チャールストンに滞在した後は、チャールストンから車で2時間ほど南下したところにあるジョージア州のサバンナ (Savannah) へやって来ました。
サバンナはジョージア州とサウスカロライナ州の州境にある町です。 サバンナ川に面しているため、18世紀前半に町が設立されてから貿易で栄えた町で、特にアメリカ独立戦争後はこの辺りで盛んになった綿花のプランテーションによるコットンの輸出港として大変繁栄した町です。
チャールストンから距離的にも近いし、歴史的にもチャールストンと似ているのですが、街の雰囲気はチャールストンとはまったく違うんですよ。 うまく説明できないんですけど、チャールストンよりもっとエキゾチックな感じがするんですよね。 どうしてなんだろ?
サバンナの街の特徴というと、碁盤の目状に形成された街の中に、等間隔に広場 (スクエア) が配置されているところです。
各広場の大きさは様々ですが、どの広場にも大きな木が茂っていて、広場というよりは公園のような感じです。
そして、サバンナの街のもう一つの特徴が、街中に茂っている大木から垂れ下がっているスパニッシュモス (Spanish Moss)
モスという名前がついていますが、苔ではなくて、空気中から水分や栄養素を取って育つエアープランツなんだそうです。
一見おどろおどろしく見えるんですけど、よーく見るとレースのようで、とってもきれい。
このスパニッシュモスが大木から垂れ下がっている景観がいかにも南部~って感じなんですよねー。
サバンナは John Berendt の小説 Midnight in the Garden of Good & Evil (邦題:真夜中のサバナ) の舞台となった街です。
この小説は1981年にサバンナで実際に起こった殺人事件を題材にしたもので、後にクリント・イーストウッドが監督をして映画にもなりました。
こちらはサバンナの名士で骨董商の Jim Williams (映画ではケヴィン・スペイシーが演じていました) が殺人事件を起こした Mercer House
私は入りませんでしたが、博物館になっていて中を見学することもできます。
サバンナでは、その昔、チャールストン同様、コットンのプランテーションの労働力として奴隷売買が盛んに行われてました。サバンナの町には、アメリカで最初にできた黒人のための教会 (ファースト・アフリカン・バプティスト教会) もあります。
さて、サバンナの街の中で、私が特に気に入ったのが、Madison Square の周辺と Jones Street の周辺です。
Madison Square とその周りに建つ美しい建物。
Jones Street の両側に並ぶ美しい家々。
そして、この優雅な街並みとはまた違った雰囲気を醸し出しているのが、サバンナのリバーフロントのエリアです。
石畳のリバーストリートには、その昔コットンの倉庫だった古い建物が並んでいて、今は土産物屋やレストランなどのお店になっています。
今回、サバンナでは、このリバーストリートに面した The Bohemian Hotel Savannah Riverfront というホテルに宿泊しました。 ボヘミアンという名前の通り、エキゾチックな雰囲気がするブティックホテルです。
→ The Bohemian Hotel Savannah Riverfront
場所も便利だし、雰囲気や内装もいかにもサバンナらしくて、お勧めのホテルです!!
真夜中のサバンナの映画を見て以来、ずーっと行ってみたいなあと思っていたサバンナ。 思っていた通り南部の雰囲気を満喫することのできるステキな街でした。
今回チャールストンとサバンナを訪問して、アメリカの独立戦争や南北戦争の歴史をあんまり知らない自分に気が付いた私。。。 これらの歴史については、ワシントンDCで訪れたスミソニアンのアメリカ歴史博物館でかなり詳しく網羅されていたので、実際にチャールストンやサバンナを訪れた後でワシントンDCのアメリカ歴史博物館を訪れていたら、もっと興味深く博物館を見学することができたんだろうなあ。
コメント