2019年10月 長崎旅行記
ウズベキスタンからの帰路は、ソウル経由で福岡空港へ飛び、長崎にも寄り道。オーストラリア人の夫は長崎を訪れるのは初めて。私は、なんと、30年ぶりの長崎です。
旅行の計画を立て始めた時に、何故か、長崎のホテルは満室になっているところが多く、宿泊費も高い!! どうして??と思って、調べてみたら、なんと、長崎くんち祭りの日程と重なっていたのでした。
長崎くんちは、毎年10月7日~9日の3日間開催されます。私たちが長崎に滞在した最終日が、長崎くんち祭りの初日だったのですが、本場所での奉納踊りの他、「お下り」と呼ばれるパレードがあったり、演し物を披露しながら町中をねり歩く「庭先回り」が行われ、朝から晩まで、一日中とても賑やか!
お祭り気分を満喫することができて、ラッキーでした。
そして、もちろん、お祭りだけじゃなくて、長崎の市内観光もしてきましたよ。
長崎と言えば、鎖国時代に、唯一の海外との貿易が認められていた「出島」があった場所。橋で結ばれた人工の島だった出島は、明治以降、長崎港の埋立により陸続きとなり、当時の面影を失ってしまっていましたが、1996年以降、本格的な修復作業が始まり、江戸時代当時の姿を取り戻しつつあります。
鎖国時代が終わった後、外国人居留区となった大浦・山手地区には、グラバー園や大浦天主堂などの見どころがあります。
グラバー園は、広い敷地内に、グラバー邸・オルト邸・リンガー邸などの洋風建築が建つ庭園ですが、残念ながら、グラバー邸は修復工事中でした。修復工事は2021年10月末に終了予定だそうです。
グラバー園のすぐ近くにある「大浦天主堂」は、現存する日本最古のキリスト教教会です。
大浦天主堂は、鎖国が終わった後に、この地域に住む外国人のために建てられた教会ですが、それまで潜伏していた日本人のキリスト教信者たちが、この教会に現れ、フランス人神父に信仰を告白した「信徒発見」と呼ばれる出来事が起こった場所でもあります。ああ、なんか、マーティン・スコセッシ監督の映画「沈黙」に出てきた潜伏キリシタンの人たちの顔を思い浮かべてしまいますね。。。
そして、忘れてはならないのが、浦上地区にある長崎原爆資料館と平和公園。
鎖国時代の日本において、唯一の海外との接点であった長崎では、キリスト教と西洋文化の影響が色濃く見られると同時に、中国文化の影響も非常に強く感じられます。
中でも、私が特に気に入ったのが、興福寺と崇福寺という2つの唐寺です。
1624年に建造された唐寺「興福寺」
1629年に建造された唐寺「崇福寺」
この崇福寺と興福寺がある鍛冶屋町~寺町にかけてのエリアは、静かな通り沿いに仏教寺院がずらりと並んでいて、しっとりとした情緒があり、散策がとても楽しかったです。
寺町のお寺が並ぶ通りから坂道を下りていくと、中島川という川が現れます。中島川にはいくつもの橋が架かっているのですが、なかでも有名なのが、眼鏡橋。
1629年に造られた日本初のアーチ式石橋です。
長崎では、「浜んまち商店街」のアーケードの中にあるホテルフォルツァ長崎というホテルに宿泊しました。
前述したように、くんち祭りと重なっていた日があったので、あまり選択肢はなかったのですが、モダンで清潔なホテルだったし、ロケーションも最高に便利で、このホテルに泊まって良かったと思います。
ホテルの近くには、小さな飲食店が並ぶ細い路地がいくつもあって、食べ歩きも楽しかったです。
特に気に入ったのが、「ワイン&創作料理 sorriso」というお店。
ご夫婦2人で切り盛りされている小さなお店なのですが、ワインに合うお料理がとても美味しくて、にこやかで気持ちの良い応対をしていただいて、素敵な時を過ごすことができました。
家の近くにあったら、絶対通っちゃう! 超おすすめです!
長崎では、「軍艦島」にも興味があったのですが、今回はくんち祭りの雰囲気を楽しみたかったこともあり、長崎市内観光だけに絞りました。
長崎県には、他にもたくさんの見どころがあるので、またいつか行けるといいな。
コメント
平戸では、蔦屋本店の カスドースを召し上がりましたか? 蔦屋本店は、日本に来た最初のイギリス人ウィリアム・アダムス(三浦按針–徳川家康の政治顧問)の住まい跡にありますが、ここの南蛮菓子カスドースは人気で、私も時折平戸から取り寄せています。念の為、カスドースはカステラを卵黄にくぐらせ糖蜜で揚げたスイーツです。
藤原さん、カスドースって、初めて聞きました。食べてみたいです!