初インド! 雨のデリー

インド

さーて、そろそろインド旅行記を開始しましょうかね。

念願の初インド。

実は、8年ぐらい前だったかな、インドへの旅行の計画を立てたのに、出発前日に一大事件が起こりまして、やむなくキャンセルをしたという苦い思い出がありまして。。。

今回ようやくインド行きが実現したわけですが、なんせ大きな国なので、インドのどこに行くべきか、かなり迷いました。

夫は、以前日本に住んでいた頃に、仕事で何度かインドを訪れたことはあるのですが、観光は皆無だったのでどこでもいいよ、とのこと。 でも「タージマハルにはやっぱり行ってみたい」って昔言ってたような気がするし、私はラジャスタン州のジャイプールに行ってみたいな~と思っていたので、今回はデリーから入ってインド北部を観光することにしました。

で、色々と調べてみると、インド北部には魅力的な所がたくさんありまして。。。

特に、ジャイサルメールというパキスタンとの国境にも近いラジャスタン州西部の砂漠の町なんかには、非常に興味をそそられたのですが、旅行の前後に色々と予定が入ってたりなんかして、日数に限りがあったので、結局はインド初心者らしく Delhi → Agra → Jaipur というコースに落ち着きました。

さて、そんなこんなで始まったインド旅行ですが、デリーでは、しっかり雨に降られまして、残念ながら丸一日雨の中の観光となりました。

まず最初に向かったのは、ジャーマー・マスジッド(Jama Masjid)というモスク。 タージマハルを建造したムガル帝国の皇帝シャー・ジャハーンによって建てられたモスクです。

ここでは、門を入るところで、靴を脱がなくてはなりません。 スリッパを売ってたので買ったのですが、門を入ってから建物まで歩いていく間に、もうスリッパを履いてても靴下までびちょびちょです(笑)。

25000人もの人が礼拝できるという巨大なモスクですが、私たちが訪れた時は殆ど人もいなくてひっそりとしていました。 ちなみに、礼拝が行われる時間は観光客は入ることができません。

このモスクは、雨でびちょびちょになった以外、特に感激といったわけでもなかったのですが、このジャーマー・マスジッドのある周辺(オールドデリー)は、これぞインド!といった感じのスゴイところ。。。

雨がかなり降っていたので車の中から眺めるだけになってしまったのですが、鶏が生きたままケージに入って売られていたり、天井から肉がぶら下がってる肉屋さんや、車の部品を売るお店がずらっと並んでいたり。。。

道のあちこちにはゴミがいっぱい捨てられてたりして、かなり汚いけど、この混沌とした中をちょっと歩いてみたかった。。。 かなり残念。

次に訪れたのは、ラージガート(Raj Ghat)という、ガンジーが火葬された場所。

オールドデリーの城壁のすぐ外側にあるここは、オールドデリーとは打って変わって、綺麗に整備された記念公園になっています。

雨だからか、誰もいなくて静か(笑)。。。

そして、この後、ニューデリーにある、フマーユーン廟(Humayun’s Tomb)へ。

16世紀中旬に、ムガル帝国のフマーユーン皇帝のために建てられた墓廟です。

赤いサンドストーンと白い大理石のコントラストがとても美しく、きちんと幾何学的に整備された庭園も美しい。 ペルシャ様式を取り入れたこの建物と庭園は、後にタージマハルにも影響を与えたんだそうです。

中央の建物にはもちろんフマーユーン皇帝が葬られているわけですが、その周りにもずらりと墓室が並んでいて、王妃や王子だけでなく、宮廷に仕えた人たちも葬られているんだそうです。

この墓室には誰が葬られてるなどと言って案内したがる似非ガイドが出没したりすることもあるようですが、実際にはどの墓室に誰が葬られているかは判っていないらしいです。

そして、この日、最後に訪れたのが、デリー南部にあるクトゥブ・ミナール(Qutub Minar)

ここには、12世紀後期にトルコ系ムスリムの将軍アイバクがインド北部を征服した時に建てたインド最古のイスラム教の遺跡群が残っています。

ミナール(ミナレット)というのは、イスラム教のモスクにある、礼拝時刻の告知(アザーン)が行われる塔のことです。

高さ72.5メートルの美しい塔の横には、インド最古のモスクの遺跡が残っているわけですが、このモスクは、将軍アイバクがインド北部の多数のヒンドゥ寺院を破壊し、その石材を利用して建てたものなんだそうです。 そして、建築に携わった職人もヒンドゥ教徒であったため、このモスクにはイスラム様式とヒンドゥ様式が混在しているんだそう。

偶像崇拝禁止のイスラム教にとっては、生き物の像や彫刻はご法度。 破壊したヒンドゥ寺院の石材から生き物の彫刻の部分は削り取ったりして使ったんだそうですが、所々、こんな彫刻が残ってたりします。

こちらは、イスラム様式のアーチですが

それまでイスラム様式になじみがなかったヒンドゥ教徒の職人にとって、イスラム様式のアーチ型やドーム天井を造るのは、かなり大変だったらしいです。

このアーチには、美しいアラビア文字の彫刻が施されています。

このクトゥブ・ミナールは、デリーの中心部からは少し離れているのですが、本当に美しい遺跡で、デリーで一番感激した場所でした。 イスラム教のモスクなんですが、ヒンドゥ様式が混ざっているからか、なんだかアンコールワットを思い出しましたよ。

また改めてブログに書きたいなとは思っているのですが、この後インド旅行中に数多くのイスラム教の歴史的建造物を見学して、ヒンドゥー教徒が多数を占めるインドという国がどれだけ長くイスラム教の統治下にあったかということに改めて気づきました。 そういった意味で、クトゥブ・ミナールは、インドにおける最古のイスラム教の建造物ということでも感慨深いものがありましたね。

デリーでは、Taj Palace というホテルに泊まりました。

今回は、最後に泊まった宮殿ホテル以外は、宿の選択を旅行会社に丸投げしたのですが、この Taj Palace は、お部屋もとっても素敵だったし、ホテルに入っていたレストランも美味しかったし、とても気に入りました。おすすめですよ!

→ Taj Palace Hotel

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