バルセロナからの日帰り旅：古都「ジローナ」

バルセロナに滞在中、モンセラットの他にもう1カ所日帰りで訪れたのが、バルセロナの北東約90キロの所にあるジローナ (Girona) という町。バルセロナからジローナまでは、特急列車を利用すれば、わずか38分。（普通列車だと１時間半ほどかかります。）

ジローナの駅から旧市街へ向かって10分ほど歩くと目の前に現れるのがオニャール川 (Riu Onyar)。川岸には、こんなカラフルな建物がずらりと並んでいます。

オニャール川に架かる橋を渡ると、そこはジローナの旧市街。

石畳の細い路地が続く落ち着いた街並です。

ジローナの町は、特にこれといったアトラクションはないんですが、迷路のような旧市街をぶらっと歩くのがとても楽しい！

Catedral

Basilica de Sant Feliu

旧市街の中でも特に気に入ったのが、El Call と呼ばれるエリア。

”Call” というのは、カタルーニャ語でゲットー (Ghetto) のこと。この辺りは、９世紀頃から15世紀まで、ユダヤ人が住んでいたエリアです。ジローナのユダヤ人社会は12世紀頃に繁栄を極めましたが、その後15世紀終わりにはユダヤ人はスペインから追放されてしまいます。

ジローナの “Call” は、ヨーロッパで最も保存状態の良い旧ユダヤ人居住区の１つと言われています。

この旧ユダヤ人居住区にある Museu d’Historia dels Jueus de Girona は、ジローナのユダヤ人の歴史についての博物館で、とても見応えがあります。

日本人の私にとって、ユダヤ人の歴史や文化に直接触れる機会というのは、なかなかないものなので、とても興味深いです。

ジローナの旧市街は、割とコンパクトに纏まっていますので、半日あれば充分観て回ることができると思いますが、街の雰囲気も良いし、お洒落なカフェやレストランも多いので、散策後はカフェやレストランでゆったりと寛ぐのがおすすめ。

今、このブログを書いていて気づいたのですが、ジローナは５月に花祭りが行われる事で有名なんだそうですね。花祭りの時には、史跡や街が美しい花々で飾られるとか。

今年の花祭りは5月7日～15日だったそうですが、私がジローナを訪れたのは5月18日。。。

一瞬「残念！！」とも思いましたが、私はジローナのひっそりと落ち着いた雰囲気がとても気に入ったので、観光客がたくさん訪れるであろう花祭りの時じゃなくて良かったかな、とも思います。

ジローナ、とっても良い街でした。

バルセロナサンツ駅 (Barcelona Sants) から

普通列車 (Regional, MD) で、1時間20分～1時間40分

特急列車 (AVANT, AVE) で、38分

普通列車はとても本数が少ないです。特急列車はフランス方面へ向かうTGVのような列車でとても快適でした。（私は往復とも特急列車を利用しました。）

電車の時刻表はこちら → Renfe スペイン国鉄

Renfe (スペイン国鉄)のサイトで検索すると、同じ時間で AVANT と AVE という２つの特急列車が出て来ますが、値段が違うだけで、まったく一緒の列車で座席も一緒なので、安い方のチケットを選べばOKです。

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