旅行時期:2018年12月 グレナダ / メキシコ / アメリカ合衆国
前回のブログ(→こちら)にもちょっと書いたのですが、グアナフアト滞在中には、サンミゲル・デ・アジェンデという町まで日帰りで出かけました。グアナフアトからサンミゲル・デ・アジェンデまでは高速バスで約1時間半です。
サンミゲル・デ・アジェンデ (San Miguel de Allende) は、グアナフアトやサカテカスといった銀の産地とメキシコシティを結ぶ中継地として、商業や手工業で栄えた町。町の中心部には、この町が最も栄えた18世紀に建てられた美しい教会がいくつも建っています。
たくさんある教会の中でも、もっとも目を引くのが、サンミゲル教区教会 (Parroqule de San Miguel Arcangel)。
このピンク色のファサードは、19世紀後半に造られたもの。なんだか教会というよりは、まるで、お城のように見えますね。
サンミゲル・デ・アジェンデの街並みは、同じコロニアル調の町でも、グアナフアトとはまったく雰囲気が異なります。
山に囲まれたグアナフアトは、道が細くて迷路のように入り組んでいているのですが、サンミゲル・デ・アジェンデは、道が碁盤の目状にまっすぐ走っています。
そして、建物も、コロニアル調ではあるのですが、南米のインディオの村を思い起こさせるような、ちょっとラスティックな感じ。
色合いも、赤茶色や黄土色の建物が多く、カラフルなグアナフトに比べると、ぐっと落ち着いた雰囲気です。
こんなに美しいサンミゲル・デ・アジェンデですが、20世紀初めには、町が衰退し、ゴーストタウンになりかけたこともあったのだとか。そんな時に、芸術家たちがこの町の美しさに惹かれるようになり、芸術学校が設立され、第二次世界大戦後には多くの米国人がこの芸術学校に学びに訪れるようになりました。また、サンミゲル・デ・アジェンデは、リタイヤした米国人の移住先としても人気があるらしく、この町には多くの米国人が住んでいると言われます。
特に町の東側の小高くなったエリアには、美しく手入れされた住宅が並んでいて、なんだかちょっと、米国ニューメキシコ州のサンタフェみたいな雰囲気を醸し出していました。
古い街並みを美しいまま保つには、きちんとしたメンテも必要ですからね。米国人の経済力のおかげで、サンミゲル・デ・アジェンデが、こんなにも美しく洗練された街となって、観光客を魅了しているのだと思います。
そんな背景もあって、サンミゲル・デ・アジェンデには、メキシコとは思えないような、洗練された雰囲気のお店がいっぱいあります。
日帰りだったので、あまりお店をまわっている暇はなかったのですが、昼食時にふと目にとまって入ったレストランも、とても素敵で、お料理もイノベイティブで美味しかったです。
それほど大きな町ではないので、町の散策だけなら日帰りでも十分だと思いますが、素敵なお店がたくさんある町なので、1泊したら、更に楽しめたんじゃないかな?と思います。
良さげな宿泊施設もたくさんありそうでしたよ!
グアナフアトからサンミゲル・デ・アジェンデへの行き方
グアナフアトからサンミゲル・デ・アジェンデまでは高速バスで約1時間半。いくつかのバス会社が運行していますが、私はネット情報で評判の良かった Primera Plus というバス会社のバスを利用しました。評判通り、座席もゆったりとしていて、清潔で、とても快適でした。
バスのチケットは、バスターミナルのカウンターで直接買うこともできますが、私たちは前日にネットで購入しました。→ Primera Plus のウェブサイトはこちら
グアナフアトの長距離バスターミナルは町の中心から7~8kmほど離れています。町の中心から路線バスを使っていくこともできますが、路線バスは時間がかかることもあるので、私たちはタクシーを使いました。町の中心のラパス広場から長距離バスターミナルまで、たしか60ペソぐらい(約350円)ぐらいだったと思います。(メーター制ではないので、タクシーに乗る前に行き先を告げて、料金を確認しておくこと。)
一方、サンミゲル・デ・アジェンデの長距離バスターミナルは、サンミゲル・デ・アジェンデの町の中心からも徒歩圏内です。私たちは、到着時はバスターミナル前にセントロ行きの路線バスが停まっていたのでバスを利用して、帰りはバスターミナルまで歩いて戻りました。
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