バーリ (Bari) から1時間半ほど電車に揺られて、アルベロベッロ (Alberobello) にやって来ました。
アルベロベッロは、ユネスコの世界遺産にもなっているトゥルッリ (Trulli) と呼ばれるとんがり帽を被せた様な変わった形の建物が建っていることで有名なところ。
トゥルッリの起源については、いくつかの説があるようですが、wikipedia によると、「税金を逃れるために、石を積み上げた屋根にして、簡単に屋根を取り外せるようにした」というのが有力説のようです。(屋根がない場合は家屋とはみなされず、課税されなかったんだそう。)
アルベロベッロは、周りを緑に囲まれた田舎町。 駅前はカフェが1軒あるぐらいで、な~んもないのですが、駅前から緩やかな坂道を登っていくと、町のメインストリート Corso Vittorio Emanuele につきあたります。
アルベロベッロの町は、田舎町とはいえ、なかなか優雅な雰囲気。 バーリからやってくると、なんだかほっとした気分になります。
お目当てのトゥルッリは、町の中心部辺りにも所々に存在しているのですが、町の南側と南東側にはトゥルッリがびっしりと密集した地域があります。
南側の Rione Monti と呼ばれる地域には、トゥルッリの建物を利用したお土産物屋さんやレストランなどが並んでいて、とても賑やか。
真っ白の壁の建物がずっと並んでいて、イタリアというよりは、なんだかギリシャのミコノス島みたい。
一方、南東側の Aia Piccola と呼ばれる地域には、お土産物屋さんなどはなく、人が住んでいるトゥルッリがたくさん密集しています。
Rione Monti のほうは、ちょっと観光地化しすぎてる雰囲気があるのですが、こちらのほうはひっそりとした街並みで、なかなか趣があります。
そして、こちらは、Trullo Sovrano という町の中心部の近くにあるトゥルッリ。
2ユーロで内部を見学することができます。 壁が厚くて、窓が小さいので、トゥルッリの内部はとてもひんやりとしています。
さて、アルベロベッロ観光の締めは、トゥルッリのレストランで食べるランチ。
町の中心部にある Trullo D’oro というお店です。
まず、席について出てくるのが、乾燥させたソラマメとオリーブ。
そういえば、プーリア州では、乾燥ソラマメを砕いたものをお湯で練ってマッシュポテトのようにしたものを食べたりするんですよね。
前菜はプロシュート&メロン。
メロンは黄色い皮をしたメロン。 強い日差しの中をずっと歩き回った後だったので、冷たくてジューシーなメロンが最高に美味しい!
そして、私はオレキエッテのパスタ、夫はサルティンボッカを頼みました。
オレキエッテは見事なアルデンテでとっても美味しい! オレキエッテの上にのっているミートボールのようなものはお肉ではありません。パンを使ったお団子みたいな感じのものです。 夫のサルティンボッカもとても美味しかったそうです。
アルベロベッロにはトゥルッリに宿泊できるB&Bやホテルなどもあるようですが、正直トゥルッリ以外には見所はあまりないので、トゥルッリに宿泊してみたい!ということでなければ、日帰りで充分だと思います。
私たちは、トゥルッリの街並みを歩き回って、トゥルッリでランチをとって、約5時間の滞在で充分アルベロベッロを楽しむことができました。
バーリからアルベロベッロまでは、ferrovie sud-est という鉄道で約1時間半。 詳しくは下記を参考にしてください。
アルベロベッロへの行き方(2013年5月現在)
バーリ中央駅 (Bari Centrale) から ferrovie sud-est という鉄道で約1時間半。
時刻表はこちらからダウンロードできます → http://www.fseonline.it/pdf/orariBari.pdf
バーリ中央駅ferrovie sud-estの乗り場は、イタリア国鉄 (F.S) の10番線乗り場の隣(南東)にあり、地下通路で繋がっています。
ferrovie sud-estの切符売り場は、ferrovie sud-estのプラットホームにあります。
イタリア国鉄と同様、Validation (機械での刻印)を忘れずに!
アルベロベッロ行きの列車は、途中Pitignano で後方車両が切り離されることがあるようなので、先頭車両に乗ったほうが無難だと思います。
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