イースター島

ニュージーランドのオークランドに2泊した後は、一気に南米チリのサンティアゴへ。。。オークランドからサンティアゴまでは約11時間30分のフライトです。

チリには12年前に一度訪れたことがあって、南のパタゴニアから北のアタカマ砂漠まで、チリの魅力を満喫済み。でも、チリの中で一箇所だけ行きそびれていた場所があるんです。

それは、イースター島。

イースター島は、太平洋に浮かぶ孤島。チリの首都サンティアゴからイースター島までは飛行機で5時間半もかかります。

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上の地図を見ると判りますが、オークランドから11時間半かけてサンティアゴまでやってきて、5時間半かけてイースター島まで戻るなんて、なんか、めっちゃ時間を無駄にしてますよね。。。

イースター島へは、タヒチからもフライトがあるので、旅行の計画を立て始めた時には、オーストラリア → タヒチ → イースター島 → 南米っていうルートも考えたんですが、タヒチ⇔イースター島のフライトの日程が合わなかったことと、タヒチ経由にすると航空運賃が馬鹿高くなってしまうので、結局サンティアゴ⇔イースター島の格安往復チケットを使ってイースター島へ行くことにしました。

イースター島は、全周が約60km、面積が180平方kmほどの小さな島。

島の南西部のハンガ・ロア (Hanga Roa) という村に、空港や宿泊施設やお店などの観光施設が集まっています。サンティアゴからはたくさんの観光客をのせたボーイング787が週に8便も到着するのですが、そんな観光地とは思えないほど長閑な村です。

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イースター島は火山の噴火によって出来た島なので、こんな風なごつごつした岩が連なる険しい海岸線が続いています。

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ハンガロアの村は海に面しているのですが、そんな訳で、ハンガロアにはビーチはありません。でも、海はとっても綺麗で、シュノーケリングやサーフィンを楽しんでいる人たちは沢山いましたよ。

さて、イースター島に到着した翌日は、島内の観光へ。。。

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レンタカーを使って自由に周ることもできるのですが、見所を効率よく周るために、プライベートツアーを利用しました。ガイドさんは、ラパヌイ人(イースター島の原住民)の若い男性。英語も流暢で、最近日本語も勉強し始めたという親日家。イースター島には殆ど下調べなしで訪れたので、ツアーを利用して良かったと思います。この日は風が非常に強く、時折雨も降る生憎のお天気だったのですが、やはりイースター島は迫力満点。内容の濃い一日となりました。

モアイの切り出し場 ラノ・ララク

イースター島は島の約40%がラパ・ヌイ国立公園という名前の国立公園になっています。ラパ・ヌイ (Rapa Nui) というのは現地語でイースター島のこと。現在はチリ領となっているイースター島ですが、この島の原住民(ラパヌイ人)はポリネシア系の人たちです。火山の噴火により出来たこの島にポリネシア系の人たちが住み着いたのは4世紀頃のことと言われています。そして、ラパヌイの人たちは、先祖崇拝の象徴として、また部族の権力の象徴として、12世紀頃から約500年間に渡り、数多くのモアイ像を造り続けました。そのモアイ像の製造現場だったのが、ラノ・ララク (Rano Raraku) です。

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ラノ・ララクはイースター島の南東部にある小さな火山。火口部分には水が貯まり、綺麗なカルデラ湖になっています。

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イースター島の殆どのモアイ像は、この山の岩から切り出されました。切り出し現場だったラノ・ララクには、出来上がったものや製造途中で放棄されたものなど、400体にも及ぶモアイ像があちこちに散乱しています。

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モアイ像はここで造られた後、島内の各村落の祭壇へと運ばれたわけですが、当時のイースター島は車輪の文明を持っていなかったと言われており、あの巨大なモアイ像をいったいどうやって運んだのか、というのは未だに謎に包まれています。「モアイは自分で歩いていった」という言い伝えがあるそうですが。。。

ラノ・ララク山からは、周りの素晴らしい景色も一望できます。

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切り立った崖が続く海岸線と、海沿いの祭壇に並ぶモアイ像。絶景です!!

15体の巨大なモアイ像が並ぶアフ・トンガリキ

さて、ラノ・ララクの次に向かったのは、アフ・トンガリキ (Ahu Tongariki)という場所 。アフ・トンガリキは、ラノララク山から、遠方の海辺に見えていたモアイ像がずらりと並ぶ祭壇です。

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美しい海を背景に並ぶ15体の巨大なモアイ。

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なんとも絵になる景色で、観光客に大人気のスポットですが、このアフ・トンガリキのモアイ像と祭壇は1960年のチリ沖大地震の津波で壊滅的な被害を受け、1995年までずっと修復されないまま放置されていたんだそう。で、その修復の手を差し伸べたのが、タダノという日本のクレーン会社なんだそうですよ。

イースター島唯一の白砂のビーチ アナケナ・ビーチ

イースター島の海岸線は、真っ黒でゴツゴツした火山岩が連なっているのですが、そんなイースター島にも一箇所だけ白砂のビーチがあります。アナケナ (Anakena) という、イースター島の北岸にあるビーチです。

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そして、ここにも、モアイ像が並ぶ祭壇があります。

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このモアイ像の頭の上にのっかっている赤い帽子のようなものは、プカオと呼ばれます。プカオは帽子のように見えますが、実は帽子ではなく、当時の髪型を模倣したものなんだそうです。

プカオの切り出し場 プナ・パウ

そのプカオの製造現場だったのが、イースター島南西部にあるプナ・パウ (Puna Pau) という場所。

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モアイ像の頭の上にのっかっているプカオは、赤く色をつけているわけではなく、赤い岩を使って造られているんです。地面の表面が草で覆われているので判りづらいですが、ここプナ・パウの周辺は、地面や岩の色がまるでオーストラリアの大地のように赤い色をしています。

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赤い色のプカオを造るために、わざわざこの場所の岩からプカオを切り出して、島内の各祭壇へとプカオが運ばれていったんですね。

このプナ・パウからは、ハンガロアの村を一望することもできます。2015-12-15-21

鳥人儀式が行われたオロンゴ村

火山活動によって出来たイースター島には火山がいくつもありますが、その中で最も印象的なのが、ハンガロアの町の南にあるラノ・カウ山 (Rano Kau) です。

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海中から突き出したように聳え立っているラノ・カウ山の火口のすぐ向こう側は、300メートルもの高さの断崖絶壁で、その下は海。このラノ・カウ山頂上にあるオロンゴ村 (Orongo) は、鳥人儀式が行われた場所です。

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18世紀頃になると、イースター島では、部族間の争いが激しくなっていきます。そして、部族間の争いによって、各村落の祭壇に並んでいたモアイ像が次々と倒されてしまいます。各部族の力の象徴であったモアイが倒された後、人々は先祖崇拝に代わり、鳥の頭と人間の胴体を持つという鳥人を信仰するようになり、年に一回鳥人儀式が行われるようになります。

この鳥人儀式は、ラノ・カウ山頂上にあるオロンゴ村から高さ300メートルもの断崖絶壁を下り、沖に浮かぶ小さな岩島まで泳いで渡り、その岩島に生みつけられた海鳥の卵を取って、再び海を渡りオロンゴ村まで崖を登って戻ってくるという、過酷なレース。各部族の代表がこのレースに参加し、勝者を出した部族の長が鳥人として次の1年間権力を握るというもので、敗者を生贄とするカンニバリズム(食人)が行われていたという説もあります。

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数多くのモアイ像が造られた16世紀~17世紀頃には1万5千人ほどの人口があったとされるイースター島ですが、鳥人儀式が行われるようになった18世紀には人口がわずか数千人にまで減少していたそうです。森林の過剰伐採(モアイ像運搬のための丸太を採取するため?)により島の生態系が変わり、食料が不足したことが原因ではないかと言われています。先祖崇拝から鳥人カルトの信仰へと移行していった背景には、このような過酷な島の状況があったというわけですね。

モアイ像、鳥人儀式、いくつもの火山と噴火によって作られた美しい景色。。。 イースター島は「絶海の孤島」という表現が正にぴったりのミステリアスな場所でした。遠いけど、本当に来て良かった!

最後に。。。 今後イースター島を今後訪れる人たちのために、実用的なことをちょっとまとめておきたいと思います。

  • サンティアゴ⇔イースター島の航空券は、セールになっているかどうかで、かなり金額が違ってくるようです。私が購入した時は、LAN Chileのオーストラリアやチリのサイトではセールになっていなかったのに、米国のサイトではセールになっていました。Lan の米国のサイトでは米国のクレジットカードがないと予約できないシステムになっていたので、結局 Expedia USA のサイトからサンティアゴ⇔イースター島のチケットを 予約。オーストラリアのサイト経由で買うよりかなり安い金額で購入することができました。
  • ラパヌイ国立公園の入園料はU$60 (2015年11月現在)。飛行機の到着時刻に合わせて空港の到着ホールにナショナルパークのチケットを購入するブースが出ますので、飛行機が到着した時に買っておくこと。支払いは現金 (US$ または Chilean Pesos)のみ。
  • イースター島の気候は年間を通じて温暖ですが、ガイドさんによると、1日のうちに、雨が降ったり青空が出たり、と変化が激しいそうです。私達がオロンゴ岬を訪れた時は、雨が降っていた上に、立っていられないくらいの暴風で、傘はまったく役に立たず、びしょぬれになりながら見学しました。フード付のウォータープルーフジャケットがあると良かったなと思います。
  • イースター島の物価は高いです。でもって、宿泊施設の値段も高いです。。。ラグジュアリーな宿泊施設もいくつかあるようですが、そういう所は目の玉が飛び出るほど高い!! そこまで高い金額を出してイースター島でラグジュアリーな宿泊施設に泊まる価値があるかどうかというと。。。泊まってないので判りません(笑)。私たちが宿泊したのは、Marae Premium Cabin というキッチン付のキャビン。非常にベーシックですが、清潔で快適、ハンガロアの村の中心までも歩いていけるし、空港の送迎もついていて、普通に良かったです。「到着したら空港で国立公園のチケットを買っておいたほうがいいわよー」って到着前日にわざわざメールをくれたり、出発日も午後までお部屋を使わせてくれたりと、オーナーの人もとっても親切でした。
  • イースター島のレストランはあんまり期待できないかも?なんて勝手に想像してキッチン付の宿泊施設を選んだのですが、ハンガロアの村のレストランでの食事は予想に反してなかなか美味しかったです。さすがチリですね! 一方、ハンガロアの村のスーパーマーケットは品揃えがかなり少なく、野菜や果物なども古いものも多く、かなりしょぼい。。。こんなことならキッチン付じゃなくても良かったかもしれません。

と、こんな感じでしょうか。イースター島にはCabañasと呼ばれるバンガロータイプの宿泊施設がたくさんあります。Booking.com や Tripadvisor で評判の良いCabañasを選べば比較的安価に泊まれます。ちなみに、ハンガロアのレストランは村の中心部に集まっていますので、ハンガロアの村の中心まで歩いていける距離の宿泊施設を選ぶと良いと思います。

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コメント

  1. あんざわ みつえ より:

    sowhatさん、
    教えて頂いたとおり、イースター島ブログ拝見しました‼︎
    イースター島といえば、モアイ像!
    これ位しか浮かびませんが、はるばるオーストラリアからオークランド経由でチリに入りまた更にイースター島上陸まで、ロングフライトでしたね!
    このブログを見ただけで行った気分になれました。お宿もハンガロア村でのレストランも外れなしでラッキーですね!
    チリ料理とはどんな感じですか?
    お豆料理とか?ですか。

    うわぁ〜沢山世界を旅されていますね!
    ゆっくりsowhatさんの旅行記もチェックさせて頂きますね~!楽しみです。
    あんちゃん

    • sowhat より:

      あんちゃんさん、
      チリ料理、お豆もよく食べるみたいですが、サイドにライスがついてくることもあります。
      アルゼンチンなんかだと、お肉ばっかりですが、チリ料理はお魚も多いので、日本人の口に合いますね!

  2. massu より:

    イースター島!!!!!
    すごい、こんなところまで行かれたんですね!

    • sowhat より:

      Massuさん、
      そうなんです。こんなところまで行っていたので、今年はアリゾナに行きそびれてしまいました。。。