バルセロナに2泊した後は、鉄道でバレンシア (Valencia) に移動。
バルセロナのサンツ駅 (Estacion de Sants) からバレンシアのホアキン・ソロージャ駅(Estacion de Joaquin Sorolla)まで、Euromed という列車で約3時間。 Preferente という一等車に当たるクラスを利用したのですが、まるで飛行機のような朝食のサービスまであって、びっくりしました。
バレンシアを訪れるのは、夫も私も初めて。
バレンシアは、マドリード、バルセロナに次ぐスペイン第三の都市らしいのですが、バレンシアについて私が知っていた事というと、オレンジ、火祭り、パエリア、ぐらい。 バレンシアを訪れる前にガイドブック (Lonely Planet) を読んではいたのですが、スペインの他の観光都市と比べると、超有名な観光スポットがないためか、今ひとつどんな町なのかイメージが掴めずにいたのです。
さて、実際に訪れてみると。。。
まず、バレンシアの町は、街並がとってもエレガント。
そして、観光客として観るべきエリアがコンパクトに纏まっているので、徒歩での散策が楽しい☆
カテドラルのある レイナ広場 (Plaza de la Reina)
カテドラル(大聖堂)
ミゲレテの塔 (Torre del Miguelete)
こちらは、ラ・ロンハ (La Lonja) という、15世紀末にイスラム支配時代の王宮跡に交易所として建てられた建物。
螺旋状の柱や、彫刻を施した窓がとても美しい。
ラ・ロンハの向かいにある中央市場は、バルセロナの市場ほど巨大ではないものの、品揃えは素晴らしい。
それにしても、スペインの市場は、どこの市場もハム類が豊富!
ここには、カタツムリの専門店までありました。
お姉さん、カタツムリ、逃げてますけど〜
装飾の美しいこの建物は、国立陶器博物館 (Museo Nacional de Ceramica)
バレンシアは、陶芸が有名な町なんだそう。 ポーセリン人形で有名なあのリヤドロもバレンシアで始まったんだそうですよ。
上品で優雅な雰囲気がするバレンシアの街ですが、Calle Caballeros という通りから北に広がるカルメン地区 (Barrio del Carmen) というエリアに入っていくと、ちょっと雰囲気が変わります。
カルメン地区は、石畳の細い道が迷路のように続く、バレンシアの中でも特に古いエリア。
このエリアに入ると、いきなりグラフィティもあちこちに現れたりするのですが、ちょっとオルタナティブな香りのするエリアなので、ま、それもご愛嬌。 カルメン地区にはなかなか面白そうなバルなんかも沢山ありそうです。
私たちがカルメン地区を散策したのは、朝だったので、残念ながら、お店はまだ開いてなかったんですけどね。。。
でも、細〜い路地を歩いていたら、突然美しい教会のある広場に出くわしたり。。。
散策が楽しいエリアでした。
さてさて、実は、バレンシアに到着した日、面白いものに出くわしました。
この日は、とても暑い日だったので、夕方、涼しくなってから、大聖堂までお散歩に行く事に。。。
大聖堂のある広場まで来てみると、周辺の道路が封鎖されていて、なんだか人が一杯集まってる。
なになに??
と思って、大聖堂の前まで行ってみると、黒いスーツやドレスで正装した人たちが、続々と大聖堂の中に入っていく。。。
カンザシのような物を挿して黒いベールを纏った女性たち。 凛としていて、めっちゃかっこいい!!
どうやら、宗教的な行事のようだけど、なんだろ??
と思って、大聖堂の裏手にあるビルヘン広場 (Plaza de la Virgen) まで行ってみると、そこは、黒山の人だかり。
何かと思ったら、美しい衣装をまとった人々が、パレードをしてるじゃないですか!
綺麗ですね〜。
そのうち、先ほど大聖堂に入っていった黒いスーツやドレスで正装した人たちが大聖堂から出て来てパレードに加わり、音楽隊もパレードに加わり。。。
一体何の行事なのか判らないまま、パレード鑑賞を楽しみました☆
ホテルに帰ってからフロントデスクの人に聞いてみると、Virgen de los Desamparados という行事との事。 調べてみると、バレンシアの守護聖母を讃える祭事のようで、この日の午前中には聖母デサンパラドス教会堂に祀られる聖母像をカテドラルに移動するというメインイベントがあったようです。
スペインって、こういう宗教的な行事やお祭りが多いとは聞いていましたが、実際にこういう行事に遭遇したのは初めて。
目と耳をとっても楽しませてもらいました!
バレンシアには2泊だけだったので、実際に観光に費やせたのは一日半だけでしたが、初めてで土地勘がない町でありながら、コンパクトで散策しやすい町だったので、効率よく観て回れたと思います。
ただひとつ、暑さに疲れて、2日ともホテルの近くで食事をしてしまったので、カルメン地区のバル巡りをできなかったのは、ちょっと残念だったかな。。。
でも、ちゃ〜んと、バレンシアの名物料理は食べて来ましたよ。
鰻とジャガイモの煮物
鰻は、骨も一緒にぶつ切りにしてあるんですが、身が柔らかいので、ナイフで身をしごけば、骨を綺麗に取り除くことができます。旨味がしみ込んだジャガイモに、とろっとろの鰻が絡まって、美味しかった!!
パエリア
バレンシアの伝統的なパエリアは、魚介は使わずに、鶏肉と兎肉を使うんだそうですが(カタツムリを使う事もあるんだそう)、私はシーフード入りのパエリアが好きなので、鶏肉+兎肉+シーフードというものにしました。
水分少なめのパエリアで、お米の火の通り方がいい感じ。 シーフードのエキスもしっかり吸っていて、とっても美味しかったです!
バレンシアは、なかなか楽しくて居心地の良い町。 治安が良さそうな町だったのも印象的でした。
バレンシアでは、バレンシア北駅(Valencia Nord)の近くにあるAC Hotel Colon Valencia というホテルに宿泊しました。ホテルの周辺は近代的なビルが並んでいて、魅力的なエリアではありませんが、旧市街の中心カテドラルまでも歩いて10分ほどなので、観光にも不便ではありません。ACホテルは、スペインを中心に展開しているマリオット系のチェーンホテルです。バレンシア北駅発着の鉄道を利用する方は、ここに泊まると便利です。
コメント
宗教行事のパレード、私もナポリで遭遇しました。ヨーロッパの旅行は、これだから止められませんね。
五島列島
五島列島さん、
へえ〜、そうだったんですか!
ナポリの人たちも信仰心が強いですもんね。