ポーランドの古都クラクフの旧市街

ポーランド

2016年6月3日〜6月7日 ポーランド [2]

クラクフ (Krakow) は、17世紀まではポーランド王国の首都だった町。

ポーランドは、第二次世界大戦中には、西からはドイツに、東からはロシアに侵攻されて、殆どの都市が戦場となり破壊されてしまったのですが、クラクフは戦火を逃れため、今でも中世の街並みが残っており、ユネスコの世界遺産に登録されています。

14世紀~16世紀にかけての最盛期には、プラハ、ウィーンと並ぶ中欧の文化、芸術、経済の中心地だったというだけあって、クラクフの旧市街には、中欧らしい美しい街並みが広がっています。

クラクフ旧市街の中心となるのが、リネク・グウヴヌィ(Rynek Główny)と呼ばれる中央広場。

By Jorge Lascar, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=26948762

Photo Credit:  Jorge Lascar [CC BY 2.0 (https://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=26948762

200m x 200m の巨大な広場は、ヨーロッパに現存する中世の広場で、最も規模の大きいもののひとつと言われています。広場には数々の美しい建造物が建っており、また、この広場の地下は、Rynek Underground という博物館にもなっています。

広場の中央に建っているのが、織物会館(スキェンニツェ Sukiennice)

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15世紀のクラクフの最盛期には、各国からの貿易商が集まり、繊維のみならず様々な物品の取引の場となったところ。

織物会館は、現在では、2階の部分はSukiennice Museumという美術館になっており、1階の部分はアーケードになっていて、民芸品などを売るお店がずらりと並んでいます。

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織物会館の隣に建っている高い塔は、旧市庁舎塔(Wieża Ratuszowa)

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14世紀に建てられた旧市庁舎の一部。旧市庁舎の建物は19世紀に取り壊され、この塔だけが残っています。

そして、広場の東端に建つのが、聖マリア教会(Kościół Mariacki)

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もともと13世紀初頭に建造されたカトリック教会ですが、タタール人の侵攻により消失、14世紀に再建されたもの。空高く聳え立つこの教会、外観はレンガ造りで地味な色合いなのですが、教会の内部が、それはそれは素晴らしい!

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Photo Credit: Bart Van den Bosch (Wintermute314) [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/)], https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1914561


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Photo Credit: Robert Breuer [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/)], https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1284956

追加料金を支払えば教会内部の写真の撮影も可能なのですが、私は何も知らずに入場してしまったので、上の写真は wikipedia からお借りしました。この教会の内部は目を見張るほど美しかったので、写真が好きな方は、是非追加料金を払って入場されることをお勧めします。

クラクフの旧市街は、もともと高い城壁に囲まれていたのですが、町の近代化の一環として19世紀に城壁が取り壊され、お堀が埋め立てられ、城壁とお堀があった部分はPlantyと呼ばれる公園となりました。そのため、クラクフ旧市街は、木々が茂る公園でぐるりと囲まれているんです。

By Poeticbent, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4369287

Altered in Photoshop by Poeticbent [Public domain], https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4369287

そんな中、唯一、中世の城壁の名残を見ることが出来るのが、旧市街の北端にあるフロリアンスカ門(Brama Floriańska)の周辺です。

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クラクフの町を取り囲む城壁には、もともと8つの門があったそうなんですが、現在残っているのは、このフロリアンスカ門だけ。

この門から、中央広場を通り、旧市街の南端にあるヴァヴェル城へと抜けるルートは、ロイヤルロードと呼ばれ、ポーランド王国時代には、戴冠式やその他様々な行事のパレードが行われたルート。

私達が訪れた日は、中世のコスチュームを纏った人たちによるパレードが行われていましたよ。

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クラクフ旧市街の南端、ヴィスワ河畔の小高い丘の上に建っているのが、ヴァヴェル城(Wawel)

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Photo Credit: ImreKiss (Łukasz Olszewski) [CC BY 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by/3.0)], https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=6858967

お城と言っても、一つの大きなお城がどーんと建っているわけではなく、城壁に囲まれた敷地内に、宮殿や聖堂など、たくさんの建造物が建っています。

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こちらはヴァヴェル城の中にある王宮。

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こちらは、ヴァヴェル城の中にあるヴァヴェル大聖堂。

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ちなみに、このヴァヴェル城は、お城の敷地内を散策するのと大聖堂の中だけなら無料。

大聖堂に併設している博物館や王家の墓などや、王宮内は有料です。でもって、ちょっと面倒なのが、王宮内がいくつかの展示に分かれていて、チケットが全部別々。更に各展示で人数制限があったりします。私たちは、もともと有料の部分は入らないつもりで訪れたので問題なかったのですが、午後の早めの時間で既に入場制限で入れなくなっているところもありました。王宮内の見学をしたいなら、朝の早い時間に訪れたほうがよいと思います。

クラクフの旧市街には、この他にも美しい建造物がいっぱい!

Church of St Barbara (Kościół Św Barbary)

Church of St Barbara (Kościół Św Barbary)

Church of St Andrew (Kościół Św Andrzeja)

Church of St Andrew (Kościół Św Andrzeja)

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中欧の建造物って、本当に優雅でエレガントですよね。

クラクフの旧市街には、1364年創立の由緒あるヤギェウォ大学(Uniwersytet Jagielloński)のキャンパスもあります。コペルニクスや、故ヨハネ・パウロ2世も学んだこの大学には、コレギウム・マイウス(Collegium Maius)という中世から残る建物があり、内部を見学することができます。

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大学内の見学はツアーに参加しないといけないのですが、中庭の散策は自由にできます。皆さんカメラ片手に何を見ているかというと。。。

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仕掛け時計です。14世紀のレプリカだそうで、可愛い人形がドアから出てきて回っていました☆

クラクフの旧市街は、本当に美しい街。 街をぶらぶらと散策しているだけでも楽しいのですが、クラクフには、博物館などの見所もたくさんあります。有料のところでも、週1回、無料の日の設定がある場合も多いので、チェックしてみると良いですよ。

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