2021年12月 タスマニア旅行
ブルーニ―島を観光した後は、ケタリングで1泊し、その後、タスマニア南部のヒューオン・バレー(Huon Valley)と呼ばれるエリアを周りました。
ヒューオン川の下流域に広がる ヒューオン・バレー(Huon Valley)は、農業や牧畜業が盛んなエリアです。ヒューオン・バレーの西側にはハーツマウンテン国立公園やサウスウェスト国立公園といったワイルドな原生林地帯が広がってはいますが、ヒューオン・バレーの中心となるエリアは果樹園や牧草地が連なる長閑な景色が広がっています。なので、景観的には少しインパクトに欠けるエリアではありますが、ヒューオン・バレーの牧歌的な景色にはイギリスの湖水地方を思わせるような魅力があります。
今回、私たちは、シグネット1泊+ドーバー2泊という日程でゆっくりと時間をかけてまわりましたが、ヒューオン・バレーはホバートから近いので、日帰りでも訪れることができます。
ヒューオン・バレーへのアクセス
ホバートから ヒューオンビル(Huonville)というヒューオン・バレーのハブ的な町までは、ハイウェイ6号線(A6)を南西へ約40キロ、30分ほどのドライブで到着します。この6号線を使うルートがヒューオン・バレーへ最も早くアクセスできる近道なのですが、今回、私たちは、ブルーニ―島を訪れた後ケタリング(Kettering)という町に泊まっていたので、そこからヒューオン・バレーのシグネット(Cygnet)まで、海沿いの道をぐるりとドライブして、南からアクセスしました。
南からアクセスするこのルートは、 ダントルカストー海峡(D’Entrecasteaux Channel)の穏やかな海を見ながらのドライブで、 景色がとても美しいです。
6号線で北からアクセスルートに比べると遠回りになりますが、時間が許すなら、往路か復路のどちらかで、この海沿いのルートをドライブすることをおすすめします。
シグネット
シグネット(Cygnet)は、ヒューオン川からV字型に入り込んだ湾に面した小さな村。私が訪れた日は、村の広場でマーケットが開かれていて、とても賑やかでした。
村の中心には、Cygnet Old Bank という素敵なカフェもあります。
Cygnet Old Bank は、カフェだけでなく、B&Bにもなっているので、シグネットに宿泊するなら、ここがお薦めです。
今回の旅でシグネットを訪れたのは、Port Cygnet Cannery というレストランに行ってみたかったから。
Port Cygnet Cannery は、かつて缶詰工場だった建物を改装した素敵なレストラン。近くの農場でとれた食材に焦点をあてたお料理がいただけるという、農業は牧畜業が盛んなヒューオン・バレーならではのレストランです。
一見シンプルなお料理なのですが、食材の組み合わせが素晴らしく、とーっても美味しかったです! Port Cygnet Cannery については、別途ブログにアップしましたので、是非読んでみてくださいね。
→ Port Cygnet Cannery の訪問記はこちら
ヒューオンビル ~ グローブ
シグネットの北にあるヒューオンビル(Huonville)は、 銀行やスーパーマーケットや役所などがあるヒューオンバレーに住む人達にとってハブ的な町です。普通の田舎町といった感じで、町としてはさほ観光的な見どころはあまりありません。
ヒューオン・バレーは林檎の産地として有名な場所で、ヒューオンビルの周辺には、あちこちに果樹園の直営ショップが点在しています。ヒューオンビルの北にあるグローブ(Grove)には、Willie Smith’s Apple Shed というアップルサイダー(シードル)の醸造所もあります。
グローブは、6年ほど前にも訪れたことがあるのですが、この時宿泊した Crabtree House という宿泊施設はとても個性的でチャーミングな宿でした。
私たちが宿泊したのは、屋根裏部屋のスペースなのですが、寝室とバスルームのみならず、リビングやキッチンまであって、結構広いんです。
おまけに、デッキもあって、長閑な景色を見ながら屋外で寛ぐこともできて、とっても快適でした。
町から離れた静かなロケーションで、周りにお店などはありませんが、のんびりと過ごしたい方にはおすすめの宿です。
フランクリン ~ ポート・ヒューオン
ヒューオンビルからヒューオン川の西岸を南下したところには、フランクリン(Franklin)と ポート・ヒューオン(Port Huon)という2つの小さな村があります。ヒューオン川の西岸はとても景色の良いエリアで、フランクリンやポート・ヒューオン周辺には宿泊施設も点在しています。ヒューオン・バレーで1泊するなら、この辺りも良さそうだなと思いました。
ジーベストン
ジーベストン(Geeveston)は、ポート・ヒューオンから内陸に入ったところにある小さな町。この辺りは林業が盛んなエリアで、町のインフォーメーションセンターには、Forest & Heritage Centre という博物館が併設されています。また、町のあちこちにはユニークな木彫りの像が立っています。
ジーベストンは、タフーン・エアウォーク(Tahune Airwalk)という森の中に空中遊歩道が設置されたアトラクションや、ハーツマウンテン国立公園(Hartz Mountain National Park)へのアクセスポイントとなる町でもあります。今回私たちがこのエリアを訪れた日は、激しい暴風雨が吹き荒れていて、 タヒューン・エアウォークはクローズされていました。ハーツマウンテンへもアクセスを試みたのですが、道路のコンディションが芳しくなくて断念。ちょっぴり残念でした。
ドーバー
ジーベストンからドーバーへは、内陸を通る道(A6)もありますが、 ヒューオン川沿いのエスペランス・コースト・ロード(Esperance Coast Road)という道を南下するのがおすすめです。ヒューオン川河口部の素晴らしい景色を見ながらのドライブが楽しめます。
エスペランス・コースト・ロード沿いには、ヒューオン・アクアカルチャー(Huon Aquaculture)というサーモンの養殖所もあり、一般の人も立ち寄って、スモークサーモンなどを購入することもできます。
ドーバー(Dover)は、ポート・エスペランスという湾に面した小さな町。海を見下ろす高台に町があって、とても風光明媚なところです。
ドーバーでは、Ashdowns of Dover というB&Bに宿泊しました。
オーナーの方はイギリス出身で、朝食は豪華なイングリッシュ・ブレックファスト。
敷地内には羊がいて、パドックからは小川にもアクセスできるようになっています。
ドーバーの町の中心にも近く、おすすめのB&Bです。
コックル・クリーク
今回、ドーバーに滞在したのは、ドーバーの南にあるコックル・クリーク(Cockle Creek)という場所を訪れてみたかったから。
コックル・クリークは、車で到達することができるタスマニアの最南端。
コックル・クリークは、サウスウェスト国立公園へのアクセスポイントにもなっていて、ここから徒歩で サウスウェスト国立公園へ入っていくウォーキングトラックもあります。
ドーバーの町からコックル・クリークまでは、距離にすると45キロほどですが、最後の約20キロは舗装されていない道なので、片道1時間ほどかかりました。ホバートからだと、片道2時間はかかると思います。ちょっと遠いけど、とても美しい場所です。
ヘイスティングス・ケーブス
私たちは今回訪れなかったのですが、ドーバーから車で30分ほどのところには、ヘイスティング・ケーブス(Hastings Caves)という鍾乳洞もあります。洞窟内はツアーに参加して見学できるようになっています。
コメント