サン・マロ (Saint-Malo) 滞在中に行けるといいな、と目論んでいたところは次の４か所。
● カンカル （サンマロの東にある海辺の町）
● ディナン （サンマロの南にある中世の街並みが残る町）
● モンサンミッシェル （有名な世界遺産。海の中に立つ修道院）
● ジャージー島 （サンマロ沖にある英国領の島）
サン・マロに到着して、まず最初にジャージー島へのフェリーの空き状況を調べてみたのですが、いい時間帯のフェリーはチケットが売り切れてしまっている日が結構多い。 唯一チケットが残っている日は、天気予報によると雨の予報。。。 雨の日に片道１時間半近くもフェリーに乗って丸一日島を散策するのはあまり気が進まなかったので、ちょっと残念でしたが、今回はジャージー島は断念することにしました。
という訳で、サンマロに到着した翌日は、モンサンミッシェルを訪れることに。。。
モンサンミッシェル (Mont Saint-Michel) は、サンマロ湾に浮かぶ小島で、世界遺産にもなっている有名な観光地。今は島へ渡る道路が通っているので、潮の干満に関わらずいつでも訪れることができますが、その昔は、島にある修道院を訪れる巡礼者は、干潮時に陸続きとなった時に歩いて渡ったそうです。当時は、あっという間に満ちてきた潮に飲まれて命を落とす巡礼者も多かったんだそう。
滞在していたサンマロの町からモンサンミッシェルまでは、Keolis社の直通バスで約1時間15分。（→ 時刻表はこちら） ちなみに、モンサンミッシェルはブルターニュ州ではなくノルマンディー州に属しています。
サンマロからモンサンミッシェルまでのこの直通バスは、行きはサンマロ湾の海沿いをずっと走っていくので、景色も良く、モンサンミッシェルが近づいてくると、遠方に聳え立つ美しいモンサンミッシェルの姿が拝めて、気分も盛り上がります☆ （正直、近くから見るより、遠目に見たモンサンミッシェルのほうが美しくて幻想的！）
バスが到着するモンサンミッシェルの駐車場からは、無料シャトルバスに乗ってモンサンミッシェルの島へと向かいます。
シャトルバスを降りると、そこは、モンサンミッシェルの島の入り口。 城壁に囲まれて、島全体が要塞のようになっています。
城壁の中へ入ると、石畳の細い路地に石造りの建物が並ぶ中世の街並み。
中世にタイムスリップしたような美しい街並みなのですが、安っぽいお土産物屋さんや、いかにも観光地っぽいサインが並びすぎていて、子供だましな偽物のアトラクションのように見えてしまうのが非常に残念。。。
石畳の坂道と階段を上へ上へと登っていくと、モンサンミッシェルの修道院に到着します。
さすがに、修道院の中にはタッキーな土産物屋はありませんので、ご安心を。。。（笑）
修道院の中には、こんなに美しい中庭もあります。
こちらは、修道院のテラスからの景色。
私たちが訪れたのは干潮時だったので、辺り一面砂地で囲まれています。
ちなみに、2014年5月現在、本土とモンサンミッシェルの間は堤防のような道路で繋がれているのですが、この道路の周りに次第に砂が堆積し、近年は、満潮時でもモンサンミッシェルが陸から完全に孤立されることがなくなってしまったんだそう。。。
そこで、海の中に立つ昔のモンサンミッシェルの姿を取り戻すべく、現在島へと通じる新しい道路の建設が進められています。 （この新しい道路は、周りに砂が堆積しないように、橋状になっています。）
モンサンミッシェルは、島の中よりも外からみた姿が美しいと思うのですが、モンサンミッシェルの島への入り口付近は、そういった訳で現在工事現場と化しているので、残念ながら景観があまり良くありません。
という訳で、島の中を見て回った後は、再びシャトルバスに乗って、駐車場の近くまで戻り、遠方から島全体の写真を撮ってみました。
やっぱり、モンサンミッシェルは、遠くからその姿を拝むのが一番美しいですね。（ちなみに、この写真は、モンサンミッシェルの周りに海水を戻すためのプロジェクトの一環としてクエノン川に造設されたダムの上から撮っています。）
それにしても、モンサンミッシェルは、あまりに観光地化されすぎていて、驚きました。
いや、マジで、こんなにタッキーな観光地を訪れたのは、かなり久しぶりかも。。。
私たちはサンマロからだったから１時間ちょっとで来れたからいいけれど、パリから何時間もかけて日帰りでやって来ると、かなりがっかりするかもしれません。
モンサンミッシェルをネットで検索してみたところ、「モンサンミッシェルは世界三大がっかり」というコメントをいくつか見かけました。
ま、世界三大かどうかは分かりませんが、同感です（笑）。
現在建設中の新しい道路が出来上がって、島の周りに海水が戻ってきたら、また印象が変わってくるのかもしれませんが、観光地化されすぎたところが苦手な人には、あまりお勧めできない世界遺産です。。。
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