2016年9月21日~10月14日 アメリカ合衆国 [7]
エルモロ国定公園を訪れた後は、300キロほど車を走らせて、サンタフェの町に到着。
サンタフェ (Santa Fe) は、アメリカ合衆国の他の町とはかなり違った雰囲気を持った町。というのも、サンタフェは、アメリカ合衆国が建国される遥か前に、スペイン人によって築かれた、歴史ある町なんです。
現在のサンタフェがある辺りには、古くから多くのアメリカ原住民が定住していました。そこへ、スペイン人がやって来て、1607年にスペイン領の州 サンタフェ デ ヌエボ メヒコ の首都として築いたのがサンタフェの町。その後、メキシコ領を経て、最終的にこの地がアメリカ合衆国の一部となったのは19世紀中頃です。こういった歴史的背景から、サンタフェの町には、アメリカ原住民文化やスペイン・メキシコ文化が色濃く残っているんです。
サンタフェの一番の魅力は、なんと言っても、その美しい街並みです。プラザと呼ばれる広場を中心に、アドビ様式(日干し煉瓦を使った建築様式)の建物が並び、お洒落なショップやレストランなどが軒を連ねています。
ダウンタウンの中心にある歴史博物館(17世紀建造の旧総督府)の軒下では、ネイティブアメリカンの人たちがアクセサリーや工芸品などを売る露店が並び、サンタフェ名物になってます。
なんだか、南米の小さな村に迷い込んだみたい。
スペイン領だったサンタフェには、カトリック教会がいくつも建っています。
中でも、サンタフェらしいのがこちら サンミゲル教会 (San Miguel Mission) というアドビ様式で建てられた可愛らしい教会。
サンタフェの街が築かれた直後(17世紀初頭)に建てられたこの教会は、アメリカ合衆国に現存する最古の教会といわれています。
このサンミゲル教会が面している Old Santa Fe Trail という道は、19世紀初めに、当時メキシコ領だったサンタフェとアメリカ合衆国を結ぶ通商路として作られた道で、その後、19世紀後半には、アメリカの西部開拓ルートとしても重要な役割を果たしました。そのため、この周辺には、古くて趣のある建物が数多く残っているんですよ。
アメリカ原住民文化、スペイン文化、メキシコ文化、といった様々な文化が融合した美しいサンタフェの街は、長年に亘り多くの芸術家を魅了してきました。そんなサンタフェに魅了された芸術家たちのアートギャラリーが集まっているのが キャニオンロード (Canyon Road) という通りです。
サンタフェのダウンタウンをぐるりと囲むペラルタ通り (Paseo de Peralta) から東へと伸びるキャニオンロード沿いには、なんと100軒以上もの個性的なギャラリーが連なっているんです!
この周辺は緑も多いので、美術品を買わなくても、ぶらぶらと散策するのがとても楽しいところです。
文化的に奥が深いサンタフェは、レストランやバーなど、ダイニングシーンも充実してます。こちらは、Coyote Café という人気のレストラン。
カジュアルなルーフトップバーで食事をしたのですが、なかなか凝ったお料理が出てきて美味しかったです☆
サンタフェの町を訪れるのは、今回で3度目。やっぱり、サンタフェの町は楽しいね!と再確認。サンタフェは、アメリカ合衆国で私が好きな町の二本指に入ります。(ちなみに、二本指に入るもう一箇所はサウスカロライナ州のチャールストンです。)
今回、私達が泊まったのは、サンタフェのダウンタウンから3キロほど離れた場所にある Residence Inn Santa Fe という宿泊施設です。
キッチン付きだったことと、今回はサンタフェ郊外へも足を伸ばしたので、ダウンタウンじゃなくてもいいかな?と思ってここを選んだのですが、やっぱり、サンタフェではダウンタウンに泊まるべきだったなあ~、と思います。
Residence Inn Santa Fe も決して悪くはなかっし、ダウンタウンまでも3キロほどなので、そんなに遠いわけじゃないのですが、やっぱりサンタフェの雰囲気を満喫するには、ダウンタウンに泊まるのが一番だと思います。
サンタフェのダウンタウンには、アドビ様式の素敵なB&Bやホテルがいっぱいあるので、是非トリップアドバイザーや Booking.com などで、評判の良い、素敵なところを見つけてくださいね!
→ トリップアドバイザーでサンタフェのホテルやB&Bを調べる
→ Booking.com でサンタフェのホテルやB&Bを調べる
最後に、参考までに、サンタフェへの行き方をまとめておきたいと思います。
今回、私たちはアリゾナ州から車でサンタフェまでやってきましたが、日本からサンタフェを訪れる場合は、アルバカーキ空港 (Albuquerque Airport) を利用することになると思います。(サンタフェにも空港はありますが、発着本数が少ないので、大体アルバカーキから入ることになります。)
アルバカーキ空港からサンタフェまでは、車で約1時間(約100キロ)。レンタカーの利用が便利ですが、車の運転ができない方や、海外での運転は不安、という方は、アルバカーキ空港からサンタフェまで、Sandia Shuttle というシャトルサービスもありますよ。
コメント
ブログ拝見しました!
今年、アメリカ横断をしてブログを書きながら整理しておりまして
ちょうどサンタフェあたりの記事をかいているときに
こちらのブログを拝見しました。
とても、楽しいブログですね。
これからも楽しみにしています。突然すみません!