2016年5月20日~25日 スペイン マヨルカ島 [5]
マヨルカ島のポルト・デ・ソイェル (Port de Soller) は、海に面したリゾート地でありながら、険しい山岳地帯に囲まれているので、周辺には数多くのハイキングコースがあります。
ポルト・デ・ソイェル滞在最終日は、ポルト・デ・ソイェルから北へ続く海沿いの崖の上を歩いてみることに。。。
このハイキングコースは、ポルト・デ・ソイェルの町の中心からだと、往復で6~7キロ。
先ずは、ポルト・デ・ソイェルの町の裏手から、山の斜面に広がるオリーブの段々畑の中の山道を登って行きます。
このオリーブ畑が広がる山の斜面を登りきると、視界が広がり、海が見えてきます。
このハイキングコース、往復6~7キロというと長く感じるかもしれませんが、登り道が続くのは、この最初のオリーブ畑の山道の部分だけ。 海が見えてきたら、後は、ほぼ平坦な道が続きます。
暫く歩いて、後ろを振り返ると、崖の上に Torre Picada という石造りの塔が見えます。
Torre Picada へ行く脇道があったはずなんですが、どうやら見過ごして通り過ぎてしまったようです。
海を見下ろす崖の上の道を暫く歩いて、この氷柱を逆さにしたような尖った岩を通り過ぎたあたりから、景色が更にダイナミックになってきます。
右手には、険しい岩の崖。
そして左手前方の海には、小さな岩の島が見えてきます。
このウォーキングトラックを歩いてびっくりしたのが、こんなに切り立った断崖絶壁の斜面にまでオリーブ畑が広がっているということ。
マヨルカ島の北西部に連なるトラムンタナ山脈 (Serra de Tramuntana)では、過酷な自然条件の中で、1000年以上も前から、斜面に石を積み上げて棚田を築き、用水路をめぐらせ、農業が行われてきました。 キリスト教文化とイスラム教文化両方の影響により築かれた独特の農耕技術や建造物が見られることから、この地方は「トラムンタナ山脈の文化的景観」としてユネスコの世界遺産にも登録されています。
正に、目の前に広がっているこのオリーブの棚田が、「トラムンタナ山脈の文化的景観」というわけです。
ここから、オリーブ畑の間をジグザグに登って、今来た道を振り返ると。。。
ひょえ~、なんて美しいんでしょう!!
美しい景色に感激しながら更に歩いて、先ほど見えた海に浮かぶ岩の小島の前に到着したところが、このウォーキングトラックの終点です。(道はもっと先まで続いているのですが、ここから先はゲートが閉まっていて、少なくとも私が行った時はここで行き止まりになってました。)
そして、このウォーキングトラックの終点からの景色がこれ!
言葉を失うほどの絶景。。。
ここ、今まで見たことがある景色の中で一番美しいかも!!
断崖絶壁の岩壁と、オリーブの段々畑。
そして、美しい海岸線。
この絶景が広がるウォーキングトラックの終点には、小さな小さなお店があって、絞りたてのオレンジジュースを売っています。 私たちも、テラスのように出っ張った崖の上にあるこの小さなお店で、美しい景色を眺めながら暫し休憩。
このパノラマを目にしっかりと焼き付けた後、再び今来た道を戻りました。
ポルト・デ・ソイェルでの最終日に、このハイキングコースを選んで、本当に良かった!!
大満足の1日でした。
ちなみに、私が、このハイキングコースを見つけたのは、Walking Mallorca というウェブサイト(→こちら)。 こちらのウェブサイトにはハイキングコースが沢山載っていますが、私が歩いたのは、3番の Picada Tower and the S’Illeta Path というコースです。(S’Illeta というのは、ウォーキングトラックの終点にあった岩の小島の名前です。)
マヨルカ島を訪れたら、是非、ポルト・デ・ソイェルに滞在して、このウォーキングトラックを歩いてみてくださいね!!
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