アンダルシア州東部のアルメリアから高速バスで3時間15分、スペイン南東部ムルシア州のカルタヘナという町にやってきました。
岬や丘に囲まれ深く入り込んだ湾に面したカルタヘナ(Cartagena)は、その地理的な優位性により、紀元前から栄えてきた歴史ある港町です。
町の起源は紀元前3世紀。北アフリカのカルタゴ(現在のチュニジア)の将軍が、天然の良港と周辺の豊富な鉱物資源(銀・鉛)に目を付けて町を築きました。その後、紀元前209年にはローマの支配下となり、地中海の要衝として繁栄の時を迎えました。
カルタヘナの旧市街はこぢんまりとしていて、とても観光しやすい町です。港に面した旧市街には、古代ローマ遺跡や城塞、博物館などの見所も多く、19世紀末から20世紀初頭にかけて建てられたアールヌーヴォー様式の美しい建造物も数多く見られます。
ムルシア州の州都ムルシアから日帰りも可能ですが、風光明媚で観光地らしい賑やかさも持ち合わせた町なので、是非1泊することをおすすめします。
地理的条件に恵まれた天然の良港
カルタヘナを訪れて最も印象的だったのが、細長く突きだした岬に囲まれた美しい港の景色です。


岬に囲まれて地中海から深く入り込んだカルタヘナ湾は、風や波から船を守る港として、紀元前から重要な役割を果たしてきました。
カルタヘナ港は、今現在も、大型のコンテナ船が着岸する重要な産業港であり、またスペイン海軍の重要拠点にもなっているのですが、旧市街に面した海沿いのエリアは歴史的な景観が損なわれないように美しく整備されています。

海沿いの遊歩道や公園には彫刻やベンチなども置かれ、観光地としてとても魅力的なエリアとなっています。
カルタヘナのローマ遺跡
紀元前209年以降、約600年にわたりローマの支配下となったカルタヘナには、いくつもの古代ローマ遺跡が残っています。
中でも見逃せないのが、紀元前1世紀に建てられたローマ劇場(Teatro Romano de Cartagena)です。



遺跡への入口となっているのは、旧市街の市庁舎広場(Plaza Ayuntamientro)の近くにあるローマ劇場博物館(Museo del Teatro Romano de Cartagena)。博物館の中を通って、ローマ劇場へと入っていく造りになっています。
ローマ劇場から歩いて5分ほどのところには、ローマ時代に政治の中心だったフォロ・ロマーノ(Foro Romano de Cartago Nova)の遺跡も残っています。フォロ・ロマーノは通りからチラ見することもできますが、遺跡内へは、フォロ・ロマーノ博物館(Museo del Foro Romano Molinete)から入場できるようになっています。
→ フォロ・ロマーノおよびフォロ・ロマーノ博物館のウェブサイトはこちら
アール・ヌーヴォー様式の美しい建造物
産業革命後の19世紀末から20世紀初頭にかけて、カルタヘナは、近代技術を導入したことにより、再び鉱業でブームを迎えました。
カルタヘナには、この時代に建てられたアール・ヌーヴォー様式の優美な建造物が数多く見られます。



カルタヘナのおすすめレストラン
カルタヘナで、とても気に入ったのが、旧市街にある El Canton というレストラン。レストランというよりは、バルといったほうがぴったりくるような、カジュアルな雰囲気のお店です。

行き当たりばったりで訪れたところ、予約で満席。。。でも、次の予約客が来るまでの短時間なら、ってことで、テラス席に案内してもらえました。
時間が限られてたので、おつまみ程度しか注文できなかったんだけど、頼んだもの全て美味しくて、めっちゃ感激!


実は、この日のランチに訪れたタパスバーがハズレだったので、あ~、ここでランチ食べたかったな、と思いました。
カルタヘナのおすすめホテル
カルタヘナでは、AC Hotel Cartagena というマリオット系のホテルに泊まりました。

2025年にオープンしたばかりの新しいホテルなので、どこもかしこもピカピカで新しくて気持ちいい! 内装もシックで落ち着いた雰囲気で、とても素敵でした。
旧市街の港に面したエリアにあって、ロケーションも最高に便利です。
実は、私、カルタヘナを出発する日に体調を崩してしまったのですが、レイトチェックアウトに気持ちよく応じてくださったおかげで、ムルシアへの出発時刻を遅らせて、客室でゆっくり休息することができました。
おすすめのホテルです。
カルタヘナへのアクセス
カルタヘナへは、ムルシア州の州都ムルシアからのアクセスが便利です。ムルシアのMurcia Del Carmen駅から電車で1時間。カルタヘナの鉄道駅から旧市街の港エリアまでは約1キロ強。カルタヘナの鉄道駅から旧市街の港までは、路線バスも走っています。
カルタヘナの長距離バスターミナルはおすすめしません!
私たちは、アンダルシア州のアルメリアからカルタヘナへ向かったので、Bus BAM 社の長距離バスを利用しました。バス自体は、大型のバスで快適だったし、出発も到着も時刻表通りだったのですが、到着したカルタヘナのバスターミナルがあまりに酷くてびっくり!
バスが到着する場所は1階(地上階)にあるのですが、バスターミナルの外へ出るには、一度2階へ上がらなくてはいけない造りになっています。エスカレーターやエレベーターもあるのですが、なんと、全部壊れていて動かない。。。なので、大きなスーツケースを持って、階段を上がらなくてはなりませんでした。
そして、そこからバスターミナルの外に出るには、動く歩道みたいなエスカレーターで、また下に降りなくてはいけないのですが、この動く歩道も壊れてて動かない。まあ、この部分は階段じゃないし、下り坂なので、スーツケースを持っていてもさほど苦ではありませんでしたが。。。
バスターミナルでトイレを利用した夫曰く、トイレもすべてが壊れてて、酷い状態だったそうです。
スペインでは、鉄道駅やバスターミナルといった施設は、大体どこもバリアフリーになっていて、とても旅行しやすくできています。今までスペインを旅して、こんなに酷いバスターミナルに出会ったことは一度もなかったので、びっくりしました。
ということで、カルタヘナの長距離バスターミナルの利用は、できることなら避けたいですね。
ちなみに、翌日はカルタヘナの鉄道駅から電車を利用しましたが、鉄道駅はバスターミナルとは違ってとても綺麗。トイレも清潔でピカピカでした。


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