北アイルランド ベルファスト

イギリス

2026年5月

スペイン南東部を旅した後は、マドリードから空路ロンドン経由で北アイルランドのベルファスト(Belfast)へ。

Map data from OpenStreetMap

上の地図を見るとわかるように、アイルランド島は、その大部分がアイルランド共和国ですが、ベルファストがある北アイルランドは英国領です。

かつては、武装組織IRAによるテロが頻繁に起こる物騒な地で、「パトリオットゲーム」や「ブローン・アウェイ」など映画の題材にもよく取り上げられたものです。

北アイルランドに平和がやってくることなんて永遠にないのかな、なんて思ったこともありましたが、2005年にはIRAが武装解除を宣言。今ではIRAによるテロのニュースを耳にすることはなりましたよね。

ということで、今回の旅では、平和になった北アイルランドを訪れてみることに。。。アイルランド共和国には昔訪れたことがあるのですが、北アイルランドを訪れるのは初めてです。

ベルファストの街歩き

ベルファストの街の中心は、市庁舎が建つドネゴール広場(Donegall Square)。

ドネゴール広場に建つベルファスト市庁舎
エレガントな市庁舎内部

市庁舎の前には大きな観光案内所もあるし、ドネゴール広場を取り囲む通りには路線バスやグライダー(トラムのようなバス)の停留所もあって、観光の起点としてとても便利な場所です。

ベルファストの中心部には、重厚なビクトリア様式の建物が多く、とても英国らしい街並みが広がっています。

街並みも美しいし、治安もいいし、なかなか居心地が良い町です。

ベルファストの中で私が特に気に入ったのは、セント・アン大聖堂と、その南に広がるカテドラル地区。

セント・アン大聖堂(St. Anne’s Cathedral)はイギリス国教会の流れをくむアイルランド聖公会の教会なので、派手さはありませんが、とても美しい教会です。

フレンドリーなボランティアの方が入口で出迎えてくれて、ユーモアを交えながら簡単な説明をしてくださいました。

そして、セント・アン大聖堂の南側に広がるカテドラル地区(Cathedral Quarter)は、趣ある石畳の通りにバーやパブが並び、ユニークな壁画があちこちに描かれているとてもお洒落なエリアです。

そして、週末(金曜~日曜)にベルファストに滞在していたら是非訪れたいのが、セント・ジョージズ・マーケット(St. George’s Market)。

19世紀に建てられたレンガ造りのセント・ジョージズ・マーケット

規模はそれほど大きくありませんが、生鮮食品から雑貨までいろんなものが売っていて、食べ物の屋台もあって、多くの人で賑わっていました。

タイタニック博物館

ベルファストは、19世紀中頃から20世紀にかけて、造船業の町として大変栄えました。

20世紀初頭には世界最大の造船所となり、数多くの船が建造されましたが、中でも有名なのがタイタニック号。ベルファストの造船所跡地には、タイタニック・ベルファスト(Titanic Belfast)という近代的な博物館が建っていて、ベルファストの観光名所となっています。

タイタニック・ベルファストでは、タイタニック号のことだけではなく、当時のベルファストの産業や町の様子なども学べるようになっています。

映像や音響を駆使した展示で見ごたえたっぷり。

まるで遊園地のような乗り物に乗って、造船所の中を巡る体験ができるアトラクションもあって、とーっても楽しかったです。

タイタニック・ベルファストは、町の中心からは2キロほど離れていますが、グライダーと呼ばれるトラムのような路線バスに乗って簡単にアクセスできます。

入場時間ごとに人数制限があるので、念のため、訪れる前にウェブサイトからチケットを購入しておいたほうが良いと思います。(私は訪れる2日前に購入しました。)

おすすめの博物館です。

→ タイタニック・ベルファストのウェブサイトはこちら

北アイルランド紛争の名残 ピースライン

1922年にアイルランド共和国がイギリスから独立した際、プロテスタント系住民が多い北部6県はイギリス連合王国にとどまる選択をしました。これが、今現在の北アイルランドです。

1960年代後半になると、北アイルランドでは、アイルランド共和国との統合を目指すカトリック系住民と、イギリス統治の継続を支持するプロテスタント系住民の対立が激化。IRA(Irish Republican Army) というカトリック系の武装組織による爆破テロや襲撃が約30年にわたり続きました。

そんな北アイルランドの暗い過去の象徴とも言えるのが、今なおベルファストに残るピース・ライン(Peace Line)と呼ばれる壁。

ピース・ラインは、プロテスタント系住民の居住区とカトリック系住民の居住区の間に築かれました。これ、「平和の壁」って訳すと、ちょっと意味が違うよなあって思います。実際には、向こう側から火炎瓶が投げ込まれたり襲撃されたりするので、安心して暮らすことができるように建てた防御壁なんですよね。

IRAが武装解除をしたのは2005年。それから20年以上も経った今も、壁を撤去することに不安を持つ住民も多く、壁の撤去はあまり進んでいないようです。

ピース・ラインはベルファストのあちこちに点在しているのですが、私が訪れたのは、プロテスタント系居住区のシャンキル・ロード(Shankill Road)とカトリック系居住区のフォールズ・ロード(Falls Road)の間に設置された壁で、距離にすると800メートルぐらいです。

壁の終わりには、当然ながらプロテスタント系居住区とカトリック系居住区の間を行き来できる道路があるのですが、そこにはゲートがあって、今でも夜間になるとゲートが閉められるんだそうですよ。。。 びっくりですね。

プロテスタント系のエリアからゲートを通ってカトリック系のエリアへ入ると、フォールズ・ロード沿いには、IRAメンバーのボビー・サンズの壁画、IRAの元兵士やカソリック系の犠牲者を追悼する記念庭園、北アイルランド紛争の資料を集めた博物館などが点在しています。

IRAの武装解除後20年以上経過し、テロはなくなりましたが、人々の心の中には、双方に対する不信感や分断が、今も変わらず残っているんだなと、感じました。

ベルファストの中心部では、過去の紛争の名残を感じることはまったくなかったので、このエリアを訪れてみて良かったです。

私が訪れたピースラインは、町の中心部からは2キロほど離れていますが、路線バスやグライダー(トラムのようなバス)を使って、簡単に訪れることができます。

ベルファストのおすすめパブ

ベルファストで食事をした中で、私が最も気に入ったのが、The Crown Liquor Saloonというパブ。ベルファストの町の中心ドネゴール広場から歩いて5分ぐらいのところにあります。

19世紀に建てられた歴史あるパブで、内装が素晴らしいです。

ギネスビールで牛肉を煮込んだ Steak & Guinness Pie を頼みました。

とても美味しかったです。

→ The Crown Liquor Saloon のウェブサイトはこちら

ベルファストのおすすめホテル

ベルファストでは、Moxy Belfast City というマリオット系のホテルに3泊しました。

マリオット系とはいえ、Moxyはとてもカジュアルなホテルなので、宿泊料金はお手頃。2025年にオープンしたばかりのホテルなので、新しくて気持ちがいい。そして、ドネゴール広場から徒歩3分と、ロケーションもめちゃくちゃ便利。

非常におすすめのホテルです。

→ Moxy Belfast City

ベルファストからの日帰り旅

ベルファスト滞在中には、日帰りでジャイアンツ・コーズウェイ(Giant’s Causeway)という景勝地を訪れました。詳しくは次回のブログで。。。

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