2017年5月~6月 ヨーロッパ旅行
オーストリアのウイーンに4泊した後は、空路、ルーマニアのシビウ(Sibiu)という町へ移動。ウイーンからシビウまでは、約1時間半のフライトです。
ルーマニアには、魔女の文化やドラキュラ伝説といったミステリアスなイメージがあって、以前からちょっぴり興味があった国。その一方で、ルーマニアの首都ブカレストのあまり良くない話(治安が悪いとか、共産政権時代に歴史的な建造物が破壊されてしまったとか)も耳にするので、今までどうも足が遠のいてしまっていたんです。
ところが、今回のヨーロッパ旅行を計画している時に、ルーマニアのシビウという町には国際空港があって、ウイーンやミュンヘンから飛行機が飛んでいる、ということに気づきました。シビウのことは、それまで全く知らなかったのですが、調べて見ると、可愛らしい街並みの旧市街があって、観光客にも人気の町らしい!
そうか、ウイーンからシビウに入れば、ブカレストに行かなくても、ルーマニアの観光が楽しめる!
という訳で、今回初めてルーマニアを訪れることになりました。
ルーマニアの中でも、シビウの町があるトランシルバニア地方は、見所も多く、観光客にとても人気のあるエリア。いくつもの町を転々と回ることも考えたのですが、レンタカーはしたくなかったし、団体行動のバスツアーは苦手なので、シビウ2泊→ブラショフ2泊→シビウ1泊という日程で、シビウとブラショフの2箇所に腰を落ち着けて観光することにしました。
町歩きが楽しい!シビウ旧市街
ルーマニアでまず最初に訪れたシビウ (Sibiu) は、前評判通り、絵本から飛び出したような、可愛らしい町。
シビウの旧市街には、美しい建物に囲まれた広場がいくつもあります。
こちらは、19世紀に造られた鉄の橋。
この橋の上で嘘をつくと橋が壊れる、という言い伝えがあることから、「嘘つき橋」というニックネームがついています。
シビウの町を歩いていると、瓦屋根に、人の目のような形をした窓がついている建物がたくさんあることに気づきます。
換気のために作られた窓なのだそうですが、なんだか、建物に目がついてるみたいで、面白い!
ギルドの名前がついた見張りの塔
シビウは、12世紀に、ドイツからの移民(サクソン人)によって築かれた町で、旧市街には、外敵から町を守るために築かれた中世の城壁や見張りの塔が今でも残っています。
当時、町の統治や運営は、ギルドと呼ばれる職業組合が手分けをして行っていたので、見張りの塔には、「大工の塔」とか「陶器職人の塔」とか、各見張りの塔を建設したギルドの名前が付いているんですよ。
ルター派の大聖堂と、ルーマニア正教の大聖堂
こちらは、シビウの旧市街の中心部に聳え立つルター派の大聖堂。
シビウの町を築いたドイツ移民の大半は、宗教改革の時にルター派となりました。そのため、この大聖堂は、ルター派(プロテスタント)の教会です。
一方、こちらは、ルーマニア正教の大聖堂。
12世紀以降、ドイツからの入植者が力を握っていたトランシルバニア地方ですが、シビウにおいては、18世紀~19世紀頃からルーマニア人の人口が増え始め、20世紀初めには、シビウの旧市街にルーマニア正教の大聖堂が建てられました。
ルーマニア人の大半が信仰するルーマニア正教は、キリスト教の東方教会の一派です。東方教会の教会は、普段あまり目にする機会がないので、とても興味深かったです。
ルーマニア正教の教会は、内部がフレスコ画に覆われていて、とても美しいですね。
レストランやカフェも一杯!
シビウの旧市街には、レストランやカフェがたくさん並んでいます。
こちらは、シビウ旧市街のレストランで食べたルーマニアの郷土料理。
ロールキャベツみたいなお料理で、サイドにはポレンタが添えられています。美味しかったし、値段も信じられないくらい安かった!!
シビウの旧市街は治安も良いので、夜も気兼ねなく散策できます。レストランがいっぱいあるので、賑やかで楽しいですよ。
鄙びた雰囲気のロウアータウン
シビウの旧市街の中心部から、細い通路を下って行くと、ロウアータウンと呼ばれるエリアにたどり着きます。
ロウアータウンには、中心部とは対照的な、鄙びた雰囲気の街並みが広がっています。
観光名所となる建物も殆どないので、観光客もまばらですが、その分、地元の人たちの生活が垣間見えるエリアです。
シビウのホテル
シビウでは、旧市街のすぐ外にある Ramada Sibiu Hotel に宿泊しました。
味気ない近代的なホテルで、お部屋も、可もなく不可もなくっていう感じ。 でも、窓から見える景色は、とても良かったです!
サービスは、ちょっと共産主義時代を思わせるようなところもありましたが(笑顔がないとか、あんまりやる気がないとか。。。)、際立って悪いという訳ではありません。
場所は、旧市街のすぐ近くなので、とても便利です。
本当は、シビウの旧市街の中にある小さなブティックホテルに泊まりたかったのですが、ブラショフに2泊する間にスーツケースを預かってもらいたかったので、近代的な大きめのホテルに泊まることにしました。ラマダホテルは、自由に使えるビジネスセンターもあって、ネットで購入したブラショフまでの列車のチケットを印刷できたりもしたので、まあ、それほど気に入ったホテルではありませんでしたが、ラマダホテルに泊まって良かったと思います。
ルーマニアへの入国拠点としてオススメ!
シビウをルーマニアへの入国/出国拠点としたのは、我ながら、大正解でした。
シビウは、
- 町が可愛くて綺麗
- 治安がいい
- 空港が近い
- 良い意味で観光客なれしている人が多いので、観光しやすい
- 鉄道駅があるので、他の都市へもアクセスしやすい
ので、私のようなルーマニア初心者にはぴったりの町だと思います。
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