旅行時期:2018年11月 中国&ネパール
カトマンズの南に隣接するパタン (Patan) という町は、マッラ王朝の3王国(カトマンズ王国、バクタプール王国、パタン王国)がカトマンズ盆地を支配していた時代に、パタン王国の都だった場所。この町は「パタン」として知られていますが、町の正式名称はラリトプル(Lalitpur)。ラリトプルというのは、サンスクリット語で「美の都」という意味です。その名の通り、美しい古都で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
カトマンズやバクタプールと同様、パタンにもダルバール広場(王宮広場)があり、旧王宮や寺院など、素晴らしいネワール建築の数々が並んでいます。
カトマンズのダルバール広場よりも規模的には小さいのですが、建築物の美しさでは引けをとりません。というより、建築物に施された繊細な彫刻の美しさは、カトマンズのダルバール広場のものよりもすごい!と思います。
特に、スンダリチョーク (Sundari Chowk) という王宮内の中庭にある彫刻の数々は見事です。
王宮内にはパタン博物館もあり、ここにも美しい彫像や彫刻などが数多く展示されています。
美しいダルバール広場の見学を終えたら、パタンの町の散策へ。ダルバール広場の周辺には、古都ならではの風情ある街並みが残っています。
クンベシュワール寺院 (Kumbeshwar Temple) という古いヒンズー教寺院では、お供え物か何かに火をくべる儀式のようなものが行われていました。
ダルバール広場から少し歩いたところには、ゴールデン・テンプル(Golden Temple)と呼ばれる由緒ある仏教寺院があります。
パタンの町は、カトマンズやバクタプルに比べると仏教徒の割合が多いんだそうです。ゴールデン・テンプルには、多くの人たちが参拝に訪れていました。
パタンの町はネパールで3番目に大きな都市なのですが、カトマンズのようなカオスはなく、パタンのダルバール広場周辺には、のんびりとした田舎町のような風情が漂っています。
のんびりとパタンの町を散策するのも楽しかったですが、パタンで最も感動したのは、ダルバール広場の王宮に施された繊細な彫刻(木彫り)です。カトマンズを訪れたら、是非パタンまで足を伸ばして、ネワール彫刻の美しさを堪能してみてください。
カトマンズのタメル地区からパタンのダルバール広場までは、タクシーで20分〜30分。パタンの旧市街地区への入場料は1000ルピーです(王宮内のパタン博物館の入場料込み)。
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