アンデスの空中都市 マチュピチュ

ペルー

アグアス カリエンテス村 (Aguas Calientes)から約30分、つづら折の山道をバスで登って、マチュピチュ遺跡に到着。

遺跡への入口を入って、まず目に飛び込んでくるのがこの景色。

深い谷から聳え立つ切り立った絶壁の山々、深い緑のジャングル。。。 ため息が出るほどの絶景です。

そして、更に歩いていくと。。。

ああ、マチュピチュの遺跡が見えてきました。

標高2400メートルの切り立った山の上にあるマチュピチュは、15世紀に築かれたインカ帝国時代の都市の遺跡です。

インカ帝国には文字の文化がなかったため、なぜこの地にマチュピチュが建設されたのか、そしてなぜマチュピチュから人々がいなくなったのかは、諸説があるようですが、実際のところは謎のままです。

マチュピチュには16世紀半ばまで人々が生活していた痕跡があるそうです。なんらかの理由でマチュピチュが放棄されてから約400年後の1911年にアメリカの探検家ハイラム・ビンガムによってこの遺跡が発見されました。 発見当時は、ジャングルの樹木に覆われていたそうです。

北向きの斜面には、石で組まれた段々畑が続いています。

イモ類、ツリートマト、コカ、などなど、様々な作物が作られていたんだそう。 とっても日当たりが良くて、作物がよく育ちそうです! (注:南半球なので、太陽は東→北→西と動きます。よって、北向き斜面は日当たりが良いのです。)

 

段々畑の向こうには、人々が生活していたエリアが広がっています。

マチュピチュの写真を見て想像していたよりも、ずっと広大なエリアに、物凄くたくさんの石造建築物が見事に残っています。

 

こんな高い山の上で、どうやって水を手に入れたんだろうと思ったら、山の湧き水が使われていたんだそう。

石で作られた水路を通ってくる湧き水。水汲み場には、今でも水が流れています。

 

こちらは、太陽の神殿。

巨大な岩と四角く切り出した石がぴったりとうまく組み合わされています。

インカ帝国の石造建築は、カミソリの刃が入らないほど頑丈に組まれているんだそう。 モルタルなしで、石だけで組まれているんですよ。 600年経った今も崩れることのないインカ帝国の石造建築技術、恐るべしです。

神殿の角が曲線になっているこの形、クスコの太陽の神殿とそっくりです。

このマチュピチュの太陽の神殿には窓が2つあるのですが、冬至と夏至の日にそれぞれの窓から日の光が差し込んで一定の位置を照らすようになっているんだそう。

インカ帝国の人々は太陽神を信仰していました。 マチュピチュには、この他にも日時計の役割を果たした石など、太陽に纏わる建造物がいくつもあり、マチュピチュの人たちが、いかに密に太陽と関わりを持っていたかということが判ります。

こちらは太陽神殿の下部。


ここに王族のミイラが安置されたといわれています。

 

神殿群がある少し小高くなった場所からマチュピチュのメイン広場を見下ろしたところ。

リャマが写真に納まってくれて、お気に入りの一枚です☆

 

コンドルの形をした石造物。

写真では判り難いかもしれませんが、左右の巨大な石がコンドルの翼、地上にはめ込まれた石が頭とクチバシになっています。

午前中3時間半ほどかけてガイドさんに案内してもらった後、一度遺跡の外に出て、遺跡のすぐ外にある Sancruary Lodge で昼食。

午後は私たちだけで遺跡に再入場して(マチュピチュ遺跡の入場チケットは同日であれば何度でも入場可能です)、今度は段々畑のはるか上のほうにある見張り小屋へ。

階段が続く登り道なので、ちょっとしんどいですが、この見張り小屋から見る景色が、写真でお馴染みのマチュピチュの景色。 マチュピチュまでやって来て、ここまで登らないわけにはいきません。

見張り小屋まで登ると、やっぱり素晴らしい景色が広がってました☆

私の写真では、広大さが伝わってこないのが、ちょっと残念。。。

マチュピチュ遺跡の後ろに聳え立っている山は、ワイナピチュ山。 私のような軟弱者にはとてもとても無理ですが、このワイナピチュ山の頂上までも登ることができるんですよ。(ワイナピチュ山には一日に入山できる人数の制限があります。)

その他にも、聖なる谷からマチュピチュまでのインカ道を3泊4日かけて歩くインカトレイルもあり、マチュピチュは登山をする人たちにとても人気のある場所です。

そういうこともあって、なんとなくマチュピチュには体力がないと行けないような気がして、ちょっと心配だったのですが。。。 実際に行ってみると、遺跡の麓の村(アグアス カリエンテス)までの快適な鉄道と、駅から遺跡まで頻繁に出ているシャトルバスのおかげで、思っていたよりもずっと簡単に行くことができました。

標高が高いので、遺跡内も階段の昇り降りもかなり大変と聞いていたのですが、前日クスコで高山病の頭痛に悩まされたのが嘘のように元気一杯で歩き回ることができました。

お天気にも恵まれて、マチュピチュを満喫! 素晴らしかったです。

次回のブログでは、マチュピチュで泊まったホテルと、アグアス カリエンテスの村を紹介したいと思います。

 

→ マチュピチュのおすすめホテルはこちら

→ クスコのおすすめホテルはこちら

コメント

テキストのコピーはできません。

SOWHATの世界旅日記をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました