2017年5月~6月 ヨーロッパ旅行
ブラショフには2泊したので、1日は、ブラショフ郊外にあるブラン城まで足を伸ばす予定でした。ブラン城は、小説「ドラキュラ」に出てくるドラキュラ城のモデルになったと言われるお城で、トランシルバニア地方の有名な観光名所です。
ところが。。。 ブラン城への行き方を調べるために実際に行った人のブログを色々と読んでみると、お城の周りにお土産物屋さんがずら~っと並んでたりしてね、「ん?ここは、ひょっとしたら、私の好みではないかも。。。」と思ったんです。
ということで、思い切って、ブラン城に行くのは止めて、その代わりに、ブラショフ郊外のプレジュメル (Prejmer) という村にある要塞教会を見に行くことにしました。
ルーマニアのトランシルバニア地方には、13世紀~16世紀にかけてサクソン人(ドイツからの移民)によって建てられた要塞教会が数多く残っており、そのうちの7つの要塞教会はユネスコの世界遺産にも登録されています。(→トランシルバニア地方の要塞教会)
要塞教会というのは、外敵から守るために、教会の周りに城壁を築き、要塞のようになった教会です。
私たちが訪れたプレジュメルの要塞教会は、13世紀に建てられたもの。教会の周りが高い城壁でぐるりと囲まれています。
上の写真だと良く分からないかもしれませんが、上から見ると、こんな感じ。
城壁がドーナツ型になってるんです。異様でしょ?こちらは、この要塞教会への入口。
ここから中に入ると、まずは中庭が現れます。(ここは、まだ、ドーナツ型の城壁の外です。)
この中庭には、ベーカリー(パン屋)があったんだそうです。
ここから、こんな通路を通って、城壁の中へと入って行きます。
そして、こちらが、城壁の内側。
城壁の内側は、こんな風に、小さな部屋がびっしりと並んでいます。
なんだか、中国の福建土楼みたいですね。
いくつかの部屋は、当時の様子が再現されていて、見学できるようになっています。
城壁の一番上の階は、回廊になっていて、外側に面した壁には、防衛のための小さな窓が並んでいます。
そして、ドーナツ型の城壁の中心部には、お城ではなくて教会が建っています。
当時のトランシルバニア地方は、オスマントルコから幾度となく攻撃されたので、教会がこんな風に要塞化したんだそう。
こんな教会、初めて見ました。正に、中世の戦国時代って感じで、とても見ごたえがありました。
ブラン城に行くのを止めてここに来て良かったです!
プレジュメルへはブラショフからバスで40分ほどなので、ブラショフからの半日観光におすすめです。 下に、プレジュメルへの行き方を纏めておきますので、参考にしてくださいね。
ブラショフ旧市街からプレジュメル要塞教会への行き方
ブラショフ旧市街近くの Livada Postei というバス停から28番のバスに乗り、バートロミュー駅 (Gara Bartolomeu) で下車。(路線バスのチケットは乗場の近くにあるブースで購入します。)
バートロミュー駅のバス停で降りたら、道を渡ったところにある教会 (Biserica Stantul Bartolomeu) の脇(右手)にあるバスターミナル (Autogara Vest) へ。
Prejmer 行きのバスは、このバスターミナルから発車します。(バス会社:Super Univers Trans)
ちなみに、バスターミナルには、PERON 6 Prejmer って書いてますが、6番乗り場から発車するとは限りません。発車時間近くになって、運転手さんが乗り込んだバスがあったら、 “Prejmer?” て聞いた方がいいです。
プレジュメル行きのバスは、30分に1本の間隔で運行しています。時刻表が変わる可能性もありますので、こちらで確認してください。
ちなみに、プレジュメル行きのバスのチケットは、バスに乗る時に運転手さんから買います。
プレジュメルがバスの終点ですが、プレジュメルの村にはバス停がいくつかあって、要塞教会に近いバス停は終点ではないので、バスに乗った時に、運転手さんに “Prejmer Fortified Church” と一言告げておくと安心です。(ちなみに、要塞教会のバス停は、プレジュメルの村に入ってから2つ目のバス停だったと思います。)
バス停で降りると、要塞教会が見えますので、迷うことはありません。
プレジュメルの要塞教会の入場料は 10 lei。開館時間は曜日や季節によって違うので、下のウェブサイトで確認してください。
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