トプカプ宮殿とハーレム(イスタンブール)

トルコ

前々回のブログで紹介したアヤソフィアと並んで、イスタンブールで最も有名な観光名所が、トプカプ宮殿 (Topkapı Sarayı)

15世紀〜19世紀の約400年に渡り、代々のオスマン帝国の皇帝が住んでいた宮殿です。

高い城壁で囲まれたトプカプ宮殿の敷地内は、第一の中庭・第二の中庭・第三の中庭・第四の中庭・ハーレム、という5つのエリアに分かれていて、入場するのにチケットが必要なのは第二の中庭以降です。

こちらは、第一の中庭から第二の中庭に入る所にある門。

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この門の手前にチケット売場があるのですが、アヤソフィアで長〜い列に並んだ教訓から、入場チケットは前日にネットで購入しておいたので、チケット売場には並ばずに入場することができました。

さて、トプカプ宮殿を訪れる予定がある方にここでアドバイスなんですが、トプカプ宮殿に入場したら、先ずは、第三の中庭の右奥にある宝物殿へ向かいましょう!!

というのも、宝物殿は、入室するのにかなりの行列になるんです。 私たちは、朝の早い時間帯に訪れたので、それほど酷くはありませんでしたが、お昼前に再び宝物殿の前を通りかかったら、ものすごい長蛇の列になっていました。

宝物殿には、文字通り豪華な宝飾品などオスマン帝国の宝物が展示されています。(宝物殿内部の写真撮影は禁止。)

たしかに美しい物がたくさんありましたが、私は、こういう宝物にはあまり興味がないので、並んで入室した割には、ふ〜ん、っていう感じでしたが。。。

そして宝物殿を見学した後は、ハーレムへ。

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ちなみに、ハーレムに入場するには、トプカプ宮殿のチケットに追加で別チケットが必要です。

ハーレムも入場するのに並んだりする事もあるようですが、私たちは午前中早めの時間だったからか、並ばずにすぐ入る事ができました。

ハーレムというと、大勢の女性たちを侍らせていた場所、というイメージがありますが、実際には、(もちろん大勢の女性たちもいたんですが)皇帝の家族が生活をしていた場所でもあります。

黒人宦官の部屋が並ぶ中庭

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皇帝と皇子以外の男性が入る事が許されないハーレムの警備や諸業務は、アフリカ大陸から連れてこられた宦官たちによって行われていました。後年なると、ハーレムを取り仕切る黒人宦官長は、かなりの権力を把握していたそうです。

皇帝の母(母后)の部屋

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wikipedia によると、ハーレムの女性たちは、捕虜や人身売買により奴隷として連れてこられ、文化・教養を身につけさせられた後に、侍女としてハーレム内に居住。その後皇帝の寵愛を受けてお気に入りになるに従って格が上がり、皇子を産み、自分の産んだ皇子が皇帝となった暁には、ヴァーリデ・スルタン(母后)と呼ばれて高い尊敬を払われる身分となったんだそう。16世紀後半〜17世紀には、幼弱な皇帝が相次いだため、実際には母后が政治の実権を握っていた時期もあるそうです。

う~ん、なんだか、小説や映画に出てくる物語のような話ですね。

皇帝の大広間

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豪華絢爛なこの部屋はセレモニーやレセプションに使われた部屋。なんだか派手派手すぎて、私の好みではないけど。。。

皇帝ムラト三世の部屋

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クラッシックな雰囲気がする美しい部屋。この部屋の中には、こんな噴水があります。

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この噴水には、リラックス感を得るという噴水本来の目的の他に、盗聴防止(水音で話し声を消す)という目的もあったようです。

皇子の部屋

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皇子が教育を受けるために使われたりもしたようですが、世継ぎに選ばれなかった皇子や世継ぎの順番待ちの皇子がここに幽閉されたりしたこともあったため、カフェス(鳥籠)という名前で知られている部屋。

こちらは、皇子の部屋を外から見た所。

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幽閉なんて、なんて酷い事を。。。と思いますが、幽閉が慣習となる前は、世継ぎに選ばれなかった皇子(つまり皇帝の兄弟)は殺害されるのが常だったそうです。

この他にもたくさん部屋があるのですが、タイルやドア、作り付けの棚や暖炉など、ため息が出るほど美しい。

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天井も、部屋ごとに色合いやデザインが違って、素晴らしい!!

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ハーレムの見学を終えて出てくると、そこは、第四の中庭。

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第四の中庭は、噴水があったり、テラスから海が見渡せたり、とても開放感があって華やかな中庭。

パビリオンのような小さな建物もあちこちに建っていて、中に入る事ができます。

こちらはバグダッドパビリオン。

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タイルや天井など、とても美しいのですが、やっぱりハーレムの内装の美しさにはかなわない。

この後は、再び第三の中庭や第二の中庭に戻り、観ていなかった所を見学。

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物品が展示されている部屋は、殆どが写真撮影禁止となっているので、あまり写真はないのですが。。。

トプカプ宮殿は、何に興味があるかということによって、人それぞれ見所が違ってくると思うのですが、私にとって、トプカプ宮殿の一番のハイライトは間違いなくハーレムでした。というより、ハーレムを観ないのなら、トプカプ宮殿にわざわざ訪れる意味がないかも、と思いました。

追加料金 (15TL = 約700円) が必要なので、ハーレムを訪れるかどうか迷う方もいらっしゃると思いますが、私のように建物を鑑賞するのが好きな人にはハーレムも訪れる事を是非おすすめします。

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