ツーソン(Tucson)は、アリゾナ州の中ではフェニックスに次いで2番目に人口の多い町。とはいえ、決して都会ではなく、大きめの田舎町といった雰囲気がする町です。アリゾナ州南部に位置しているため、真冬でも日中の最高気温は20℃前後と過ごしやすく、年間300日以上が晴天のため、避寒地として人気があります。
ツーソンの一番の魅力は、町を取り囲む大自然。サボテンがニョキニョキと生えるソノラ砂漠が広がっている一方で、町のすぐ北側には標高の高い山岳地帯も連なっています。
それでは、ツーソンの魅力と見どころをご紹介していきましょう。
サワロ国立公園
サワロ国立公園(Saguaro National Park)は、「サワロ(Saguaro)」と呼ばれる巨大なサボテンが群生する国立公園です。

サワロ国立公園は、ツーソンの市街地を挟んで西側と東側に分かれて2箇所あり、西側はツーソン・マウンテン地区、東側はリンコン・マウンテン地区と呼ばれます。西側と東側、それぞれ違った魅力がありますので、各エリアの特徴を簡単にまとめてみたいと思います。
ツーソン・マウンテン地区(西側)

- 秘境感あふれる中、ドライブ・ハイキング・ピクニックなどが自由に楽しめる。
- 殆どの道は未舗装だが、普通車で問題なく走行可能。一方通行ではないので、あちこち自由に行き来できる。
- 散歩感覚で歩ける簡単なものから本格的なハイキングまで、景色の良いウォーキングトラックがたくさんある。ピクニックテーブルが設置された場所もあり、のんびりと自然が楽しめる。
- アクセスポイントとなるのは、Red Hills Visitor Center
リンコン・マウンテン地区(東側)

- 舗装された道がループ状に設置されているので、景色を見ながら快適なドライブが楽しめる。一方通行で約13kmのドライブ。所々に車を停める場所があり、車から降りて眺望を楽しめるようになっている。
- 小高い丘の上にドライブルートがあるので、見晴らしが良い。
- アクセスポイントとなるのは、Rincon Visitor Center
個人的には、秘境感たっぷりのツーソン・マウンテン地区(西側)のほうが好きなのですが、リンコン・マウンテン地区(東側)のドライブも眺望が素晴らしく、人それぞれ好みは分かれると思います。入園料(車1台25ドル)は7日間有効で、両地区とも入ることができますので、ぜひ両方とも訪れてみることをおすすめします。
ツーソン・マウンテン・パーク
ツーソン・マウンテン・パーク(Tucson Mountain Park)は、ツーソンの町の西側に広がる広大な自然保護区です。「パーク(公園)」という名前になっていますが、特に入口があるわけではなく、誰でも自由に訪れて、ハイキングやピクニック、ドライブなど、ツーソンの自然を楽しむことができる場所。

眺望がすばらしいウォーキング・トレイルもたくさんあるし

歩くのが苦手な方は、ツーソン・マウンテン・パークを通り抜ける Gate Pass Road をドライブするだけでも十分に楽しめます。

ツーソン・マウンテン・パークはサワロ国立公園西部に隣接していますので、ツーソン・マウンテン・パーク経由でサワロ国立公園西部を訪れるのがおすすめです。
また、ツーソン・マウンテン・パークのエリアにはアリゾナ・ソノラ砂漠博物館(Arizona-Sonora Desert Museum)や オールド・ツーソン(Old Tucson)といった人気のアトラクションもあります。
アリゾナ・ソノラ砂漠博物館は、ソノラ砂漠の植物や動物が楽しめる人気の屋外博物館。→ アリゾナ・ソノラ砂漠博物館のウェブサイトはこちら
オールド・ツーソンは、数多くの有名な西部劇の撮影が行われた映画スタジオだったところで、今現在はテーマパークとなっています。→ オールド・ツーソンのウェブサイトはこちら
サビノ渓谷
ツーソンの町の北側に聳え立つサンタ・カタリナ山脈(Santa Catalina Mountains)。

このサンタカタリナ山脈のふもとににある サビノ渓谷(Sabino Canyon)は、徒歩やトラムで渓谷の奥までアクセスできる人気のレクリエーション・エリアになっています。


渓谷内への車の乗り入れはできませんので、渓谷の入口にある駐車場に車を停めて(車1台$8)、そこから先は徒歩もしくはトラムに乗って、渓谷の奥へと入っていきます。入園料はかかりませんが、駐車料金は1台8ドル、トラムの乗車料金は一人往復15ドルです。

個々の体力にあわせてハイキングを楽しんだり、水辺でくつろいだり、また、歩くのが苦手な人はトラムに乗って景色を楽しむこともできるので、老若男女だれでも楽しめるところです。
マウント・レモン
ツーソンの町の北側に連なるサンタ・カタリナ山脈の中で、もっとも標高が高いのがマウント・レモン(Mount Lemmon)です。

標高2750メートルのマウント・レモンの頂上部は、真夏でも涼しく、冬になると雪が積もります。ふもとから頂上までは、Sky Island Parkway と呼ばれる舗装された道が通っていて、素晴らしい景色のドライブを楽しむことができます。

→ Sky Island Parkway のウェブサイトはこちら
カタリナ州立公園
サンタ・カタリナ山脈の北側に広がるカタリナ州立公園(Catalina State Park)は、ツーソンの市街地から少し離れているので、観光客は少なめで、のんびりと自然が楽しめる場所です。


ただし、入場料が車一台20ドル(2名以上乗車の場合)と、意外と高めなので、ハイキングやピクニックなど、丸一日ゆっくりとアウトドアを楽しみたい人に向いていると思います。公園内にはキャンプ場もあります。
ツーソンのダウンタウン
ツーソンは、街よりも自然を楽しむところだと思いますが、アウトドアのアクティビティの合間に、ダウンタウンの街歩きも楽しんでみてください。
米国の南西部は、16世紀~18世紀にかけてスペインの植民地だったエリアなので、ツーソンにはスペイン文化の影響を受けた建造物や史跡が残っています。


また、ダウンタウンの中心部には、西部開拓時代のレトロな趣を残すホテルや劇場なども残っています。

アリゾナ大学(University of Arizona)のキャンパスがあるツーソンには学生も多く、ボヘミアンな若者文化も見られます。

ダウンタウンにある Old Town Artisans には、個性的なギャラリーやショップ、飲食店などが集まっています。
おすすめの宿泊施設
ツーソンは自然が美しいところなので、街の中心部からは少し離れたリゾートホテルに泊まるのがおすすめ。
ツーソンで私が最も気に入っているのが、JW Marriott Tucson Starr Pass Resort というマリオット系のリゾートホテル。

ツーソン・マウンテン・パークのすぐ近くにある美しいリゾートホテルです。
→ JW Marriott Tucson Starr Pass
その次に気に入っているのが、The Westin La Paloma Resort。

客室は若干年季を感じますが、カタリナ山脈のふもとにあるので景色も良く、サビノ渓谷へも車で15分でアクセスできます。
ツーソンの気候
ツーソンの気候は、年間を通じて降水量が少なく乾燥しています。真冬でも日中の最高気温は20℃前後。一方、夏の日中最高気温は36℃~38℃と非常に暑いので、ツーソンの自然を満喫したいなら夏以外がおすすめです。
ツーソンは冬の避寒地として人気があるのですが、砂漠にワイルドフラワーやサボテンの花が咲き乱れる春も非常におすすめです。ツーソンの春の訪れは早く、2月下旬ごろからワイルドフラワーが咲き始め、3月下旬ごろまでには様々なサボテンの花が咲き乱れます。
一方、真夏は非常に暑く日差しも強いので、ハイキングなどは楽しめないのですが、ローシーズンのため、ラグジュアリーなリゾートホテルに格安で泊まることができるというメリットもあります。リゾートホテルのプールでくつろいだり、マウント・レモンやサワロ国立公園のリンコン・マウンテン地区をドライブしたりと、ハイキングをしなくてもツーソンを楽しむことは十分に可能です。
ツーソンへのアクセス
- ツーソンには空港があり、アメリカの主要都市から数多くのフライトが就航しています。
- アリゾナ州フェニックスからツーソンまでは約180km、車で約2時間です。
ツーソンからの日帰り旅
ツーソンの南東には、「トゥームストーン」と「ビズビー」という2つの魅力的な町があります。トゥームストーンはビズビーへ向かう途中にあるので、トゥームストーンとビズビーの両方をツーソンから日帰りで回ることも可能です。ビズビーには個性的な宿も多いので、ビズビーに1泊するのも楽しいでしょう。
- トゥームストーン(Tombstone)– 西部劇で見るような街並みがそっくりそのまま残る、まるでテーマパークのような町。ツーソンから南東へ約120km、車で約1時間半
→ トゥームストーンのウェブサイトはこちら - ビズビー(Bisbee)– かつて鉱山で栄えた町で、当時の趣ある街並みが残っている。1970年代に鉱山が閉鎖された後、芸術家などがこの町に住むようになり、今ではカフェやショップ、レストラン、アートギャラリーなどが並ぶ人気の観光地となっている。ツーソンから南東へ約160km、車で約2時間。標高が高いので、冬には雪が積もることもある。
→ ビズビーのウェブサイトはこちら
→ ビズビーの宿を探す

コメント
SOWHATさんのブログには驚かされます。
約6年、アメリカに駐在していましたが、”アメリカにもこんな所があったのか?”と驚きました。30年以上前になりますが、そのころにSOWHATさんのブログに巡り合っていたら、と思うと残念でなりません。
そんな中で、ツーソンは訪問したことがある町ですが、私の記憶にあるのは、ツーソンの南から国境をまたいでメキシコに入り、メキシコ側のショッピング街で、ステンドグラスか何かのお土産を買ったことくらい。お粗末極まりないですね。
ツーソンの町自体は全く記憶になく、恥ずかしい限りです。