2016年11月 西オーストラリア州
私は、西オーストラリア州が大好き！ 昨年の11月、突然思い立って、西オーストラリア州内陸部のカルグーリーという金鉱の町と、西オーストラリア州南部の美しいビーチを巡る旅に出かけてきました。
西オーストラリア州の州都パースから、レンタカーで、カルグーリー（１泊）→ エスペランス（３泊）→ アルバニー（３泊）を巡り、パースに戻ってくるという、全行程約1900キロのドライブ旅です。
パースからカルグーリーまでは、600キロ弱。 舗装された快適な道路がずっと続いているので、運転は楽ですが、なんせ距離が距離なので、どんなに頑張っても、６時間半〜７時間ほどかかります。ちなみに、私たちは、カルグーリへ移動する日の運転距離を減らすために、パースに到着した日は、パース市内には泊まらずに、パースの東にあるヨークという田舎町に泊まりました。ヨークからカルグーリーまでだと500キロ弱、約５時間半のドライブです。
パースからカルグーリーへのドライブは、最初は、見渡す限り続く小麦畑の中を走ります。その後、赤茶色の乾燥した大地が続くアウトバックならではの景色へと変化。そして、未開の地アウトバックの中にカルグーリーの町が突如現れます。
カルグーリー (Kalgoorlie) は、19世紀末に金鉱が発見され、ゴールドラッシュで栄えた町。ゴールドラッシュ時代に建てられた建造物が見事に残っており、沿岸部から遠く離れた内陸部の田舎町とは思えないほど立派な街並みが広がっています。
ゴールドラッシュ時代に建てられた建物の中でも特に目を引くのが、古いホテルの数々です。
ちなみに、オーストラリアで「ホテル」というのは、宿泊施設の階下がパブになった、いわゆる「旅籠」のこと。カルグーリーには、ゴールドラッシュ時代から続く由緒あるホテルがいくつもあるので、夜のパブ巡りも楽しいです！
私の住むビクトリア州にも、ゴールドラッシュ時代の趣が残っている町がいくつかありますが、カルグーリーの町がそれらの町と違うところは、カルグーリーでは今現在でも金鉱の発掘が続いている、ということ。カルグーリーの町外れにあるスーパーピット（Super Pit）では、金鉱の発掘作業が行われている様子を見学することができるんですよ！
金鉱の内部に入って見学をするには、ツアーに参加する必要がありますが、金鉱の隣の丘にある展望スポットからなら、無料で金鉱の様子を見ることができます。
そして、このスーパーピット鉱山の麓にあるボールダー（Boulder）という街が、これまたとっても魅力的。
綺麗な色にペイントされた19世紀の建物が並んでいて、とっても可愛らしい街なんです。ちなみに、カルグーリーとボールダーは、昔は別々の町だったのですが、今では合併して “Kalgoorlie-Boulder” という１つの町になっています。
カルグーリーの近くには、カルグーリーの町とは対照的に、ゴーストタウンと化してしまった金鉱の町もあります。そんなゴーストタウンの１つが、カルグーリーの西にあるクールガーディ（Coolgardie）という町。
クールガーディは、カルグーリーと同様、19世紀後半に金鉱の町として栄えましたが、その後、金鉱が枯渇。20世紀前半には、町がゴーストタウン化してしまいました。
ゴーストタウンとなった今も、当時の裁判所や刑務所といった石造りの建物がそのまま残されていて、今では観光地となっています。
「カルグーリーに行ってみたい」という夫の希望で企画した今回の旅。カルグーリーに関しては、私は予備知識ゼロだったのですが、思っていたよりも、ずっと楽しいところでした！
というのも、カルグーリーは「現役の金鉱の町」なので、パブに食事に行ったりすると、実際に金鉱で働いている人たちで賑わってたりして、正にゴールドラッシュの時代にタイムスリップしたような気分が味わえるんです。
ま、パースからかなり遠いので、日本からの旅行者でカルグーリーまで足を延ばす人は滅多にいないと思いますが、次回のブログで紹介するエスペランス方面と繋げると楽しいですよ！
<カルグーリーへのアクセス>
西オーストラリア州パースから
- 車で約６時間半（約600km）
- 鉄道 (The Prospector) で約７時間
- 飛行機で約１時間
<カルグーリーの宿>
私たちは Quest Yelverton Kalgoorlie というモーテルタイプの宿泊施設に泊まりました。カルグーリーのメインストリート Hannan Street にも近いので、夜のパブ巡りにも便利です。
→ カルグーリーの宿を探す
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