ・ド・レステレルを通り過ぎたのですが、やっぱりこの辺り(Theoule-sur-Mer ~ Agay 近辺)の景色は息を飲むほど素晴らしい!!

カンヌからは、コルニッシュ・ド・レステレル~サントロペをボートで周るツアーもあるようなので、今度またコートダジュールに来る機会があったら、次回はやっぱりカンヌに泊まるぞ! と心に決めたのでした。

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