ボローニャから日帰りでラヴェンナ(Ravenna)というアドリア海側にある町に行ってきました。 滞在しているボローニャからは、普通列車で約1時間半です。
ラヴェンナは、402年に西ローマ帝国の首都となったことにより栄えた町で、5世紀~6世紀に建てられた初期キリスト教建造物がいくつも残っており、特にそれらの建造物内部の美しいモザイク芸術が有名です。
まず最初に訪れたのは、サン・ヴィターレ教会(Basilica di San Vitale)
548年に建てられた教会で、外観はレンガ作りで、とっても地味なのですが、中に入ると。。。
息を呑む美しさ。
ラヴェンナは詩人ダンテが19年過ごした場所で、そのダンテが「神曲」の中でラヴェンナのモザイク芸術を “synphony of colour” と称賛したそうです。
う~ん、正に “色彩のシンフォニー”。
単にカラフルなだけじゃなくって、この微妙な色調と、美しい色の組み合わせ。 素晴らしいです。
こちらは、サン・ヴィターレ教会の敷地内にあるガッラ・プラチディアの廟。5世紀半ばに皇帝の妹ガッラ・プラチディアによって建てられた建物。
中には、3つの石棺が安置されていて、やはりこちらの建物の内部も美しいモザイクで覆い尽くされています。
このガッラ・プラチディアの廟のモザイクはラヴェンナのモザイクの中で最も古いものだそうです。
こちらはネオニアーノ洗礼堂 (Battistero Neoniano) の内部のモザイク。
このブルーの色合いが何とも素敵。 イタリア人の色彩のセンスには脱帽です。
こちらは、サンタポッリナーレ・ヌオーヴォ教会のモザイク。
教会内部、左右の壁一面に広がる大きなモザイクが圧巻です。
そして、もう一つ、サンタポッリナーレ・イン・クラッセという教会のモザイクも素晴らしいらしいのですが、こちらはラヴェンナの町から5キロほど離れていて、バスに乗っていかなくてはならないので、断念しました。
ラヴェンナの町は、他にもダンテのお墓や博物館などもいくつかあり、ボローニャからの日帰り旅行で訪れるにはとっても楽しいところでした。 特にサン・ヴィターレ教会の内部は今まで訪れた教会の中で一番美しいんじゃないかと思うくらい素晴らしかったです。
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