美しきアルバニー

ウェスタンオーストラリア州

ハイデンに泊まった翌日は、ハイデンから南下して、南極海に面した海辺の町 アルバニー (Albany) へ。

ハイデンからアルバニーまでの道程は約350キロ。 塩湖が次から次へと現れる平坦な景色がずっと続くのですが、ハイデンを出発して250キロほどすると、高い山々が見えてきます。

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スターリングレンジ(Sterling Range) という山脈で、この山々の一帯はスターリングレンジ国立公園となっています。

アルバニーまでの道は、この国立公園の中を通り抜けるので、途中でウォーキングトラックを歩きたいな~なんて思っていたのですが、ちゃんと下調べをしてなかったため、どの脇道を入ればどんなウォーキングトラックがあるのか判らず。。。 適当に入ってみた脇道は、未舗装の道がひたすら続くだけで、ウォーキングトラックのサインも見当たらず、ここであまり時間を潰したくもなかったので、結局メインの道に戻って、アルバニーへと向かいました。 国立公園という名前が付いていたので、ビジターセンターでもあるかな~とタカをくくっていたのが失敗でした。 車でドライブしただけでも山々の景色は素晴らしかったですが、ちょっと残念なことをしてしまいました。

さて、スターリングレンジを抜けると、約70キロでアルバニー (Albany) の町に到着。

 

南極海に突き出した半島や岬に囲まれたアルバニー。

アルバニーを訪れる前に、この複雑な入り組んだ地形の地図を見て「さぞかし美しいところに違いない!」と思っていたのですが、想像通り、というか、想像以上に美しいところでした。

特に、アルバニーの町の中心からミドルトンビーチ (Middleton Beach) に抜ける Marine Drive という道は、海沿いの高い崖の上を通る絶景のドライブコース。 途中には何箇所か車を停められる場所があって、景色を楽しめるようになっています。

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そして、この Marine Drive という道のすぐ下には、Marine Drive Scenic Path というウォーキングトラックがあって、ミドルトンビーチの Ellen Cove から、ポートアルバニーまで、海沿いの崖の上を歩けるようになってるんですよ。(往復5キロぐらいかな?)

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→ 詳しい地図はこちら(pdf)

緑に囲まれて、美しい海の景色を見ながら歩くこのウォーキングトラックは素晴らしい!!!

アルバニーはウェスタンオーストラリア州の南端にあるので、ワイルドフラワーのベストシーズンには少し早かったようですが、それでも、白や黄色のお花が一杯咲いていましたよ☆

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ちなみに、この辺りは、冬になるとザトウクジラ (Hampback Whale) や ミナミセミクジラ (Southern Right Whale) が赤ちゃんを産むためにやってくるところなので、この時期にはクジラを頻繁に見ることができるんだそうです。

私たちがここを訪れた2日後には、ミドルトンビーチからミナミセミクジラを見ることができたんだそうですよ。

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穏やかなミドルトンビーチ

穏やかなミドルトンビーチ

クジラ見たかったなあ~。

アルバニー滞在の2日目は、町の西側に細長く伸びる半島にあるトーンディラップ国立公園 (Torndirrup National Park) に出かけました。

こちらは、南極海に面したトーンディラップ国立公園の南岸部。

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The Gap

The Gap

Natural Bridge という自然にできた岩の橋。

Natural Bridge という自然にできた岩の橋。

一方、トーンディラップ国立公園の北岸は、キングジョージサウンド (King George Sound) に面しているので、穏やかな海の景色。

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残念ながら雨が降ってきちゃったので、かなり霞んじゃってますが。。。

特に、北岸のフレンチマンベイ (Frenchman Bay) というところは、と~っても美しいスポットでした。

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この頃には雨がかなりたくさん降ってきたので、ささっと車から降りて写真を撮っただけで、残念ながら散策をすることができなかったのですが。。。

雨でも水の色がこんなに綺麗なんて、晴れてたら、さぞ美しいでしょうねえ。

アルバニーの気候は、冬は雨が多くて、夏は乾燥して晴れた日が多いんだそうです。(私達が訪れたのは冬の終わりです。)

私たちが滞在中は、雨といっても、ず~っと雨が降ってるわけではなくて、1日のうちに、晴れたり、曇ったり、雨が降ったり。。。

この日も、雨が降ってきたので、アルバニーの町まで戻ると、また青空が広がってきました。

なんだか、メルボルンの冬の気候にちょっと似てますね~。

さて、こんな美しい自然に囲まれたアルバニーですが、アルバニーは、歴史が古い由緒ある町でもあるんですよ。

ウェスタンオーストラリア州の中では、もっとも古くにヨーロッパからの入植があった町で、20世紀初頭にパース近郊のフリーマントル港が拡張されるまでは、ウェスタンオーストラリア州第一の港として、そしてヨーロッパに向かう船の玄関口となっていたところです。

第一次世界大戦のANZAC軍も、ここからヨーロッパへと出航していったんだそうです。

というわけで、アルバニーの町の中心部には、趣のある古い建物がいくつも残っていて、他の地方都市とはちょっと違ったエレガントな雰囲気を醸し出しています。

アルバニーの周辺には、今回訪れたトーンディラップ国立公園の他にも、Gull Rock National Park, West Cape Howe National Park, Two People Bay Nature Reserve, Waychinicup National Parkなど、日帰りで行ける国立公園や自然保護区がいっぱい。 今回は、たった2泊だったので、全然時間が足りませんでした。

アルバニーには、またいつの日か、ゆっくり訪れなきゃ、と思ってます。

I will be back !!!  今度は気候の安定した夏に来たいな☆

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