2019年7月 バングル・バングル旅行記①
オーストラリアのアウトバックが大好きな私たち。ここ数年、冬になると(注:南半球の冬)、アウトバックへ旅に出かけるのが恒例となっています。
昨年の冬(2019年7月)は、長年の夢であった、ウェスタンオーストラリア州キンバリー地方にあるバングル・バングル(パヌルル国立公園)へ、遂に行ってきました!
かつては、このエリアに住むアボリジニの人たちや少数の牧畜業を営む人たちにしか存在を知られていなかったバングル・バングル山塊(Bungle Bungle Ranges)が、一般の人たちにも知られるようになったのは、1980年代のこと。
TV局の撮影クルーが上空からバングル・バングル山塊を見つけて、ウェスタンオーストラリア州を紹介するドキュメンタリー番組で紹介したことがきっかけになったのだとか。
その後、1987年にはパヌルル国立公園(Purnululu National Park)という名前で国立公園に指定され、2003年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
そう言えば、私がバングル・バングルのことを知ったのも、20年ほど前のことだったと思います。不思議な横縞模様の入ったドーム型の奇岩の写真を見て、「うわ~、何これ?!」とびっくり。
それ以来、ずっと、「行ってみたいなあ」と思っていたのです。
バングル・バングル(パヌルル国立公園)は、キンバリー地方のカナナラ (Kununurra) という町から300キロほど離れた場所にあります。→ カナナラについてはこちら
カナナラからはバングルバングルを上空から観るヘリコプターやセスナの日帰りツアーも出ているのですが、実は、私、小型飛行機に乗るのが苦手でね。。。それに、上空から観るだけじゃ、イヤなの。バングルバングルの大秘境の中を歩きたいんです!!
カナナラからバングルバングルの近くまでは、Highway 1 という舗装された道路が通っているし、国立公園内には宿泊施設もあるので、ひょっとしてセルフドライブでも行けるかな?と思って調べてみたのですが、Highway 1 からバングルバングルまでの最後の約50kmの道(上の地図で点線の部分)が未舗装の上、道路のコンディションがかなり悪いらしい。。。たとえ車高の高い4WDをレンタカーしたとしても、国立公園内の宿泊施設までたどり着けるかどうかちょっと不安だったし、こんな秘境で立ち往生することにでもなったら、それこそ生死に関わるので、結局、カナナラから2泊3日のツアーに参加することにしました。
私たちが参加したのは、APTという会社が催行しているツアーで、ウェブサイトには20名以下の少人数ツアーと書いてあったのですが、蓋を開けてみると、私たち2人プラスもう1カップル、という合計4名に、ドライバー兼ガイドさんが一人という、まるで、プライベートツアーのようなツアーで、大満足でした。
宿泊は、国立公園内にある Bungle Bungle Wilderness Lodge というAPTが経営するロッジに2泊。
ロッジといっても、こんな大秘境の中ですから、テント形式のお部屋。いわゆる「グランピング」ってやつです!
各テントには、ちゃんとベッドがあって、トイレ(もちろん水洗ですよ)とシャワーもついてます。
朝食と夕食は、敷地内のメインロッジで。
朝食は、あまり大したことありませんが、夕食は結構おいしかったです。
ランチは、3日間とも、ロッジが用意してくれたランチボックスを、エクスカーション中にいただきます。
カナナラ発着2泊3日のツアー料金は、ツインシェアで1人$1447(日本円で一人約10万円)。2泊3日でこの値段って、かなり高く感じるかもしれませんが、こんな未開の地で、快適に宿泊できて、ガイドさんの質も良く、いたれりつくせりだったので、このツアーに参加して良かったな、と思います。
ちなみに、キンバリー地方は、1年の半分(11月~4月)は雨季なので、その時期は、バングルバングルにアクセスすることはできません。私たちが利用したツアーも、5月下旬~8月下旬の3か月間しか設定日がありませんでした。
私たちが参加した7月は、一年で最も気温が低い時期。それでも、日中の最高気温は30℃ぐらいまで上がって、非常に快適でした。(30℃といっても、乾燥しているので、不快感はまったくありません。)
ただし、昼と夜の気温差が激しいので、夜や早朝は、かなり寒かったです。「アウトバックのテント泊は夜がめっちゃ寒い」というのは、2年前にカリジニ国立公園を訪れた時に経験済みだったので、今回は、しっかりと防寒具+ホッカイロを持っていきましたよ!
さて、ツアー開始日の当日は、朝6時にカナナラの町を出発。バングル・バングル(パヌルル国立公園)までは、5時間近くかかりました。
ロッジにチェックインした後は、いよいよ、バングル・バングルの大秘境の中へ!!
続きは、次回のブログで。。。
コメント
手元の、The Shell Cmplete Road Guide to Australia を取り出して、位置関係を確認しましたが、バングルバングルは、W.A.の州都パースからは遠く、むしろN.T.のダーウィンに近いですね。Kununurraからはツァーに参加されたとのことですが、メルボルンからKununurra空港行きの飛行機が出ているのですか?
もう一つ、今まで気がつきませんでしたが、ルート1(国道1号線)は、オーストラリアの外周をぐるっと取り囲むように走っているんですね。
手持ちの地図では、ダーウィンとCairnsの間で途切れた部分がありますが、今では豪州全土ぐるっと一周開通しているのでしょうか?
藤原さん、
メルボルンからカナナラへはダーウィンで飛行機を乗り継いで入ります。実は、今年の5月からメルボルン⇔カナナラ間の直行便が、バージンオーストラリア航空の傘下で就航することになっていたのですが、コロナウイルスの影響で、バージンオーストラリア航空は経営破綻してしまいましたので、今後コロナウイルスが終息したとしても、直行便の就航は実現しないような気がします。
ルート1は、一応一周はしているようですが、その区間は Highway という名前はついていないようですね。多分、舗装もされていないマイナーな道なのではないかと思います。