クイーンズランド州の秘境 カナ―ボン渓谷

クイーンズランド州

先月(2021年7月)、クイーンズランド州のカナ―ボン渓谷(Carnarvon Gorge)という所へ行ってきました。

オーストラリアのクイーンズランド州というと、ゴールドコーストやグレートバリアリーフといった、海辺のリゾート地をイメージされる方が多いと思いますが、カナ―ボン渓谷は、ブリスベンから700kmほど離れたクイーンズランド州内陸部にある「秘境」です。

カナ―ボン渓谷までは、きちんと舗装された道路が通っていますので、普通の2WDの車でアクセスが可能。ただし、カナ―ボン渓谷を楽しむには歩きが必須ですので、ドライブだけを楽しみたいという方には向きません。

カナ―ボン渓谷のメインウォーキングトラック(上の地図の青い点線部分)は、カナ―ボンクリークという渓流沿いに続いています。

崖に挟まれた谷底を歩いていく感じなので、アップダウンもなく、ほぼ平ら。飛び石が配置された渓流を幾度も渡ります。

ウォーキングトラックの両側には高い崖が聳え立っています。

渓谷の奥へ向かって歩けば歩くほど、渓谷の幅が狭まってくるので、次第に断崖絶壁が間近に見えるようになってきます。

カナ―ボン渓谷の主な見どころは、メインウォーキングトラックから脇道に入っていった場所に点在しています(上の地図の赤いスポット)。

私たちは、まず「アートギャラリー」と呼ばれるスポットまで歩き、そこから「ワーズキャニオン」→「アンフィシアター」→「モスガーデン」という見どころを訪れながら、駐車場に戻るというコースで歩きました。

アートギャラリー(Art Gallery)

メインウォーキングトラックからアートギャラリーへの脇道を登っていくと、目の前に、まるで門のような岩が現れます。

この岩の間の階段を登っていくと、アートギャラリーに到着。

この崖には、無数のアボリジニの壁画が残っているので、アートギャラリーと名付けられているのです。

神聖な雰囲気に満ち溢れていて、ため息がこぼれるほど感激。

既に6キロ近く歩いた後だったのですが、壁画も周りの景色も美しくて、一気に疲れが吹っ飛びました。

ワーズキャニオン(Wards Canyon)

ワーズキャニオンへの階段を登っていくと、小さな滝が目の前に現れます。

そこから更に階段を登っていくと、滝の上部から奥へと続く峡谷へ入っていくことができます。

高い崖に囲まれて、木性シダが茂るワーズキャニオンは、カナ―ボン渓谷の中でも特に秘境観溢れる場所。

メインウォーキングトラックの分岐点から少し歩くだけで、簡単にアクセスできるので、是非訪れてみてほしいスポットです。

アンフィシアター(Amphitheatre)

アンフィシアターへの分岐点から渓流を渡り、しばらく歩いて行くと、切り立った高い崖に到着。

一見突き当りのように見えるですが、崖に設置された階段を登り。。。

崖と崖の間の割れ目の中を歩いて行くと。。。

突如、目の前に、アンフィシアターと名付けられた空間が現れます。

四方を高い壁で囲まれた、とても幻想的なスポットです。

モスガーデン(Moss Garden)

モスガーデンへと向かう脇道からは、切り立った崖が間近に見えて、とてもカナ―ボン渓谷らしい景色が楽しめます。

階段や山道を登り、眼下にヤシの木が茂る谷を見ながら歩いて行くと、モスガーデンと名付けられたスポットに到着。

岩壁からは水が流れ落ち、辺り一面は苔で覆われ、神秘的な緑の世界が広がっています。

どのスポットも、それぞれ特徴があって、素晴らしいでしょ?

この日私たちが歩いたこのルート(駐車場 → アートギャラリー → ワーズキャニオン → アンフィシアター → モスガーデン → 駐車場)は、距離にすると、16kmぐらいかな? 朝8時半に歩き始めて、駐車場に戻ってきたのが午後2時頃だったので、5時間半ほどかかったということですね。距離はありますが、それほど難しい歩きではありません。

ちなみに、メインウォーキングトラックは、私たちが歩いた部分よりも更に先まで続いていますので、体力のある方は、もっと長いコースを歩くこともできますよ。

→ カナ―ボン渓谷のウェブサイトはこちら

もっと短いウォーキングトラックとしては、メインウォーキングトラックの駐車場に向かう途中に、ロックプール (Rock Pool)ミッキークリーク (Mickey Creek)という2つのスポットもあります。

こちらのほうは、上で紹介したウォーキングトラックほどの秘境感はありませんので、時間が余ったら訪れてみる程度で良いと思います。

次回のブログでは、カナ―ボン渓谷で泊まった宿泊施設についてご紹介したいと思います。

コメント

  1. 藤原 より:

    カナーボン渓谷、本当に素晴らしいですね。メルボルン駐在時代に行けなかったことが悔やまれます。
    健脚で無ければ難しそうにも思えますが、16kmを5時間半と言うことは、ゴルフが下手な私にとっては、2ラウンドを5時間半で、と言った感じですからさほど厳しくないかもですね。

  2. sowhat より:

    藤原さん、
    数年前までカナ―ボン渓谷へアクセスする道路は舗装されていない部分もあったようですし、藤原さんがメルボルンに駐在されていた頃は、ウォーキングトラックも今ほど整備されていなかったかもしれません。
    まだしばらくは海外には行けそうにありませんので、オーストラリア国内で、こういう場所をもっと見つけてみたいなと思っています。

テキストのコピーはできません。

SOWHATの世界旅日記をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました