昔ナポリを訪れた時に行きそびれてしまったポンペイ遺跡。今回再びナポリを訪れたのは、ここへ来るためと言っても過言ではありません。
ナポリからポンペイ遺跡へは、ヴェスヴィオ周遊鉄道 (Circumvesuviana) のソレント (Sorrento) 行きに乗って、Pompei Villa dei Misteri まで約40分。 (イタリア国鉄およびヴェスヴィオ周遊鉄道Sarno行にポンペイ Pompei という名の駅もあるのですが、ポンペイ遺跡の入口への最寄り駅は、Pompei Villa dei Misteriです。)
西暦78年に、ヴェスヴィオ山の噴火による火砕流で地中に埋もれてしまった古代都市ポンペイ。 その後、時と共に人々の記憶から忘れ去られてしまったポンペイの発掘が始まったのは、1748年のこと。
繁栄していた町が突如地中に埋もれて、1700年近くも発掘されなかったため、ローマ時代の街並みがそのまま残っているという、とても貴重な遺跡なのです。
碁盤の目状にきちんと区画整備された街並み
裁判などが行われたバジリカ (Basilica)
ギリシャのパルテノン神殿のような柱がたくさんあります。 モルタルが剥げているから判るのですが、レンガを積んでモルタルを塗って、石柱のように見せかけているんですね。
大理石の祭壇があるヴェスバシアーノ神殿 (Tempio di Vespasiano)
ジュピター神殿 (Tempio di Giove) と、その前に広がる公共広場 (Foro)
出土品の数々
公共浴場 (Terme del Foro) の中。建物がしっかり残っているので、彫刻や色が今でも綺麗に残ってる!
パン屋さん。石臼やかまどが残っています。
居酒屋さん。こういうカウンターのある居酒屋さんがたくさん並んでるんですよ!
居酒屋さんの壁画
洗濯屋さん
スタビアーネ浴場 (Terme Stabiane) の天井
モザイクの床
そして。。。
噴火で犠牲になった人たちを石膏で復元したもの
火山灰で埋もれた後、遺体の部分が腐敗してそこが空洞になって残っていたため、その空洞部に石膏を流し込んで復元したんだそう。 なんとも生々しく、痛ましく、自然災害の恐ろしさを痛感します。。。
ポンペイの町は、西暦78年にヴェスヴィオ山の噴火によって消滅したわけですが、ポンペイの町が建設されたのは紀元前7世紀ごろ。
1700年もの間、地中に埋もれていたからこそ、タイムカプセルのように昔のままの姿を残しているわけですが、発掘された今となっては、屋外で雨風にさらされているので、今後の保存はかなり大変なんだろうなあと思います。
ローマに行った時には、町のど真ん中に古代ローマの遺跡がドーンと残っているのにとても驚きましたが、ポンペイ遺跡は古代の町が見事にそのまま残っているので、またローマとは違った感動がありました。
ちなみに、ポンペイ遺跡、めっちゃ広いです。 碁盤の目状に道が交差しているのですが、同じような道が続いているので、迷います。(笑)
行きたいところを絞って回らないといくら時間があっても足りないので、見たいところを事前に調べておくとよいと思います。 私たちは遺跡の入口で貰った地図を見ながら自分たちで回りましたが、時間があまりない場合にはガイドを雇ってもいいのかもしれませんね。
ポンペイ遺跡を訪れた後で、いろいろとポンペイの歴史を調べていたら、ポンペイについてとても詳しく書かれた記事を見つけました。
ポンペイの歴史に興味があるかたはこちらを読むと面白いと思います。 → Online ジャーニー
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