2024年５月～６月 スペイン北部 ＋ イタリア南部 ＋ フィンランド
トロペアに５泊した後は、約２時間電車に乗って、レッジョ・カラブリア（Reggio di Calabria）へ移動。イタリア半島の先端に位置するレッジョ・カラブリアは、カラブリア州で最も大きな町。シチリア島へ渡るフェリーが発着する町としても知られています。
レッジョ・カラブリアは、過去何度も地震と津波で大きな被害を受けたため、いわゆる旧市街といわれるような街並みは残っていないと聞いていたし、またイタリア最強のマフィア「ンドランゲタ」の本拠地としても知られる町なので、あまり良い印象は持っていなかったのですが、実際に訪れてみると、これがなかなか魅力的な町でした。
レッジョ・カラブリアの街並み
レッジョ・カラブリアの街並みで特に気に入ったのが、ルンゴマーレ・ファルコマータ（Lungomare Falcomatà）と呼ばれる海沿いの遊歩道。
海（メッシーナ海峡）の向こうには、シチリア島が手に取るように見えます。
そして、遊歩道に沿って走る車道沿いには、パラッツォと呼ばれる壮麗な建物が並び、中央分離帯には緑豊かな庭園やアート作品が配置されていて、とても優雅な雰囲気。
1908年に地震と津波で壊滅的な被害を受けた後に再建されたレッジョ・カラブリアの町は、道が碁盤の目状に走っています。
町の中心となるガリバルディ通り（Corso Giuseppe Garibaldi）は、約３キロにわたり続く歩行者天国の商店街。
20世紀に入ってから再建された街並みとはいえ、クラッシックな建物も多く、ブランドショップなども並び、エレガントな雰囲気の商店街です。
町の中心部にあるレッジョ・カラブリアの大聖堂（Basilica Cattedrale di Maria Santissima Assunta in Cielo）も、1908年の地震後に再建されたもの。
木製の天井が美しくて印象的でした。
地震後に再建された街並みが広がる中で、ひときわ目を惹くのが、15世紀に築かれたアラゴネーゼ城（Castello Aragonese）。
城塞の屋上からは、レッジョ・カラブリアの町と、シチリア島が一望できます。
レッジョ・カラブリアは、マフィアの本拠地として知られる町でもありますが、滞在中、治安の悪さを感じることはまったくありませんでした。地元に住んでいる人たちにとっては色々な問題があるのかもしれませんが、観光客として訪れる場合は特に心配する必要はないと思います。
リア―チェのブロンズ像
レッジョ・カラブリアいちばんの見どころは、国立レッジョ・カラブリア考古学博物館（Museo archeologico nazionale di Reggio Calabria）に展示されている古代ギリシャ時代の戦士のブロンズ像。
紀元前５世紀に作られたこの２体のブロンズ像は、1972年にカラブリア州リア―チェ沖の海底で発見されたため、リア―チェのブロンズ像（Bronzi di Riace）という名前で知られています。2体とも身長が2メートル近くあるんですよ。
通常はこの２体のブロンズ像を間近に見ることができるのですが、私たちが訪れた日はブロンズ像の点検日ということで、残念ながらガラス越しにしか見ることができませんでした。。。
下は、博物館内に展示されていたリア―チェのブロンズ像のアップの写真なんですけどね、めっちゃかっこいいでしょ？
この筋骨隆々のブロンズ像を至近距離から見てみたかったなあ～。
リア―チェのブロンズ像はガラス越しにしか見れなかったけど、考古学博物館の中には、このほかにも数多くの展示物があり、遺跡とか古いものに興味がある私にとっては、とても見ごたえがある博物館でした。
→ 国立レッジョ・カラブリア考古学博物館のウェブサイトはこちら
レッジョ・カラブリアの美味しい店
レッジョ・カラブリア滞在中に食事をした中で、もっとも気に入ったのが、Adduma Beef Restaurant という牛肉がスペシャリティのレストラン。
アミューズで出てきたコロッケ風の１品。盛り付けも美しい。
前菜から選んだタコスは、なんとタルタルステーキのタコス。
スパイスが効いていて美味しい！注文した時に「生肉なんだけど大丈夫？」とウェイターの方がちゃんと確認してくれたのも親切だなあと思いました。
そしてメインは牛肉のグリルを１皿とサイドディッシュのサラダを頼んで、二人でシェア。
牛肉の旨味たっぷりで、かつ柔らかくて、とても美味しかったです。
店内の雰囲気もサービスも良くて、おすすめのレストランです。場所は、Reggio di Calabria Lido駅のすぐ近くです。→ お店のインスタグラムはこちら
レッジョ・カラブリアのおすすめホテル
レッジョ・カラブリアでは Hotel Medinblu というホテルに泊まりました。
ビジネスホテルもしくはブティックホテルっぽい小さめのホテルなのですが、町の中心にあって、Reggio di Calabria Lido駅からも徒歩10分と、最高に便利なロケーション。客室は天井がとても高くて開放感があり、快適に過ごすことができました。フロントデスクの方もとてもフレンドリーで、レイトチェックアウトにも快く応じてくださいました。
実は、泊まる直前まで、町の中心から少し離れたところにあるプール付きのリゾートホテルとどっちにしようかとかなり迷っていたのですが、このホテルにして本当に良かったと思います。
レッジョ・カラブリアのおすすめのホテルです。→ Hotel Medinblu
レッジョ・カラブリアのアクセスおよび交通情報
- ナポリからレッジョ・カラブリアまでは、高速鉄道で約５時間。
- カラブリア州のトロペアからレッジョ・カラブリアまでは、普通列車で約２時間。
- レッジョ・カラブリアの港からシチリア島のメッシーナまでは、高速船で約30分。
- レッジョ・カラブリアには空港もあり、ローマとミラノから便が運航しています。
- レッジョ・カラブリアの町には、「Reggio di Calabria Centrale」と「Reggio di Calabria Lido」という２つの鉄道駅があります。２つの駅は２キロしか離れておらず、この２つの駅を繋ぐ商店街（ガリバルディ通り）が町いちばんの繁華街となります。
- Tripadvisor のフォーラムなどを読むと、レッジョ・カラブリアのタクシーは評判が悪いようなので、送迎が必要な場合は、宿泊しているホテルに手配してもらうと良いでしょう。私たちも、ホテルをチェックアウト後、レッジョ・カラブリアの空港まで送迎車をホテルに手配してもらいました。値段は忘れてしまいましたが、ホテルのフロントデスクの方曰く「一般のタクシーよりも安いと思うわよ～」とのことでした。
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