セント・アイヴスに滞在した後は、コーンウォールの北岸を更に北上して、パドストウ (Padstow) という町に滞在しました。
パドストウは、キャメル川がパドストウ湾へと注ぎ込む河口にある小さな漁村です。
パドストウの漁港のすぐ先には、こんなウォーキングトレイルがずっと続いています。
このウォーキングトレイルは、遥か先に見える岬をぐるっと回った先の大西洋に面したほうまでずっと続いているんですよ。
遥か先の向こう岸には、こんなに美しい緑の丘が広がっています。
こんなに、のどかで落ち着いた雰囲気のパドストウですが、パドストウもセント・アイヴスに劣らないくらい観光客には大人気。
。。。というのも、この小さな漁村のパドストウを一躍有名にしたのが、この方 Rick Stein です。
リック・スタインのTV番組はオーストラリアでも放映されているので、オーストラリアでの知名度は高いと思いますが、日本ではあまり知られていないかな? 彼のTV番組は、イギリスや世界各国を旅しながら、美味しい物を紹介したり、その地の食材や料理法を使ってリック・スタインが料理をするというもの。 私の大好きな番組です。
パドストウは、彼の拠点で、この町にはリック・スタインが経営するレストランやカフェ、宿泊施設などがあります。
。。。ということで、私も、リック・スタインのB&Bに泊まって、リック・スタインのレストランで食事をして、どっぷりとリック・スタインの世界に浸ってきましたよ!
パドストウにはリック・スタイン経営のレストランやカフェがいくつかあるのですが、その中でもリック・スタインが最初に手がけたのが The Seafood Restaurant。
シーフードにこだわりを持つリック・スタインならではのレストランです。
まずは前菜
私の前菜は、マッカレルの燻製をカリカリに揚げたものとグリーンマンゴーのサラダ。
刻んだピーナッツやコリアンダー、チリも入っていて、いわゆるソムタムの味付けです。 カリカリのマッカレルが美味しい! マッカレルは鯖の一種だと思うのですが、日本だったら、アジの干物を使って作れるな~と思いました。
夫の前菜は、スモークド・トラウト。
スコットランド(だったかな?)の、リックス・スタインが太鼓判を押す燻製業者が作ったトラウト(鱒)の燻製。 私も少し味見させてもらったのですが、スモークの香りが素晴らしかったです。 素材そのものの美味しさを味わうために、ソースやらクリームやらを何もかけていないところにリック・スタインの食に対するこだわりを感じました。 ケッパーやオニオンスライスなどの薬味は別に盛られてきて、自分の好みで薬味と一緒に食べられるようになっています。
そして、メイン
私のメインは、Hakeという魚(日本ではメルルーサって呼ばれてるみたいですね)のグリル。
魚の下にあるのは、レンティル(レンズ豆)と野菜(赤ピーマンだったかな?)を煮込んだもの。 魚の上にかかっているのは、パセリのソース。 全ての素材のバランスが良くて、とっても美味しかったです。 パセリのソースは家でも真似してみたいな。
夫のメインは、フィッシュ&チップス (やっぱり!笑)。
こちらもたしかHakeだったと思います。 これ、Beef Dripping を使って揚げてあるんだそうで。。。 Dripping というのは、ローストした時に出る脂なんだそうです。 ものすごくカロリー高そうですが、とってもカリッと仕上がってました。 ”Fish & Chips Connoseur”の夫曰く、今までの人生で食べたフィッシュ&チップスの中で2番目に美味しかったそうです。(ちなみに1番はメルボルンのEzard で食べたフィッシュ&チップス だそうです。) 私も少しもらって食べてみたのですが、何よりも感心したのが、お魚の火の通し加減。 衣がカラッとしているのに、中のお魚はものすごくジューシー。 かなり分厚いお魚を使っていたので、ちゃんと中まで火を通しながら、ジューシーさを保って、しかも衣がソギーにならないようにするのは、かなり難しそう。
そしてデザート
パンナコッタにチェリーのコンポートを添えたもの。
甘さ控えめ、ミルクの味とバニラの香りが超美味しい! そして、なんと言っても、ゼラチンを使いすぎてないところが最高! 今までで食べたパンナコッタの中で一番美味しかったです!!
この日、宿泊したのは、The Seafood Restaurant の上階にあるB&B。
一番安い部屋に泊まったのですが、お部屋もモダンで快適。 特にバスルームは広くてとっても快適でした。 宿泊する人が快適に過ごせるようにとの細かい気遣いがあちこちに感じられて、よくマネージメントされてるなあ、と感心しました。
お部屋には、リック・スタインのレシピ本も何冊か置いてあって、その中に私の食べた マッカレルとグリーンマンゴーのサラダ と パンナコッタ のレシピが載っていたので、しっかりメモしてきましたよ!
そして、翌日の朝食の Cooked Breakfast で、私が選んだのがこちら。
塩漬けのタラをポーチしたものにポーチドエッグがのっかって、レモンバターソースがかかっています。
塩漬けのタラってポーチするととっても柔らかくて美味しいんですねー。 朝からこんなに美味しい物食べていいんでしょうか(笑)。
トーストのパンやペーストリーもとっても美味しかったです。 そういえば、パドストウの町には、リック・スタインの経営するパティスリーがあって、そちらで食パンやペーストリーが売ってました。 パドストウに住んでる人は、こんなに美味しいパンやペーストリーが近所で手に入っていいですね~。
リック・スタインのレストランで食事をして、リック・スタインのB&Bで宿泊して、感じたのが、リック・スタインはとってもこだわりのある人なんだな、っていうこと。 ますます、リック・スタインのファンになりましたよ!
パドストウもとっても良いところで、町の周辺にはたくさんウォーキングトラックがあるし、美味しい物は食べられるし、今度来るときは、もう少しここでゆっくりしたいな~と思いました。
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