リマに2泊した後は、いよいよクスコ (Cusco) へ。 リマからクスコまではわずか1時間ちょっとのフライトです。
窓側の席だったので、飛行機の窓からはアンデス山脈が見えて感激! ずーっと窓にへばりついてました。
着陸が近づいてくる頃になっても、眼下には、山岳地帯が連なっているので、えーっ、こんなところに着陸するの~? と思っていたら、突然山々の間に盆地のような平地が現れ、クスコの街が見えてきました。 想像していたよりもずっと大きな町です。
クスコの町の標高は3400メートル。 富士山の頂上よりも少し低いぐらいの所に、こんな町があるなんて、びっくりです。
クスコは、1200年ごろから1532年まで、クスコ王国およびインカ帝国の首都だったところ。
1533年にスペイン人による征服が始まってからは、スペイン人によってインカ帝国時代の建造物が破壊され、カトリック教会や修道院などが建てられのですが、この時、スペイン人は、インカ帝国の優れた石造建築技術によって築かれた頑強な壁をそのまま土台として利用して、その上にスペイン風の建造物を建設しました。
この為、クスコの旧市街には、古いスペイン風の街並みが広がっている一方で、インカ帝国時代の石造りの壁なども見ることができます。
クスコの旧市街には美しい広場がたくさんあるのですが、中でも一番美しいのが、旧市街の中心にあるアルマス広場 (Plaza de Armas)。 美しい教会やスペイン風の建物でぐるりと囲まれた、それはそれは美しい広場です。
アルマス広場から続く石畳の細い路地。
インカ帝国時代の石畳と壁が残る Calle Loreto
クスコのサン・ブラス地区へと続く路地 Hatunrumiyoc に残るインカ帝国時代の壁。
私が特に気に入ったのは、細い石畳の坂道が続くサン・ブラス地区 (Barrio de San Blas)。
サン・ブラス広場 (Plaza de San Blas)
このサン・ブラス広場の辺りは、ひっそりと静かで、落ち着いた雰囲気。地元のおばさんが道端に座って毛糸を紡いでいたり、とても趣のある素敵なエリアでした☆
インカ帝国時代の建造物とスペイン統治時代の建造物の融合が顕著に見られるのが、サント・ドミンゴ修道院 (Convento de Santo Domingo del Cusco)。
ここは、インカ帝国時代に太陽の神殿コリカンチャ (Qorikancha)だった所。 スペイン人がコリカンチャの土台や壁をそのまま利用して、修道院と教会を建てたもので、外から見ても、インカ帝国時代の石の土台が使われているのがはっきりと判ります。
中に入ると、美しい中庭と回廊のある、一見いかにもスペイン風の建物ですが。。。
内部にはインカ帝国時代のこんな頑丈な壁もそのまま残っています。
インカ帝国時代に太陽の神殿だった時には、壁一面に金が貼られていたのですが、スペイン人によって金は剥がされてしまったんだそうです。
このサント・ドミンゴ修道院のテラスからは、クスコの街と周りの山々が一望できます。
この他にも、クスコの旧市街には、美しい建造物や広場がいっぱい。。。
古い町並みがそのまま残っていて、散策がとても楽しい街でした☆
さて、クスコでは高山病にやられてしまいました。。。
クスコの町の標高は3400メートル。 標高がとても高いので高山病に要注意、と言われているところです。
昔、チリを訪れたときに、標高4200メートルのところにあるミスカンティ湖という所に行ったことがあるのですが、その時は、歩くと息切れがする、という程度だったので、まあ、そんなもんかな~なんて思ってたのですが。。。
午前中にクスコに到着して、その日の夕方ごろまでは何ともなかったのですが、次第に、なんか、ちょっと、頭痛が。。。
ん? ひょっとして高山病かも。。。と思い、アスピリンを飲んだら、少し治まったので、夕食をとって、早めに就寝。
この頃までは、「う~ん、ちょっと頭が痛いかな?」程度だったのですが、その後、真夜中に頭痛で目が覚めて、その後は頭痛がひどくなるばかり。。。
今まで経験したことがないくらい酷い頭痛で、「もう標高の低いリマに戻りたい。。。」なんて血迷ったことを考えたり。。。
再びアスピリンを飲んて、朝方少し寝ることはできたのですが、この日はマチュピチュへ早朝5時の出発だったので、結局殆ど睡眠をとることができず、最悪な状態でマチュピチュへ出発することとなってしまいました。
高山病にはコカ茶が効く、と聞いていましたが、実際に高山病になるまでは「コカ茶が利くなんて、気分的なもんなんじゃないの~?」なんて思ってたのですが、あまりの頭痛の酷さに、もう藁にもすがりたい気分で、コカ茶を飲んだりして(笑)。。。
幸い、高山病はクスコを発つと治まって、マチュピチュでは元気一杯歩き回ることができました☆
というのも、マチュピチュの標高は2400メートルなので、クスコよりも1000メートルほど標高が低いんですよ。
マチュピチュに1泊した後、またクスコに戻ったのですが、その時は高山病にはなりませんでした。 クスコより標高の低いマチュピチュで、きっと体が慣れたんでしょうね。 おかげで、マチュピチュから帰ってきてから、クスコの街を思う存分楽しむことができました。。。
コメント