白亜の霊廟 タージ・マハル

インド

インドの観光名所というと必ず名前が挙がるタージ・マハル。ということで、アーグラ城塞を訪れたあとは、いよいよタージ・マハルへ。

タージ・マハルは、ムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが、若くして亡くなった最愛の王妃ムムターズ・マハルのために建てた霊廟です。

白い大理石造りで有名なタージ・マハルですが、入場してまず最初に見えてくるのが、赤いサンドストーンでできた大きな門。

赤いサンドストーンと白い大理石の象嵌細工の部分のコントラストがとても美しいです。

この門をくぐりぬけると。。。

おっ、見えてきました!

うわーっ、タージ・マハルだあ。

タージ・マハルを実際に見る前に、私がタージ・マハルに抱いていたイメージは「巨大」とか「壮大」というもの。

確かに、ものすごく大きくて壮大ではあるのですが、実際に目の前にしてまず頭に浮かんだ言葉は「エレガント」という言葉でした。

大理石に象嵌細工が施された部分が、遠くから見ると、まるで繊細なレースのように見えるんですよね。

そして、タージ・マハルの前に広がる庭園は、緑の芝生と糸杉と噴水が美しく整備されていて、まるでヨーロッパの庭園みたいです。

(こちらは、タージ・マハルから、庭園を一望したところ)

建物の象嵌細工が施された部分を近くで見ると、その精巧さに驚かされます。

お花の部分だけじゃなくて、黒のカリグラフィの部分も、貴石を嵌め込んだ象嵌細工ですよ。

なんでも、シャー・ジャハーンは、タージ・マハルが完成したときに、同じような物を真似して作られないようにと、これらの象嵌細工を施した職人の腕を切ってしまったそうです。。。

タージ・マハルの内部には、もちろん、王妃ムムターズ・マハルの墓と、そしてその隣にはシャー・ジャハーンの墓も置かれています。

内部は写真撮影禁止だったので、残念ながら写真はないのですが、2つのお墓の周りを取り囲んでいる Jali と呼ばれる大理石でできたスクリーンにも、細かな彫刻や象嵌細工が施されていて、とてもとても美しかったです。

このタージ・マハルの裏側には、ヤムナー川が広がっているのですが、

実は、シャー・ジャハーンは、この川の向こう岸に、タージ・マハルと同じ形のものを黒い大理石で建てて、自分自身の霊廟にすることを考えていたのではないかと言われています。

もちろん、昨日のブログにも書いたとおり、シャー・ジャハーンは、浪費が原因で、息子である第6代皇帝アウラングゼーブに幽閉されてしまったので、結局はこの白いタージ・マハルで王妃の隣に眠ることとなったわけですが。。。

実現していたら、それはそれは見事なものだったでしょうねえ。

さて、昨日のブログに載せたアーグラ城塞のムサンマン・ブルジュと、このタージ・マハルの美しい象嵌細工にすっかり魅了された私。

アーグラの町には、象嵌細工の工房がたくさんあるので、お土産にコースターみたいな小さなものを買ってもいいかな、なんて思って覗いてみたのですが、残念ながら気に入ったものには出会えず。。。 ムサンマン・ブルジュの象嵌細工のような、上品な色合いのものが欲しかったのに、売ってるのはみんなキラキラしすぎてるんですよね。残念!

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